鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

川崎戦報道

2009年10月08日 | Weblog
再開8秒弾!鹿島猛攻21分も届かず/J1

川崎Fに敗れ肩を落とす鹿島イレブン(撮影・栗山尚久)
<J1:川崎F3-2鹿島>◇第25節◇7日◇カシマ
 日本サッカー界初の「再開試合」が、カシマスタジアムで行われた。中断された9月12日の鹿島-川崎F戦が後半29分から再開。鹿島が再開8秒後のゴールで1点差に詰め寄ったが、川崎Fは猛攻を必死にしのいで3-2で逃げ切った。悪天候によるピッチ不良で異例の中断、J理事会での前例のない再開決定と、選手やサポーター、関係者も混乱に巻き込んだ試合が、26日かけてようやく終わった。

 電光掲示板の時計は後半29分、鹿島1-3川崎Fのスコアを確認すると、岡田主審は25日ぶりの笛を吹いた。鹿島の間接FKで再開して8秒後、鹿島DF岩政の追撃ゴールが決まった。残り16分と5分のロスタイム、鹿島にとってあまりに短く、川崎Fにとっては長い21分間が始まった。

 鹿島がロングボールで攻め込む。MFダニーロ、FW田代らが次々と惜しいシュートを放つ。1点差に迫られて浮足立つ川崎F。しかし、残り時間は確実に減り、最後は2-3のまま試合が終わった。「ようやく胸のつかえがとれた」。中断時に涙で抗議した川崎FのFW鄭は言った。

 熱心なファン3895人が観戦した試合そのものは濃密だった。限られた時間で、選手は必死にボールを追う。日本協会の原技術委員長は「高校選手権みたいだね。教えられるものもある」と話した。Jリーグの鬼武チェアマンも「すごい試合だった」と言った。鹿島が攻め、川崎Fが守る。野球やアメフトのように攻守が分かれる試合はスリリングだった。

 しかし、両チームの選手に与えた影響は決して小さくない。9月12日の試合は「1、2位対決」だったが、試合が中断されてから鹿島は3連敗で首位陥落。川崎Fも黒星が続き、ACLも準々決勝で敗退した。終わっていない試合が、目の前の試合への集中力をそいだのかもしれない。いつの間にか清水、G大阪に差を詰められて「2、4位対決」になってしまった。

 優勝争いは清水から川崎Fまで勝ち点1差に4チームがひしめく大混戦になった。それでもやり残した試合が終わったことで、選手たちは前を向ける。積極的な攻めで勝ち点獲得まであと一歩と迫った鹿島のDF岩政は「アグレッシブさが戻ってきたのは良かった」と、再浮上への思いを口にした。川崎Fの関塚監督も「(再開試合があって)ストレスがあったけれど、これでスッキリした」と話した。残り6試合、Jリーグはようやく正常な形に戻った。
【荻島弘一】
 [2009年10月8日8時38分 紙面から]


鹿島・岩政、開始8秒弾も…クラブ初5連敗
2009.10.8 05:02
 J1第25節最終日(7日、鹿島2-3川崎、カシマスタジアム)先月12日に大雨によるコンディション不良のため中断されたJ1第25節・鹿島-川崎戦(カシマ)を、川崎3-1リードの後半29分から再開。わずか8秒で鹿島がDF岩政大樹(27)のゴールで1点差に迫ったが、川崎がロスタイム約5分間と合わせた約21分間をしのいで3-2で逃げ切った。勝ち点を3上積みして49とし、同50の首位・清水、2位・鹿島と同1差に迫った。鹿島は5連敗となった。

 敗れはした。だが21分の闘いを終えた鹿島のロッカールームには、明るい大声があふれていた。「短かったね。でも何かをつかめたというのはみんなにある」。ベテランDF新井場が悔しさの中でも手応えを口にした。

 再開8秒、DF伊野波がけった間接FKからのファーストプレーで、早くも1点差とする。左足で決めたDF岩政も「あんなに狙い通りいくとは」と驚く会心のプレー。試合前のアップで、オリベイラ監督は体を温める目的の時間に、選手たちを肩で息をつくまで追い込み、「すでに20分は試合した状態」に仕上げた。試合ではスーツ着用も拒否してジャージー姿。試合中はボール拾いまでして一緒に戦った。

