飛鳥山公園の桜花見の後、近くの旧古河庭園を見学してきました。
旧古河庭園は、大正時代の和館・洋館の豪壮な建物と様風庭園と広い日本庭園が調和した国指定名勝となっている貴重な庭園で、心地よい大空間となっていました。
園内に入ると目に飛び込んでく来たのは、コンドルデザインの洋館(大谷美術館)で、レンガ造りの建物で外壁は安山岩で仕上げられたレトロな外観が素晴らしい景観となっています。
南側からの景観。
洋風庭園側から望む左右対称で白い窓と切妻屋根や外壁のコントラストな姿も重厚な景観が見られます。
古河庭園と言えば、春には大輪のバラが咲く西洋庭園ですが、開花に備えて準備が行われていました。
庭園の下側には、富士山の溶岩が石積みの石垣状の「黒ぼく石積み」が保存されています。
日本庭園には、急勾配の断崖には数段の小滝が流れ落ちる「大滝」が見られ、深山渓谷の趣が創り出されています。
庭園のシンボルとなっている心字池の周りの散策路には、築山や貴重な燈篭、枯滝などと緑豊かな雰囲気が楽しめる池泉式庭園となっています。
この日は閉鎖されていましたが、崩石積に囲まれた庭園内には、趣ある茶室も見られます。
茶室横には、石造りの重厚な書庫が保存されています。
散策路の先には、貴重な「雪見燈籠」と名付けられている燈篭ですが、雪が降る時期には、どんな姿がみられるのでしょうか?
「濡鷺型燈篭」は、笠が厚く反りが無い形のデザインで「濡れ」を文字で「鷺」を表現した姿?と表示されています。
古河庭園の景観を満喫して本郷通りを駒込に向かう途中には、三体の珍しい「駒込妙義坂子育地蔵尊」が祀られ、子孫繁栄のお地蔵様となっているようです。
駒込駅前には、ソメイヨシノの発祥の地として、地名の染井に由来して名付けられた記念碑が設置されて、日本の桜「ソメイヨシノ」の鮮やかな姿で満開となっていました。
各地で桜咲く春本番となっていますが、桜と大正ロマンの庭園の雰囲気を楽しんでいました。
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