YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

2010の総括的見通し

2010-01-01 13:22:01 | 雑記
ズバリ、2010年の「今年の漢字」の予想は、「凡」です。但し、表面上は「激」です。基本的にアメリカの事を考えているのですが、日本にも当てはまると思います。

先ず経済からです。毎年年末に、一年後の株価、金利、為替、オイル、金などの予想をするのですが、相場ですので当然上り下がりするのですが,終わってみれば、経済成長率2-3%位の全体としては凪いだ感じになるのではないかと思います。この予想をしながら2010のイメージが湧かない事で、過去2年の激動を改めて感じた次第です。

アメリカは、サブプライムの影響も続いておりますが、プライム、クレジットカード、車のローンに商業不動産ローンと、来年も切れ目無く問題が起こると思いますが、素人の私が知っているくらいだから当然マーケットは織り込み済みだと思います。これは、インフレ率や金利そして為替にも現時点で当然反映されており、話題になってもリーマンショックの様にはならないと思います。アメリカや日本が抱える膨大な財政赤字も同じ事です。但し、財政赤字について特にアメリカは、健全財政への圧力が高まると思います。

敗戦処理をしながら、人々の心が落ち着き始めるのが2010年だと思います。日本は既に失われた20年を経験する事で、高度経済成長、バブルの呪縛から解かれてきているのではにでしょうか?日本の国力はこんなもんだ、皆の生活も此れくらい、という達観みたいなものが形成されつつある様に思います。アメリカも日本と同じ道をたどると思います。決定的な違いは、アメリカの国力が圧倒的に高く、落ち着いた場所が違うだけです。

政治的には、財政立て直しが本格化する事で、補助金や福祉の打ち切りが出てくると思います。弱者にむち打つ様な事にはなるのですが、社会の活力を維持するために避けて通れない道だと思います。アメリカの保守回帰の動きが本格化すると思います。保守は、今度こそリベラルを徹底して叩き、今後最悪でも中道右派しか生き残れない様な作戦を立てると思います。その過程で民主党の政治基盤に大量に使われている政府の補助金を絞ると思います。この動きは、来年だけでなく2010年の中間選挙からオバマ政権を蹴落とすまで激しく続きます。(オバマ大統領はやっぱり一期だけだと思います。)

国際社会をみると、中東問題、海賊、北朝鮮と、一段と激しく不安定な年となるでしょう。

社会の動きは「激」なのに、人心に「凡」の芽生えの年としておきます。

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