9月2日~3日まで山形県飽海(あくみ)郡遊佐(ゆざ)町で行われる「第25回奥の細道鳥海ツーデーマーチ」に参加しました。
宿泊先の酒田市のホテルから6時33分の電車で「遊佐駅」へ。電車の中は、この大会に参加するウオーカーでいっぱいです。
約15分で遊佐駅に到着。ここから会場の遊佐町民体育館まで徒歩で約10分です。
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遊佐町は鳥海山と繋がりの深い地域です。遊佐町には鳥海山山頂の大物忌神社本宮を始め、吹浦口之宮、蕨岡口之宮があり古来から信仰されてきました。特に鳥海山は活火山だった為、
たびたび噴火を繰り返し神の山として考えられ朝廷や幕府などの権力者からも崇敬されました。中世には神仏混合となり多くの修験者が遊佐町周辺に集まり、
杉沢熊野神社では「杉沢比山」と呼ばれる神楽を伝承するなど独自の文化が伝わっています。
又、遊佐町は古くから開けていた地域で、延喜式で記されている「駅」や「吹浦湊」があり出羽国府(城輪柵)と秋田城(秋田市寺内)を結ぶ重要な役割を持っていたと考えられています。
平安時代からは「遊佐荘」と呼ばれる荘園が置かれ延長5年(927)の記録では荘園主に遊佐太郎繁元、繁光の名前が記されています。
その後遊佐荘は平泉(岩手県平泉町)に本拠がある藤原基衛、久安4年(1148)には摂関家である藤原頼長へ所領が変わっています。江戸時代に入ると庄内藩に属し、
秋田から新潟にかけての羽州浜街道が整備されると藩境付近にあった女鹿集落に番所を置いて人や荷物の管理をしました。
松尾芭蕉も「奥の細道」行脚の際、遊佐町を通り象潟へ訪れていて元禄2年6月15日に吹浦に一泊し難所だった三崎峠で難儀したことが曽良日記に記されています。
戊辰戦争では庄内藩は奥羽越列藩同盟に組した為、政府側に回った秋田藩と矢島藩と交戦状態となり三崎峠は戦場となり双方に犠牲者がでています。 (遊佐町の歴史より)
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会場へ着くと40kmコースの出発式が行われていました。何と「激」は、兵庫県高砂市のIさんが務めれれていました。
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20kmのスタートは、8:30. 会場では、地元ラジオ局山形放送の方が参加者にインタビューをされていました。写真のこの方の前に、私の家内がインタビューを受けました。
私の風車と「福岡」からの参加ということでレポーターさんの目に入ったのでしょうね。家内は、私が美人だったからと言ってますが、さてさてどうでしょうか????(笑)
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8時30分 20kmコーススタート。「激」は、地元中学生です。
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歩いていると鳥海山が見えてきます。
鳥海山は、山形県と秋田県の県境にあって、日本海に面し、標高2,236メートル。またの名を出羽富士とも呼ばれ、山麓周辺の人々の守り神として、古くから崇められてきました。
気象変化は激しく、それだけに四季の彩りも鮮やかで、その自然の変化には目を見張るものがあります。降り積もった雪が豊富な沢水となり、幾条もの谷を刻んで広い山裾に流れ、
御水は水田を潤し稲を育ててきました。人々の生活の背景にはいつも鳥海山があり、信仰の山としての存在も大きく、その姿の美しさとともに心の支えとなっています。(遊佐町HPより)
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9時20分5km通過。月光川沿いに歩きます。
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最初のチェックポイントは、「高瀬まちづくりセンター」。給水所のお水は、鳥海山から何年もかけて湧き出た天然水。冷たくておいしかったです。
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この高瀬まちづくりセンターの横には、「高瀬小学校前の水路はこのようにしてほしい」との思いを一枚の絵に託した一人の女の子の夢が叶えられて実現しました。
これが「美しき童の里」です。
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田圃に「偶数」、「奇数」と書いた看板がありました。これは、月光川から水を引く日を書いてます。偶数=偶数日、奇数=奇数日。
田圃の中を電車が走っています。いつもは、2両編成なんですが、この電車は、4両編成です。
この日の10kmのコースは、遊佐駅から電車で吹浦(ふくら)駅に行き、そこからスタートします。この電車には、10kmの参加者で満員でしょう。
このあたりから、東京の「とほ娘」さんと一緒に歩きました。とほ娘さんとは、ムーンスターのSNS時代からの仲間です。
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歩いていると、農家の方が何か用意されています。なんだろうとゆっくり歩いていると、スイカの差し入れでした。(私たちが一番目でした。赤いスイカは黒い種がありませんでした。新品種かな?)
