アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ピラカンサス

2017年10月29日 | 緑の季節

ここ数日でピラカンサスの実が見事に赤熟しました。一見おいしそうですが、野鳥はあまり好まず、他に餌が無くなり、いよいよひもじくなるまで食べないようです。ソテツや彼岸花は有毒ですが、飢饉の際は救荒食物として無毒化して食料とするのに似たような存在なのでしょう。お陰様で春先まで赤い実を長期間鑑賞できます。我が家にも一株ありますが、野鳥啄んだ実の種が発芽したものなのでしょう。

ピラカンサスの花言葉は「防衛」です。まだ夢多き若い頃は、革新的に考え行動していましたが、定年退職し、自宅を持ち年金生活し、曲がりなりにも夢を達成し満足している現在は、すっかり「守り」の態勢を取っています。満足している状態であれば、現状を続けたい気持ちになるので、「防衛」に傾きます。逆に人は、不満足、或いは不安定な状態であれば、「攻撃」の態勢に入るのではないでしょうか。

来週トランプ大統領が日本・韓国・中国を歴訪します。格式最低の口喧嘩を金正恩と渡り合っている最中です。トランプがあれほど攻撃的なのは、大きな不安があるからではないでしょうか。大統領選対立候補のクリントン批判に、ロシアを利用したと言う噂が流れ、与党共和党内。国際社会でも信望が薄く、不安で一杯なのです。あのちっぽけな北朝鮮に「姑の嫁いびり」の態度をとっても、トランプの小ささが目立つだけなのです。

北朝鮮に喧嘩を売り騒がしいアメリカとは逆に、ロシアは至って静かです。北朝鮮の核弾頭やロケット開発の目覚ましい進展には、ロシアの関与が明白です。ロシアの後ろ盾があるからこそ、北朝鮮は経済的にも軍事的にも世界最強のアメリカと、安心して堂々と渡り合えるのです。米大統領選ではトランプに、核開発では金正恩に、それぞれに恩を売り、しかも両者に喧嘩をさせて、甘い漁夫の利を得ようとするロシアのしたたかさは敬服ものです。大満足のロシアは「防衛」の態勢に入り、静かに事の成り行きを見守り、一人ほくそ笑んでいるのではないでしょうか。ロシアは北朝鮮を属国にし、東シナ海に不凍港を確保したいのでしょう。

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