久し振りの温泉気分を味わったあとは、北前船の寄港地として栄えた古代の港街「三国湊」は必見であると車を走らせた。
縁があって、この4年間毎年訪れているが、昔のレトロな雰囲気が漂う歴史的建造物や花街など文化の面影がそのまま残されている街並みは、実に美しい。
幼少の頃は、夏になると三国の海水浴場へ出かけるのが、本当に楽しみだったが、現在はサンセットビーチとして、湘南海岸を思わせるようなヨットやサーフィンで、福井のリゾート地として賑わっていると聞く。
また、昨年も訪れた「瀧谷寺」は、南北朝時代に開山されたそうで、戦国大名の朝倉氏や柴田勝家、福井藩主の松平家が祈願したと言われており、古刹として有名寺である。
参道や山門、本堂、重要文化財に指定された鎮守堂や国の名勝庭園など様々な見どころが多く、何度訪れてもいいが、残念ながらこの日は時間がなく、『みくに龍翔館』へと向かった。
龍翔館には、初めての訪問であったが、三国の街を一望する高台に位置しており、その建築構造は、下から眺めても珍しい異彩なデザインが目立っていた。
以前にも港から眺めていて、娯楽ミュージアムのような施設かと思っていたところである。
「龍翔館」は、三国の郷土博物館として歴史的文化や、文化遺産などが紹介されています。
その外観は、三国を代表する白亜のランドマークとして五層八角のユニークなデザインが目立っているが、説明パンフレットによると、元は木造建の「龍翔小学校」だったそうで、30年前に、外観を模して鉄骨鉄筋コンクリート造で現在の形に復元したそうです。
龍翔館には、北前船の模型や、昔の町並みの模型が展示されており、「三国のくらし」 「三国湊のにぎわい」などのコーナーがあり、リアルな形で歴史・文化が紹介されていました。
特に、先月開催された北陸三大祭『三国祭』の勇壮な武者人形を乗せた昔の山車が展示されていたが、祭りの華やかさを実感していた。
八角のベランダからは、九頭竜川河口、三国港、突堤、遠くは東尋坊、雄島、坂井平野の自然パノラマが眼下に一望されたが、夏には白山連邦も眺めることが出来るようである。
三国港突堤や九頭竜川対岸の国家備蓄設備なども、元会社の関連もあり再訪問したかったが、時間制約が許さずまたの機会に委ねて、福井市へ向かった。
車窓から見る坂井平野は、田植えも終わっていたが、黄金色の大麦畑が拡がっており、お馴染みの『六条大麦』生産量日本一としても有名であるが、あちこちで刈り入れの光景が見られていた。
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