アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

中世ネーデルランドの首都・メッヘレン

2007年04月25日 | 花の国・おとぎの国
メッヘレンは現在の首都ブリュッセルの北方30㌔にあります。オーストリアのマルガレータ王妃が王宮を定めた1506年から25年間、王宮がブリュッセルに移される1531年まで、ネーデルランドの首都となった古都で、当時はヨーロッパの政治・文化・芸術の中心地として栄えました。
写真は現在の市庁舎で、1370年に建てられた元繊維取引所です。630年前の建物を現在も使っているなんて素晴らしいことではありませんか。これぞ不動産です。案内書によると、左側のゴシック建築の部分は、1525年に破壊され、後のローマ皇帝カール五世の命により跡地に建てられた最高裁判所とのことです。その年に何か動乱があったのでしょうか。
メッヘレンには聖ロンバウツ大聖堂がありますが、ここの大司教はコンクラーベで現法王に敗れはしたものの、2005年4月2日84歳で逝去したローマ法王ヨハネ・パウロ二世の後継者候補となったほどの人材とのことです。この大聖堂は13世紀から300年かけて作られたという由緒ある建造物で、その鐘楼には49個の鐘からなるベルギー最大のカリオンがあります。カリオン演奏には高い技能が求められ、街中には王立カリオン学校まで作られています。
ヨーロッパの旧市街に立つと、人々の歴史に根ざしたどっしりしたど根性を実感します。先祖とその遺産に敬意が街中に浸み込んでします。その空気が森林浴のフィトンチッドのように我々の精神を癒してくれます。私もこんな街に住みたいものです。
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