 川崎陣内に最後まで攻め込みながらの惜敗に、「追いつけると思った。アグレッシブさが出てきた」と岩政。クラブ初の5連敗は喫したが、残り6試合での逆転Vへ向け、21分の闘いが鹿島に自信を取り戻させた。
(丸山汎)

鹿島「16分」の経費は3000万円
 <再開試合アラカルト>
 ☆公式記録 天候、気温、ピッチ状況などは7日の数値を掲載。9月12日の数値は備考欄に。観客数は9月12日の2万2323人が公式発表。7日の観衆3895人は加算されない。

 ☆試合前 選手入場はなかったが、チーム集合写真撮影は行った。

 ☆経費 警備員は通常と同様の配置で、ほぼ1試合分の経費が掛かった。Jリーグが一部負担するが、主催の鹿島は2000万~3000万円の持ち出しになる。

 ☆チケット払い戻し 4500枚が払い戻され、各券種の半額で対応した。チケットの平均単価は3300円。払い戻した約1485万円は鹿島とJリーグで負担額を協議する。

[ 2009年10月08日 ]

クラブワースト5連敗も復調の兆し…鹿島
 ◆J1第25節 鹿島2―3川崎(7日・カシマ) 9月12日に豪雨によるピッチコンディション不良で中断していた第25節・鹿島―川崎が7日、カシマスタジアムで後半29分、川崎の3―1のリードで再開された。Jリーグ史上初の再開試合は開始8秒で、鹿島DF岩政大樹(27)が左足で得点。ロスタイム5分を含めたスリリングな21分となったが、川崎がそのまま逃げ切り、3―2で勝利。首位の清水に勝ち点差1と迫った。鹿島は、90分間の試合では、クラブワーストの5連敗となった。

 鹿島が復調の兆しを見せた。試合再開から8秒。ファーストプレーの間接FKのロングボールをMFダニーロが頭で後方へ流し、DF岩政が左足でネットを揺らした。チームワーストの5連敗(90分以内)となったが、その後も21分で4度の決定機をつくり、不振がうそのような猛攻を展開。DF新井場は「やっぱり試合が短かった。勝ち点0は悔しいけど、何か感触をつかめた」と話した。

 もたらしたのはオリヴェイラ監督だ。試合をロスタイムを含めて20分と想定。「最初から全力でいくため」と試合前に9対8のミニゲームを敢行するなど、準備の時間と量を増やした。さらに体を冷やさないように廊下でストレッチをしながらの着替えを指示。ベンチ外のMF本山も「団結する」とアップに参加した。敗れはしたが、一体感と躍動感あふれる内容に、指揮官は「勝ち点以上のものが得られた」と話した。

(2009年10月8日06時01分 スポーツ報知)

鹿島 10年ぶりリーグ戦5連敗
2009/10/08(木) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
J1・第25節最終日 川崎 3-2 鹿島
 Jリーグ1部(J1)第25節最終日(7日・カシマスタジアム=1試合)大雨によるピッチコンディション不良で中断となった鹿島-川崎を後半29分、川崎が3-1とリードした時点から再開し、川崎が3-2で勝った。川崎は勝ち点を49とし、同50で並ぶ首位清水と2位鹿島に1差に迫った。鹿島は延長が廃止された2003年以降、チームワーストの5連敗。
 川崎は再開直後に鹿島のFKから岩政にゴールを許し、その後も押されたが、何とか1点差で逃げ切った。
 試合は9月12日の中断時点と同じメンバーで再開され、審判団も第4の審判以外は同じ顔触れ。得点者、警告などの記録も中断した9月12日のものが引き継がれた。


【写真説明】
鹿島-川崎 後半32分、ゴール前で激しく競り合う鹿島・田代(中央)=カシマスタジアム


試合には敗れはしたものの、復調を伝える各紙である。
岩政の得点だけでなく、ダニーロのバー直撃ヘッドや誓志のボレーなどゴールまで後一歩まで迫っておったことは紛れもない事実である。
この16分+アディショナルタイム5分に限って言えば、勝利であったと言っても過言ではなかろう。
この調子を維持し、天皇杯にて勝ち上がり、そしてアウェイのジュビロ戦へと繋げるのだ。
そのためにスタジアムへ集まり声援を送ろう。
2000万~3000万円の持ち出しと払い戻した約1485万円を補填するためにも多くのサポーターが聖地に集う必要があるのである。