行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

オミナエシの花にドロバチ、アナバチ、ツチバチ

2024-10-24 20:00:40 | 花と虫
8月上旬、
公園林縁のオミナエシの花に、
ミカドドロバチ、サトジガバチ、キオビツチバチ、キンケハラナガツチバチを写しました。


8月上旬のオミナエシの小さな黄色の花に
黒色の地に黄色模様の1cmほどの蜂が吸蜜していました。
ドロバチ科ミカドドロバチです。


頭部や胸部に黄色の斑模様、そして腹部に黄色の帯模様が2本、
個体によってはこの帯模様が3本、4本と多くあるものがいます。
黄色模様と黄帯が華やかなのでミカドの名が付されています。


ミカドドロバチは竹筒や木の穴などに唾液でつくった泥で巣を作り、
そこに卵を産み付けた後、蛾の幼虫を狩り、巣に運び込み幼虫のエサとします。


散歩道の草葉の上にもミカドドロバチ。
人家の花壇や公園などでも、比較的よく見られるドロバチです。


後日、同じオミナエシの花にジガバチが吸蜜していました。
ジガバチにはよく似ていて、区別がつけにくいサトジガバチとヤマジガバチがいます。
場所からして、多分、サトジガバチと思われます。
全国に普通に見られるジガバチ、
細長い体形で特に腹部第1節が非常に細くなります。
体色は黒色で、腹部第1節の後方と第2節が橙色をしています。


ジガバチはアナバチ科。
土に穴を掘って作った巣に卵を産み、
蛾の幼虫などを狩って、巣に運び入れた後、砂利などで蓋をしてしまいます。
そこで幼虫は蛾の幼虫を餌として育ちます。


オミナエシの花にキオビツチバチもやってきました。
黒色で腹部に黄色い紋があるツチバチ科の蜂。
メスは地中のコガネムシ類の幼虫に産卵し、
孵化した幼虫は宿主を捕食して育ちます。


キンケハラナガツチバチもオミナエシに吸蜜にきました。
秋の七草の一つであるオミナエシ、
7月ごろから花を咲かせ、夏の昆虫たちの重要な蜜源となっています。
キンケハラナガツチバチもツチバチ科、
地中のコガネムシの幼虫に産卵し、孵化した幼虫は宿主を捕食して育ちます。

ツチバチとアナバチとドロバチ、
それぞれ巣の作り方が異なり、
ツチバチは寄生蜂でドロバチとアナバチは狩り蜂という違いがあることを知りました。
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黄色のコスモスとルリモンハナバチ

2024-10-23 20:00:54 | 花と虫
自宅近くの公園の花壇、
黄色のキバナコスモスにも
ルリモンハナバチが来ていました(8/7、8/8)。


幸せの青い蜂、ブルービーとも呼ばれる
ルリモンハナバチを自宅近くの公園に見つけました。


やはりキバナコスモスの花、こちらは黄色の花です。
青い蜂にはオレンジ色より黄色の花の方がよく映ります。
しかし、個体数は1,2匹ほどで、すばやく動く被写体、
なかなか、ピントがあった写真が撮れませんでした。


光の具合か、青色の斑紋が白っぽくなっていますが、
ちょうど口吻を伸ばしているところが写りました。


ルリモンハナバチはコシブトハナバチなどの巣に産卵します。
幼虫は他の蜂が自分たちの幼虫のために集めた餌(花粉など)を食べて育ちます。
いわゆる労働寄生蜂です。
鳥のカッコウが他の鳥の巣に卵を産み(托卵)、育ててもらうのによく似ています。


ルリモンハナバチはミツバチ科に属する蜂。
地域によっては絶滅危惧種に指定されているほどの希少性がありますが、
7月~8月、多摩地区では、自然が残る場所のキバナコスモスを探すと見つかります。


やはり黄色のキバナコスモスに
腹部に淡黄色の縞模様のある蜂が吸蜜していました。
こちらは夢中で吸蜜、大きく動くことがないのでしっかりと撮れました。
ツチバチ科ヒメハラナガツチバチのオスです。


こちらはスミスハキリバチでしょうか、
黄色のキバナコスモスに吸蜜していました。
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コオニヤンマ、ハグロトンボ

