アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ラ・マンチャ地方

2005年11月25日 | 秋のスペイン
ツアー4日目は、シエラレモーナ山脈を越えラ・マンチャ地方に入りました。「オリーブの 畑見飽きて 旅終わる」と川柳に謳われた車窓の風景は、がらりとブドー畑の連続に変わりました。
降雨が少ない内陸となり、地下5mまで根を伸ばせるブドーが主要作物の座に座りました。有名なセルバンテスの名作「ドン・キホーテ」でお馴染みの赤茶けた痩せ地が続きます。栽培されているブドーも、蒸発散を抑制するため、地上数十センチで剪定され、日本の棚仕立てのブドーとは似てもつかない姿です。乾燥に耐えて育ったブドーは、細胞の浸透圧を高めるため糖類の含有量が高まり、良質のブドー酒となります。
昔はの稜線に吹きすさぶ寒風を利用して、「ドン・キホーテ」に描かれた製粉用の風車が数多く並びました。現在では風力発電機が活躍しています。ツアーでは風車の町として観光地となっているカンポ・デ・クリプターナを訪ねました。かつて32基の風車がありましたが、内11基を町の有志が修復し保存されていました。

街中には数多くのドン・キホーテの像が観光客を迎えていました。昼食に寄った家庭料理風のレストランにも、鉄板製の人形が飾ってありました。風車のある原風景とセルバンテスの「ドン・キホーテ」は、正にカンポ・デ・クリプターナの地域興しの開祖のような存在です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の離宮、ヘネラリーフェ | トップ | 世界遺産都市、トレド »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

秋のスペイン」カテゴリの最新記事