このスイカ非常に甘くおいしいです。有難うございました。
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羽越本線の踏切を渡ると吹浦です。踏切のすぐ向こう側は、地元の酒蔵「東北泉」です。
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吹浦の街並みの真ん中あたりに「鳥海山大物忌(おおものいみ)神社吹浦口ノ宮」があります。
創祀は欽明天皇二十五年(1400年以上前)の御代と伝えられています。鳥海山に噴火などの異変が起こると朝廷から奉幣があり鎮祭が行われました。
本社は山頂に鎮座し、麓に「口の宮」と呼ばれる里宮が吹浦と蕨岡の二ヶ所に鎮座しています。御祭神 大物忌大神 月山神。5月5日の例大祭と4日の前夜祭には吹浦田楽が奉納されます。(ウオーキングマップより)
大物忌神社を過ぎたあたりから上り坂になっています。勾配はそんなにきつくないのですが、距離が長いです。
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左側には、吹浦小学校があります。敷地も広く、造りもモダンで目を引きます。
サンセット十六羅漢の所にきました。ここで10kmコースの人と合流しました。10kmコースは、地元の小学生・保護者が多く参加されているようです。
これから海岸の方に下りていきます。
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地元遊佐出身「斎藤勇氏」の歌碑があります。 冬来れば 母川回帰の本能に 目覚めて愛し鮭ののぼりくる
意味は、先人たちの長年の人口孵化事業の辛苦のもと、月光川で生をうけた鮭の稚魚が遠く北洋の旅を終えて、母なる川月光川の清流を慕い帰ってくる姿を詠みあげました。
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十六羅漢岩は、吹浦海禅寺第21代寛海和尚が、日本海の荒波で命を失った漁師諸霊の供養と海上安全を願って、明治元年(1867)、22体の磨岩物を完工しました。
16の羅漢に釈迦牟尼、文殊、普賢の両菩薩、観音、舎利仏、目蓮の像を合わせて22体あります。
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飛島は、山形県唯一の離島です。酒田市に所属しています。
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出羽二見岩は、海に浮かぶ二つの並んだ岩に注連縄が張られ、二見ヶ浦になぞらえて出羽二見と呼ばれています。 5月と8月頃に出羽二見の間に夕陽が沈みます。
出羽二見岩の所には、芭蕉の句碑が建っています。 あつみ山や 吹浦かけて 夕涼み
※あつみ山(温海山)は、鶴岡市にある736mの山です。
この句の意味は、ここあつみ山から吹浦(海)を見下ろす。「あつみ山」と名前からして暑さを思わせる山から涼しい風を思わせる吹浦を見下ろすのは、しゃれた夕涼みだ。
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昼食会場は、西浜キャンプ場。ここでは、アオサの味噌汁が振る舞われました。
ここからゴールまではあと約10km。現在11時ちょうどです。ゴールは13時ごろかな??(寄り道をしなかったら)
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再び歩き出します。鳥海温泉「遊楽里」の看板が見えてきました。歩友北九州のIさんは、ここに泊まっているそうです。また、FB仲間の埼玉・Oさんもここです。
今度参加するときは、ここを予約しようかな?(Iさんの話では、2月ごろに予約したそうです)
道の駅鳥海「ふらっと」に来ました。Iさんの情報では、店内で肉厚のカレイを焼いて食べさせてくれるそうで、それがおいしいとのこと。
食いしん坊の私たちですのでここは、寄り道をせざるをえません。ただ、ここの国道7号線、横断歩道がありません。仕方なく手を挙げて渡りました。(勿論、停まってくれた車に頭を下げました)
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お魚の焼ける匂いこれもたまらないですね。カレイは身が厚く、脂ものっていましたのでおいしかった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_grin_s.gif)
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国道7号線を歩きます。前方には、風力発電用のたくさんの風車があります。このあたりは、風が強いところなんでしょうか?
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2回目のチェックポイントが十里塚公民館です。ゴールまであと6、2km。現在12時丁度。ゴールは、13時15分ぐらいかな?
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玉龍寺にやってきました。玉龍寺は、天保の国替事件をモデルにした、藤沢周平の「義民が掛ける」の舞台です。
天保の国替事件は、武蔵国川越藩主松平斉典を出羽国庄内へ、庄内藩主酒井忠器を越後国長岡へ、長岡藩主牧野忠雅を川越へ転封しようとしたもの。実現することはなかったが、
数ある三方領知替えの中で最も有名である。
第11代将軍徳川家斉の実子・斉省を養子にとった川越藩主松平斉典が、実高が多く裕福な 庄内藩領地を狙って幕閣に働きかけたものだったが、
庄内藩の士民を挙げた猛烈な抵抗にあい(天保義民事件)、翌年閏1月に家斉が没すると諸大名の間でもこの問題に対する不満が高まった。
同年7月に12代将軍徳川家慶の「天意人望」に従うとする判断によって沙汰やみになった。
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13:20 スタート会場の遊佐町民体育館にゴールしました。距離は、20kmでなく、22,9kmでした。
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このあと、16:00からのウオーカーの集いに参加しますのでそれまで会場内を見て回りました。