鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

山形戦報道

2009年04月26日 | Weblog
鹿島小笠原依存症を露呈…首位陥落/J1
<J1:山形1-1鹿島>◇第7節◇25日◇NDスタ
 リーグ3連覇を狙う鹿島が「小笠原依存症」を露呈し、首位から陥落した。J初昇格の山形に先制したが追いつかれ、勝ちきれなかった。DF伊野波雅彦(23)は「(小笠原)満男さんが出ていたらということになるかもしれないけど、それを言ったらダメ」と話したが、主将の不在の影響は明白だった。

 細かいパスに加え、大胆に左右にパスを散らして相手を揺さぶる本来の試合運びができなかった。DF内田は「ベンチからはサイドを変えろと指示が出てた」と話したが、追加点が欲しい後半は、雨で滑るピッチでミスを警戒して中盤でつながずにロングボールが増加。リズムに乗れず、最後まで得点を奪えなかった。

 持ち味のキープ力と展開力で試合を落ち着かせることができる小笠原がこの日は警告累積で出場停止。MF青木とパクが今季初めてボランチのコンビを組んだが、小笠原ほどパスワークが巧みではなく、攻撃が単調になった。クラブ幹部は「2人とも(守備的な)同じタイプだから。小笠原の穴が大きい? そうなっちゃうな」と振り返った。今季、小笠原が先発した試合は6勝1分け、それ以外は1勝2敗1分け。今後も日程が立て込んでいるだけに、小笠原不在時の対策が必須になりそうだ。【菅家大輔】
 [2009年4月26日8時41分 紙面から]


鹿島、2試合連続ドローで首位陥落
2009.4.26 05:02
 J1第7節第1日(25日、山形1-1鹿島、NDソフトスタジアム山形)山形と1-1で引き分けた鹿島は3位に後退した。
 鹿島がアウェーで初対決した山形に、1-1の2試合連続ドローで首位陥落。「結果が欲しかった…」。ベンチスタートだった後輩FW大迫に代わり、リーグ戦5試合ぶりに先発したFW興梠がため息をついた。
 前半23分には自らゴール前中央へドリブルで切り込み、PKをゲット。クラブのリーグ通算999得点目となるFWマルキーニョスの先制点を引き出したが、追加点が遠かった。
 累積警告でボランチのMF小笠原が出場停止。後半7分に同点とされて以降、相手の厚い守備を崩せなかった。大黒柱不在の中盤にオリベイラ監督も、「連係や展開をつくれる小笠原との違いはあるかもしれないが…」と無念さもチラリ。
 興梠が左ひざ痛を起こしたため、後半27分から出場した大迫も不発に終わった。「決めないと次(の先発)はない」。冷たい雨の中で、厳しい表情だった。(丸山汎)


小笠原欠場が…鹿島 引き分けで首位陥落

<山形・鹿島>ゴール前で競り合う鹿島・大迫(左)と山形・長谷川
Photo By スポニチ

 【鹿島1-1山形】主将のMF小笠原の出場停止が響き、鹿島が2試合連続の引き分けで首位から陥落した。小笠原の代わりに朴柱昊が入り、青木とダブルボランチを組んだが、好機をつくることができずに、勝ち点1を確保するのがやっとだった。

 先発出場した興梠のドリブル突破で獲得したPKを、前半25分にマルキーニョスが決めて先制した。だが「後半はバランスが悪くなった」(朴柱昊)ことからあっさり同点に追いつかれた。オリヴェイラ監督からはサイドチェンジの指示が出ていたが、細かいパスばかりで展開を変えられない。「中盤がなかった。難しかった」。公式戦8試合ぶりに先発から外れ、後半27分から途中出場となった大迫が振り返ったように、ゲームをつくる小笠原の不在が最後まで影響した。

 3月18日の上海申花戦で小笠原がスタメンに復帰してからは公式戦6勝1分け。逆に小笠原が先発しないと今季は2勝1分け2敗。鈴木満取締役強化部長は「中盤だな。ボランチがパスを散らさないといけないのに…。小笠原?結局そこになる」と厳しい表情だった。

[ 2009年04月26日 ]

小笠原いないと何もできない?鹿島2戦連続ドロー…J1第7節

後半44分、CKから競り合う鹿島・大迫(中央左)と山形・長谷川(同右)
 ◆J1第7節第1日 山形1―1鹿島(25日・NDソフトスタジアム) 鹿島は攻守の要、MF小笠原満男(30)を累積警告で欠いたのが響き山形と引き分け、3位に後退した。