2024-10-22 20:00:35 | 昆虫
8月初旬、
暑さの少し和らぐ夕刻を待って、谷戸の水辺道を散歩。
コオニヤンマなどトンボを写しました。


谷戸の小川の水辺、
大石の上にオニヤンマによく似たトンボがとまっていました。


コオニヤンマです。
ヤンマの名がつきますが、
ヤンマ科でもオニヤンマ科でもなく、サナエトンボ科のトンボです。


コオニヤンマは日本産トンボとしては大型種、
名のようにオニヤンマに似ますが、
オニヤンマに比べ頭が小さく、左右の複眼が接せずに離れます。
オニヤンマは左右の複眼が頭部中央で接しています。


また、オニヤンマが木の枝などにぶらさがって止まるのに対し、
コオニヤンマは腹を水平にして止まります。
今回写したのはどれもオスの個体のようです。
メスに比べて腹部が細く、尾部が鉤状に曲がっています。


同じ水辺の石にハグロトンボがいました。
腹部が緑色なのでオスの個体です。
発生の頃は金緑色でしたが光沢のない緑に変わっています。
かなり成熟が進んでいるようです。


腹部が黒褐色、ハグロトンボのメスです。
6月の発生して間もない頃は林の中にいましたが
雌雄ともに成熟すると水辺に帰ってきます。


池の岸辺の草にコシアキトンボがとまっていました。
体色は黒色ですが、腹上部に白色の帯、
腰部が空いているように見えるので「腰空蜻蛉」の名です。
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8月初旬の花壇にて

2024-10-21 20:00:16 | 花,植物
8月7日の公園の花壇に夏の花を写しました。


ハイビスカスに似た見映えのする薄紅の花が咲いていました。
調べて見るとアオイ科アカバナワタでした。
花期は6~8月、アジアンハイビスカスとも呼ばれます。


白く縁取られた葉に白い小さな花、
ハツユキソウ(初雪草)です。
トウダイグサ科トウダイグサ属の1年草。
開花にあわせて葉が白色に縁取られる姿から初雪草の名がありますが、
花がつき、葉が白くなるのは真夏の時期、違和感も感じます。


杯状花序と呼ばれるトウダイグサ属に特有の花は
小さくて目立たず、葉を鑑賞する園芸植物です。


トウゴマ(唐胡麻)が咲いていました。
トウダイグサ科トウゴマ属の多年草、
別名はヒマ(蓖麻)、 種子からひまし油(蓖麻子油)が採れます。
ひまし油は化学的な反応性に富む油、
塗料の原料、ゴム用助剤、潤滑油など様々な工業用途に用いられますが、
下痢を起こすため食用に適しません。
下剤として医薬用品でもあります。


茎は円柱形で高さ2m近くに直立します。
葉は大型で5〜11に裂けた掌状、色形がよく、生け花にも使われるようです。
雌雄異花、上部に淡紅色の雌花、下部にクリーム色の雄花がつきます。


夏の間、咲き続ける百日草、
並んだオレンジとピンクの花をマクロレンズで大写し。
今年は暑すぎたのか、花にきれいさが欠けるように感じます。


青色がないので最後にブルーサルビアの花。

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ルリモンハナバチ、ヤノトガリバチ

2024-10-20 20:00:11 | 昆虫
8月初旬(8/1、8/5)
山の花壇に咲いたオレンジ色のキバナコスモスに
ルリモンハナバチを撮りました。


「幸せの青い蜂」として人気のルリモンハナバチ、
今年は8月1日が初見で初撮りでした。


山の花壇に植えられたキバナコスモスの群生に
2、3匹のルリモンハナバチ花から花へと移動していました。
キバナコスモスはルリモンハナバチの好きな花、
この花によく吸蜜に来ます。


手振れ補正がない望遠マクロで近づいての撮影、
そして、じっとしていないルリモンハナバチ、ピントの合ったいい絵が撮れません。
8月5日に再挑戦、ISOを大きくして、SSを速くして見ました。
目もしっかり写り、横から吸蜜する蜂の全身が撮れました。


吸蜜が終え、飛びたつ瞬間、
長く伸びた口吻も写っていました。


体色は黒色で斑紋を成す羽状毛は鮮青色、
ルリモンハナバチの名の由来です。
発生して間もないのか、その斑紋が特に鮮やかな個体が撮れました。


ルリモンハナバチにレンズを向けていたらミツバチが飛んできました。
あわててシャッターを切ったらミツバチにうまくピントが合いました。


同じオレンジ色のキバナコスモスに
褐色で腹部に淡黄色の細かい縞模様があり、腹端の尖った蜂がいました。
ヤノトガリバチのメスです。
他の蜂類の巣に卵を産み付けるのに都合がよいように腹部が尖っているそうです。


