6月になり,ドクダミが道端,庭の隅などに真っ白な花を咲かせています。
6月から都心に転勤になり,毎日通勤で歩く東京の真ん中にも,
ちょっとした空き地にこの草だけが密集して咲いているのをよく目にします。
半日陰などの場所では,とても生命力の強い草のようです。
この真っ白な花びらの実は総苞,花は真ん中の穂状部になります。
また,この草の臭さは相当なものです。
先日の清掃デイのこと,刈られた後のこの草をかき集め,
ゴミ袋に入れるだけの作業でしたが,
5,6時間は体からあの独特の臭いが消えませんでした。
これだけ強い臭いだからでしょうか,
この臭いの成分にいろいろな薬効があるようです。
ドクダミは十薬と呼ばれ,日本薬局方にも収録されている重要な生薬なのです。
半夏 (烏柄杓)が生え出る時節を半夏生と呼びます(昨日の本ブログ参照)。
写真の植物,その半夏生のころに花をつけるので
半夏生と名がつけられています。
今年は梅雨入りも早く,夏が早いようです。
夏至の前にもう半夏生の葉が真っ白となっていました(6/19)。
半夏生の別名は片白草と半化粧,この植物の外見上の特徴がよく表されています。
花が咲くころになると花のそばの葉が真っ白に変わります。
花に向いた片面だけが白くなるので,片白草です。
葉の半分(片面)が白粉を塗ったようになるので半化粧です。
地味な花穂以外に共通点が見つかりませんが,
この植物,ドクダミと同じ,数少ないドクダミ科の植物なのです。
どくだみやビルの闇間の白十字
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