アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ツワブキ

2017年10月30日 | うちの庭では

ツワブキは、つややかで肉厚な葉が魅力的で、一年中目を楽しめてくれます。観葉ばかりでなく、花も凛とした美しさを湛えています。食用や薬用にも利用される便利な草です。10月も終わりです。例年11月に咲くツワブキが、今年は10月中に咲きました。歳時記では冬の季語で、東京では丁度昨日、木枯らし1号が記録されました。

ツワブキの花言葉は「先見の明」です。「先見」とは何年先のことなのでしょうか。成り行き任せで人生を送る私のような者には、精々3年先が目一杯です。13年前、スマトラ沖津波の際、港湾施設の復旧工事の需要が高まりそうだと、海洋土木株を購入しました。それが今2倍以上に値上がりしているので、私の数少ない「先見の明」の実例かも知れません。とは言え、建設業界全体の株価が上昇しているようなので、津波がらみ「先見の明」が働いたとは言えません。

マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツは世界の大富豪ですが、「先見の明」が成功のカギだったのでしょうか。子供のころからコンピューターに興味を持ち、夢中でのめり込んでいるうちにMicrosoft Windows 95の開発ににつながったようです。目標に向かって走ったのではなく、走りながら取り組んでいるうちに、Microsoft Windows 95に達したと言うことではないでしょうか。研究や技術開発の分野では、将来役立つかどうかは度外視して取り組んでいるうちに、たまたま時代の要請にマッチしたと言う事例が多いものです。

最近の国の科学技術開発予算は、「先見の明」を重視しての効率的運用に偏重しています。要するに、官僚の視点で、将来役立つかどうか不明なものは切り捨て、役立つと思われるものに重点的に予算を配分し、全体予算を節減しようとしているのです。しかし、一流大学出身のエリート役人が考えるのは「将来役立つもの」ではなく、「直ぐに役立つもの」にしか過ぎないのです。世界的に話題になり始めた「先端技術」を後追いしているだけで、私には「後発技術」予算をつぎ込んでいるように見えるのです。官僚の考える「先見」は、もはや「先見」とは言えないのです。本物の「先端技術」は、自由研究の中から時代の要求に応じて突如出現するものなのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ピラカンサス | トップ | サルビア »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

うちの庭では」カテゴリの最新記事