これはヒメツツハキリバチのようです。
キバナコスモスは蜜が豊なのか、虫がよく集まります。
花の少ない8月、吸蜜する昆虫にはありがたい花です。、
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シンテッポウユリとフヨウ

2024-10-19 20:00:22 | 花,植物
8月上旬、
住宅前の道にシンテッポウユリが咲き始めました。


8月の声を聞くと、
フヨウ(芙蓉)がピンクの大輪の花を咲かせます。
アオイ科フヨウ属の落葉低木、
花が美しく、育てやすいこともあり、
庭木や公園樹として植えられ、民家の道庭にもよく見られます。


8月4日、
民家の道庭に芙蓉の花と並んで、白百合が咲いていました。
シンテッポウユリです。


夏の終わり頃、
道路の法面、道端、民家の庭などに植えてもいないのに生え、
きれいな白い百合の花を咲かせます。


シンテッポウユリはタカサゴユリとテッポウユリの交配種とされ、
種でも増え、生命力が強く、やせた土地でも育ち、
雑草とも思えるたくましさです。 


当然のことながら、タカサゴユリとテッポウユリの両者の特徴を有します。
純白の花の美しさはテッポウユリ、
細い葉と花期の遅さと成長の早さはタカサゴユリから受け継いでいます。


花筒に紅色の筋があるのもタカサゴユリの大きな特徴。
シンテッポウユリの中にはこの紅色の筋が淡く出るものと
筋がほとんど出ないものが混在します。


花壇の黄色の花の中にもシンテッポウユリが咲いていました。
この花は純白で紅色の筋が見えません。

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散歩道の蝶たち、7月下旬

2024-10-18 20:00:24 | 昆虫
7月下旬の野道散歩に写した、
花や葉にとまる蝶を集めて見ました。


7月下旬の丘陵の山道。
ヒヨドリバナに(多分)雌雄のヤマトシジミが吸蜜していました。
オスの翅表は淡青色、思ったよりきれいです。


ダイミョウセセリもヒヨドリバナに吸蜜。
この蝶は翅を水平まで開いてとまり、閉じることはほとんどありません。


ヒヨドリバナにキタキチョウも。
モンキチョウより小型でほぼ黄色の蝶です。
年5~6回発生、春から秋までほぼ一年中よく見られます。


草原にツマグロヒョウモンのオス。
他のヒョウモンチョウ類は年1回の発生ですが、
ツマグロヒョウモンは年4~5回発生し、
春から秋遅くまで目にします。


ツマグロヒョウモンのメスも草の葉にとまっていました。
前翅の翅端付近が白黒の模様、オスとは翅で区別がつきます。


ベニシジミ。
この蝶も春早くから秋遅くまで、ほぼ1年中見られる種ですが、
セリ(芹)の花にとまっていたのでレンズを向けました。


草の葉にキマダラセセリ。
今年は発生が少なかったのか、あまり見なかったキマダラセセリです。

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キバラヘリカメムシ、ヤマクダマキモドキ

2024-10-17 20:00:35 | 昆虫
自宅近くを望遠マクロを片手に散歩、
マユミの青実にキバラヘリカメムシ、
そして草原にヤマクダマキモドキを写しました。


マユミの青い果実に
キバラヘリカメムシのカップルを数組見つけました。


キバラヘリカメムシ、
茶褐色で腹部が黄色のヘリカメムシです。、


マユミやニシキギなどのニシキギ科の植物の実につき、
針のような口を突き刺し、その果汁を吸います。

卵、 幼虫、 成虫が、 同じ木で見られることがあります。 このカメムシはそれほど臭くなく、 青リンゴの香りがするとか?

カメムシというと一般にいやな匂いを発しますが、
このカメムシは触ってみると青リンゴやラフランスのような甘い香りを発します。


単独でいるものを探して写して見ました。
よく見ると、尻尾に卵らしきものが、産卵中のようです。
この卵、マユミの実が紅くなる10月~11月頃には成虫となっているのかも知れません。


山地の草原にツユムシに似た5cmほどの大きなバッタを見つけました。
クダマキモドキです。
クダマキモドキにはサトクダマキモドキとヤマクダマキモドキがいるのですが、
この個体、前脚が紅色なのでヤマクダマキモドキのようです。
前脚の色が両者の見分け方で、サトクダマキモドキの脚は全て緑色とのことです。
いづれにしても少し珍しいクダマキモドキです。


