このブログで麻の葉六角紋については
『麻の六芒星の復活 No257』
『日本的六芒星の麻マーク No258』
『麻の六芒星と天津金木 No268 』
『麻の葉紋と瞑想 No270』
『麻の葉の十二方位紋章と八角紋章 No280』などで考察している。
また七角の封印については
『日月神示の岡本天明氏の自動書記開始の麻賀多神社 No006』
『龍樹とコブラの図01 No055』
『入鹿・将門の首塚 No211』
『七の封印について フレンチ・ブルーダイヤモンドの封印 No236』
『ナーガの七頭から八頭への変遷への疑問 No254』
『七の封印について 空海の東寺 No260』等で七角や北斗七星型の封印について記載している。
八角マークについては
『菊池竜門の神龍八大龍王神の系譜の謎 No251』
『八大龍王神マーク』とカタカムナの『ヤタノカカミ』の相似性 途中挫折 No269』
などで八大龍王神をイメージしてきたが
この六角と八角の統一については進展が無かった。
ただ
『麻の葉の十二方位紋章と八角紋章 No280』で添付した
『天窓に現われた入れ子構造の八角』がずっと気になっていた。
上記写真をクリックして拡大していただければ分かるように
いろいろな八角イメージが組み込まれている。
その中のイメージのひとつに関してネット上で興味深い記述を見つけたので報告しておきたい。
ガラスのカットは正方形の列を45度ずらして組み合わせた八角がベースとなり
内部に八角形あるいは小さい四角形を入れ子構造にして展開している。
その中で45度ずれた2個の四角構造を麻の葉図的に表すと以下の図のようになる。
また立体的な考察としては
『サファイアの奇跡 No287』
には大きなヒントが隠されていると思ってもらいたい。
さてネット上の興味深い記事というのは
『法隆寺若草伽藍出土の 鬼瓦と百済-PDF』である。
参照:『忘れへんうちにブログ記載の線刻図面』
さらにこれに気を良くして検索していくと
『蓮華紋鬼板復古瓦』に載っている写真で
ほぼ自分なりに鬼瓦の霊的背景となる意味が理解できた。
つまり
『朝鮮は六葉で日本は八葉』ということだ。
ここに大きな意味がある。
さらにこのかわら美術館の写真と文章によると
瓦は紀元前14世紀頃のギリシアに始まるとのこと。
中国の紀元前後の鬼瓦には「饕餮文」がある。
なるほどこれでピンときたがこれはもともと蛇に関係するようだ。
蛇から饕餮になり日本で霊的には八大龍王神に昇格している。
蛇と瓦で検索したがいい情報が掴めなかったので
ギリシアの蛇のメデューサと瓦で検索したら
『大津市歴史博物館日記』の写真で
あっかんべえと舌を出す鬼瓦があるそうだがその記事にこう載っていた。
世界に目を向ければ、舌出しの例はあります。
ギリシャ神話のメデューサをご存じですか?
頭に蛇がとぐろを巻き、目は閃光を放ち、
姿を見たものを即座に石に変えるという恐ろしい女神です。
このメデューサが描かれるときは必ず舌を出しているというのです。
また中国では、雲岡や龍門の石窟に舌を出した獣面が残されているとか。
これも瓦の専門家にお聞きしたのですが、日本にあればかなり珍しいとのこと。
滋賀県内で言えば、白鳳時代(7世紀後半)のことですが、
東近江市の小八木遺跡で舌出しの鬼瓦が出土しています。
三面鬼瓦が大津にゆかりが深いのか?といいましたが舌出し鬼瓦も近江の特徴!
