横浜美術館で開催されている『源氏物語1000年』特別展に出かけてみた。
自分には古典は、最も不得意な分野で これまでも 興味は薄かったが、
物語が歴史上に登場して、丁度千年紀にあたる節目の記念特別展が、横浜で開かれており、
これまでも、若き時に受験勉強で学んだ程度の 古典音痴であるが、会場で観る作品や
その経緯や時代背景などを見て、改めて『源氏物語』の人気の秘密を垣間見た気がした。
世界でもっとも古い物語として、世界各国で翻訳され愛読されていて、今も世界文学史における名作の一つだそうである。
平日ながら、団体の生徒も多く、広い展示会場も一杯であった。
展示されている貴重な屏風絵図や絵巻を中心に史料・美術品など どれを観ても
国宝級や重要文化財級の豪華なものばかりであった。
何か歴史上の人物史を観ているような錯覚を覚えたが、これはすべて紫式部という作家の
王朝文化の時代を写したフイクションなのだ。
さらに、そのイメージをもとに 現代語訳や絵図になり、次世代で語り継がれ 親しまれているそうだ。
特に、イメージ図である屏風絵の見事な構図や色彩が、変質せずに残っているのには驚嘆した。
これらの名作が、1000年後の現在も 世界中で愛読され、さらに これからも受け継いでいくのだろうが、
これらの著作権や印税は一体どうなるのだろうか?
なんて下衆な考えを抱いて、改めて源氏物語の偉大さを感じた。
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