ここで「クダマキ」はどんな虫かと疑問が出てきました。
調べてみると、江戸時代にはクツワムシやウマオイなどをさして,
その鳴声が,機織のとき紡車を巻く音のようだとしてクダマキ(管巻)と称していたとのことです。


後脚が赤色が目を引くバッタが草原から土道に出てきました。
どこかで見たような、こんな赤色は初めて見るような気もします。
調べて見るとクルマバッタモドキのオスでした。
クルマバッタモドキは普通にいる種、どこかで見ていたはずです。


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シオカラトンボ、オオシオカラトンボ

2024-10-16 20:00:38 | 花と虫
7月下旬の林縁や水辺の散歩道でレンズを向けて見たトンボたち、
シオカラトンボとオオシオカラトンボを集めて見ました。


7月下旬になると、
シオカラトンボの姿がいろんな場所で見られます。
ごく普通種、あえて探しては写さないのですが、
目の前にとまっていたりするとレンズを向けています。


成熟したオスは複眼がきれいな青緑色。
体色は青白色(しおから色)で腹部下方が黒色をしています。


シオカラトンボのメス、
俗にムギワラトンボと呼ばれ、体色は麦藁色。
複眼は緑色、オスに比べて見ると青味が欠けます。


複眼が褐色なのは未成熟のシオカラトンボ。
未成熟の時は雌雄同色で体色は麦藁色です。
この個体は尻尾の先が開いているので未成熟のメスと思われます。


これも複眼が褐色、まだ未成熟のシオカラトンボ、
むぎわら色からしおから色に変わる途中のオスの未成熟個体です。


オオシオカラトンボのメス。
シオカラトンボに比べると体色が鮮やかで黄色と黒のツートーン、
目をひきます。


複眼と顔面は黒褐色、
シオカラトンボに比べて、
周囲が林に囲まれた閉鎖的な薄暗い環境にいることの多い
オオシカラトンボのメスです。


オオシオカラトンボのオス、
しおから色が鮮やかで図鑑では淡藍色と表現されています。
メスに比べると、明るい環境にも出てきて、水辺で縄張りを張ります。


最後に池の上を行き来していたコシアキトンボ、
やっととまったのでレンズを向けました。
黒い体色で腹部に太い白帯があります。
暗い池の上などを飛んでいると、この部分が白く抜け、
腰部が無いように見えるのでコシアキトンボ(腰空蜻蛉)の名があります。
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アオオサムシ、ゴマダラカミキリなど

2024-10-15 20:00:43 | 昆虫
7月24、29日の林縁道散歩にて、
地上や葉上の甲虫を写してみました。


傾斜地の落ち葉の上に光沢のある暗緑色の甲虫が動いていました。
アオオサムシです。
関東・中部より北に分布、
平地から山地の林やその周辺の地表に棲息しています。
日中は倒木や落ち葉の下などに身を潜め、
夜になると地上を歩き回り、他の昆虫やミミズを捕らえて食べます。


林縁の草の葉に光沢のある黒色の翅に多数の白斑、
ごまだら模様のカミキリムシがいました。
体色どおりの名、ゴマダラカミキリです。
体長は3cmほどで長い触覚、その触覚も白黒の斑模様です。
夏、特に7~8月に多く見られます。


最近、多種類の樹木に、
外来種ツヤハダゴマダラカミキリによる甚大な被害が急速に広がり問題となっています。
姿が在来のゴマダラカミキリとそっくりなので、
気づきが遅くれましたが、2023年9月に特定外来生物に指定されています。
ゴマダラカミキリは前胸背中央に2つの白紋が見られますが、
ツヤハダゴマダラカミキリは白紋を持たないなどの違いがあります。
写真のカミキリは前胸背に白紋があり、ゴマダラカミキリです。


ラミーカミキリがまだいました。
5月ごろに発生する中国からの外来種です。
カラムシなどのイラクサ科の植物が食草、
食草が被るアカタテハなどに多少影響が考えられますが、
ツヤハダゴマダラカミキリのような問題はないと思われます。


マユミの木にキマダラカメムシを見つけました。
この虫も東アジアから東南アジアを由来とする外来種、
2000年頃から急速に分布が拡大して、関東より北の地域でも見られるようになりました。
地球温暖化が影響しているようです。


ホシハラビロカメムシ。
マメ科植物、特にクズの葉にいるのをよく見ます。


甲虫ではなくバッタですが、
ツチイナゴの幼虫が早くも見られました。
ツチイナゴは成虫越冬のバッタ、
10月~7月初旬まで成虫、夏の間は幼虫が姿を見せる変わった生態を持ちます。

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