『メデューサと鬼瓦』
さてここまで巡って瓦 メデューサ 蛇 饕餮 蓮華紋鬼瓦で検索したら
不思議なことに再び
『忘れへんうちに ほしがらす様ブログ』がヒットした。
なぜか前回とは違う構成で調べたことが網羅されている。
この中で一番驚かされたのがメデューサと二匹の蛇の絡まりの写真だ。
この二匹の蛇はケーリュケイオン=カドゥケウスであろう。
ちなみに一匹の蛇はへびつかい座のアスクレピオスを現わす。
しかしこの二匹の蛇の源流は封印された古代の神霊である。
中国の苗族に伝わる「伏義とジョカの伝承が一番分かりやすい。
ちなみに旧約聖書で表現される青銅の蛇=Nehushtanは一匹でなければならない。
この蛇は羽が生え飛び回る炎の蛇であり人々を死に至らせる。
モーゼがこの蛇を模した青銅の蛇を旗先に掲げると
人々は救いを求めてそれを仰ぐのだ。
ところでアダムとイブを誘惑した蛇については
『イザナギVSイザナミとミカエルVSルシファー No253』で
地下に落とされたイザナミとルシファーの類似を考察したが
だとするとこの蛇は女神である必要がある。
調べてみるとミケランジェロの蛇の誘惑でもラファエロの絵でも誘惑する蛇は女性である。

当然ながら一連の考察から導き出される答えは
明けの明星のルシファーも女神でなければならないということだ。
間違っても天使を両性具有などと決めつけてはならない。
さてメデューサは姉にエウリュアレーとステンノーがいて三姉妹である。
この三姉妹はゴルゴーンの三姉妹と呼ばれているが
この三姉妹はポルキュスとその妻ケートーの子である。
ポルキュスは大地母神ガイアと海神ポントスの子であり浜辺を住処としている。
その妻ケートーの姿は鰐や竜の姿も混じった海竜である。
ポルキュスと妻ケートーの話は山幸彦と豊玉姫を思い起こさせる。
豊玉姫は海神綿津見神で姿は八尋和邇の龍となっている。
ゴルゴーンの三姉妹は父に半分海神の血が流れ母が海神なので3/4が海神の血である。
この三姉妹のうちメデューサはさらに海神ポセイドーンとアテーナーの神殿の一つで交わる。
そのためにアテーナーの怒りをかい、醜い怪物にされてしまう。
ポルキュスとその妻ケートーの間に生まれた三姉妹には
ペプレードー、エニューオー、デイノーのグライアイ三姉妹という伝承もある。
『グライアイ三姉妹とペルセウス』
この海神三姉妹は日本では宗像三姉妹に繋がるようにも思える。
海神の宿敵ペルセウスの残忍さは類を抜き
グライアイ三姉妹の目を抉り取りトリトニス湖に投げ入れてしまう。
ギリシア神話では海神は滅ぼされる運命にあるかのようだ。
ペルセウス・アンドロメダ型神話の定型といわれている。
滅ぼされつつあるギリシアの海神の譜系は
日本では海神族の豊玉姫と玉依姫の血により
初代天皇の神武天皇では3/4が海神の血となる。
同様にギリシアの鬼瓦のメデューサは
はるか東の果ての日本まで東遷していき
八葉蓮華紋鬼瓦という八大龍王神の原型となった訳である。
日本の霊的世界の特殊性はここに由来する。
つまりさらに分かりやすく説明すると
海神ポセイドンの原型はペラスゴイ人に崇拝された大地の神であり
地下水の支配者でもあり、泉の守護神といわれている。
そしてメデューサは海の女神であり蛇をシンボルとしている。
ルシファーも同様に大地に落とされた女神であり蛇をシンボルとしている。
中国の創造神のジョカ(女媧)は土と縄で人類を創造したとされる女神であるが人面蛇身である。
みな封印された大地母神につながる。
この封印開封は日本を中心として展開されているということである。
伊邪那美・少彦名神・八大龍王神が水の女神であることは
『弓梓弓と水の女神 断片集12 No182』前後で考察しているので参照にしていただきたい。
キリスト教では三位一体の神に対して
キリストの子供を宿したというマリアは大地母神に繋がり
その子孫が封印されている。
これをテーマにしたのが映画「ダビンチコード」なのだが
ついでにいうとマグダラのマリアはルシファーであろう。
このキリストとマリアの子供は天と地の両方の系統を引き継ぐということになるのだが
もうおわかりのように並行する歴史背景として
日本では龍神の血を75%受けた神武天皇の姉が天と地の系統を引き継いでいる。
奈留多姫あるいは系統の錯誤があるが
三輪の蛇神大物主神の子供となる媛鞴五十鈴媛命あたりになるかと思われる。
その後の系統では神功皇后に徴が出ているが
女系継承となると系図を読み取ることはかなり困難といえよう。
しかしながら一度別れたこの天と地の両方の系統を引き継ぐということは
とりもなおさず寛恕と和合の精神が要求されるということであり
それらの精神性はいたるところで花開き日本の伝統精神の根底に流れている。
日月星の三光もそうであり
仏教儒教道教の三法を神道で調和させていることなどにも表れている。
聖徳太子の十七条の憲法などにも片鱗が見える。
『十七条憲法現代訳と聖徳太子考』
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