2/6 福岡ソフトバンクホークスの帰り、八代・日奈久(ひなぐ)の旅館「金波楼(きんぱろう)」に立ち寄りました。
この旅館は、明治43年創業で今年で105年の歴史を誇っています。建物は、国の登録有形文化財に指定されています。
中に入ってみると、床は、ピカピカに磨かれ、階段やガラス、建具などは、歴史が止まったかのごとく、昭和の時代に戻っていく感じがしました。
宿というと、お風呂ですね。ここ日奈久温泉は、約600年の歴史を持っています。
、時は南北朝時代肥後の守菊池武重の部下に濱田右近あり延元三年(一三三八年)九月四日鞍岳一帯(阿蘇と合志の郡境)の戦にて数々の刀創を負い八代の小島にたどりつき
疵を養う中漁村の娘と結ばれ一子六郎左衛門をもうける。十八歳の春を迎えた六郎左衛門は父の持病を憂いて安芸の市柿島姫命に父の平癒を祈願すれば
満願の夜衣冠を正した女神が夢枕に現われ「汝父の病患を憂い我を信じること久し汝の孝心に対し霊薬を授くべし
即ちこの干潟の中に平石ありそれより百歩にして奇石ありその下こそ正しく温泉なれ父をして十七日浴せしめなば必ず平癒すべし」
とのお告げに六郎左衛門夢の地形をたどり奇石を発見掘り下ぐれば果して温泉がこんこんと湧き出した
時に応永16年(1409年)のことで世に之を孝感泉と推頌されている。
お風呂には、八代特産の晩白柚(ばんぺいゆ)が入っていました。
2/7(土)9:00に宿をチェックアウト。しばし日奈久温泉街を散策します。温泉街を歩くと何か、島根・太田市の「温泉津(ゆのつ)」に町の雰囲気が似ています。
日奈久というと「日奈久ちくわ」ですね。私が会社勤めだった約40年前、まだ高速も通じてなく、3号線をひたすら通って鹿児島に行っていました。
帰りには、3号線沿いにあった「日奈久ちくわセンター」でちくわを買って帰るのが楽しみでした。宿の前のちくわ屋さんの話では、日奈久ちくわセンターは、もう閉店されたとのこと。
やはり、高速が開通し、新幹線が通るようになったので人の流れが変わったからでしょうか?今、日奈久温泉街には、ちくわ屋さんが何軒もあります。そのうちの1軒でちくわを買いました。
【熊本道の駅巡り】
◎道の駅竜北(八代郡氷川町)
八代市内から車で約40分。八代の特産「晩白柚」他、八代塩トマト、柑橘類などが販売されています。今はシーズンオフですが、「吉野梨」も有名です。
◎道の駅不知火(宇城市不知火町)
温泉も併設した道の駅です。「デコポン」は、ここ不知火が発祥地です。店内には、いろいろな柑橘類がありました。
◎三角町物産館(ラ・ガール)(宇城市三角町)
道の駅不知火から国道266号線を天草方面に車で約30分走ると三角物産館です。
ここでは、「パール柑」といって文旦の親戚の品種で熊本県のブランド名が「パール柑」。果肉が真珠色にキラキラ輝いていること、産地が天草にかかるパールラインに因んでつけられたものです。
また、天草は、クルマエビの養殖が盛んですが、小さい車エビが3尾1000円とちょっと高く手が出ませんでした。
物産館の横は、三角東港です。東港は、三角西港に続き、明治32年に開港しました。ここから天草行のフェリーが就航しています。
(ウミネコとユリカモメの違い:ユリカモメは、頬の所に黒い模様がありますが、ウミネコにはそれがありません。また、ウミネコの方が少し大型です)
三角物産館から宇土マリーナへ行く途中「三角西港」に立ち寄りました。三角西港は、宮城県の野蒜港、福井県の三国港と並ぶ明治三大築港の一つ。明治政府から派遣されたオランダ人水利工師ムルドルが
「こここそ天然の良港」と絶賛、彼の設計により明治17年から明治20年(1887)にかけて築港された。
120年以上を経た今も当時の姿をとどめているのは、三大築港の中でこの三角西港だけであり、730mにおよぶ石積埠頭と水路は平成14年に国の重要文化財に指定されました。
◎道の駅宇土マリーナ(宇土市下網田)
三角物産館より車で約10分。この道の駅には、新鮮な魚介類がたくさんあります。「茹で蛸」がありましたので今晩の焼酎のお供についつい買ってしまいました。(笑)
12:30を廻りましたのでお腹もすきました。併営の「漁師食堂」では、有明海の魚介類をメインにメニューがあります。注文したのは、カキフライ定食、海鮮チャンポン。
他のメニューを見てみると「甲イカのかき揚げ丼」は、ボリューム満点です。尚、4/18のJR九州ウオークでは、この宇土マリーナがコースに入っています。
◎道の駅菊水(玉名郡和水町)
宇土マリーナから国道57号線を宇土方面に走り、馬之瀬信号から国道501号線に出ます。約2時間走ると和水町に着きます。和水町は、菊水町と三加和町が合併して出来た町です。
江田船山古墳の所に「道の駅菊水」があります。江田船山古墳は、5世紀後半の築造で墳長62mの前方後円墳です。出土した92件は、一括国宝として東京国立博物館に保管されています。
ここで出土した太刀は、象嵌された文字がわが国で最初の漢字使用例として取り上げられています。
我が福岡の元岡古墳で出土された19文字の銘文が象眼された太刀は、6世紀(570年)と書かれています。
一度時間を取って、ゆっくり江田船山古墳を散策したいですね。
駆け足で熊本道の駅を廻りましたが、他にも阿蘇や鹿北などにもあります。またいつか廻ってみたいですね。