 王者のサッカーが消えた。DF内田は「今日は本当にもったいない。勝ちきれない。あー、もったいない」。前半25分、FW興梠が得たPKをFWマルキーニョスが決めたが、後半立ち上がりに追いつかれる。2試合連続ドローで首位陥落。J史上初の通算1000得点も足踏み。気温10度。山形の冷たい雨が身に染みた。

 攻守の要であり、けがから復活した精神的支柱のMF小笠原が累積警告で出場停止。DF岩政は「昨年もいないからと、言われないような結果を残した」と口にしたが、影響は明白。効果的な縦パスが激減し、行き交うのは横ばかり。相手を揺さぶるサイドチェンジは90分で1本だけ。頼みの綱、MF野沢を後半36分で下げ、オリヴェイラ監督(58)は自ら攻め手を失った。

 普段は冷静に分析する鹿島首脳陣も「(守備的な)キャラがかぶるパク、青木のボランチは失格」「結局(小笠原)満男がいなければ何もできない」と感情的。小笠原が先発復帰後、公式戦7試合6勝1分けと無敗だっただけに、選手からも「何で勝てないんだ」と怒りに満ちた声が上がった。

 昨年の同時期には、連戦の影響でクラブワーストの7試合連続未勝利を記録。その反省からオリヴェイラ監督は、15人ほどで先発のローテーションを組み、過密日程を乗り切ろうとしている。だが、この状況では、小笠原に休養を与えられない。昨年は疲労が一因となり、左ひざ前十字じん帯を損傷する重傷を負ったが…。

 「圧倒的な強さでリーグ3連覇を果たすこと」を掲げる小笠原。内田は「あとちょっと。スローインの対応とか、球際の厳しさがあれば、勝ちきることができる」。次節神戸戦(29日)には小笠原が戻ってくる。たとえ勝利したとしても、決して楽観的にはなれない。

(2009年4月26日06時01分 スポーツ報知)

ダニーロ不在が痛かったように思える。

山形戦コメント

2009年04月25日 | Weblog
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
パク選手はボランチで2試合目の出場で、今日はチームの連携やリズムを作る小笠原選手の代わりだったが、彼は才能があるし、良いプレーをしてくれたと思う。中2日の試合だが、選手たちは通常通りにプレーをしてくれ、フィジカルに関しては影響はない。興梠選手と大迫選手はそれぞれに特徴があって、2人とも素晴らしい選手。疲労を考慮したり、競争意識を高めるためにもうまくローテーションをしていきたいと思っている。

【J1:第7節 山形 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.04.25)
4月25日(土) 2009 J1リーグ戦 第7節
山形 1 - 1 鹿島 (14:04/NDスタ/16,658人)
得点者:25' マルキーニョス(鹿島)、52' 長谷川悠(山形)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:小笠原選手に代わってボランチに入ったパク選手の今日の評価をお願いします。
「ボランチとして先発として入るのが今回が2回目なんですけど、前回(ACL、シンガポール・アームド・フォーシズ戦)は青木選手が出場停止で、今日は小笠原選手の出場停止という部分で、当然ながら小笠原選手はチームのなかの連携だったり経験という部分、あるいは理論をつくるという上では枠を持っているので、違いはあるかもしれません。ただ、パク選手もそれなりの力を持っていますし、いい試合をやってくれたのではないかなと思います」
Q:特に後半ですが、疲れの影響はどの程度出たと思いますか?
「フイジカルに関しては、今日はそんなに影響が出なかったのではないかなと思います。この試合にあたっての準備がしっかりとできたので、フィジカル的な部分では通常どおりやってくれたのではないかなと思います」
Q:山形というチームの印象はどうでしたか?
「今日の試合が終わってから印象を持っているのではなく、私はシーズン前から対戦していくチームの情報収集はしていますし、当然、試合は観ています。山形は3勝していますし、その3勝した相手もリーグのなかでも力のあるチームに対して勝点を収めているわけですから、まず特長として持っているのが守備の安定性、あるいは守備の役割、機能と効率というものを発揮させて、そこでうまく自分たちのカウンターを狙っていこうという戦術は出ています。おもしろい選手も数名いますし、今後のリーグのなかでは楽しみなチームのひとつではないかなと思っています」
Q:興梠選手を先発させた意図は? また、途中出場の大迫選手にはどんな指示を出しましたか?
「2人とも若い選手で、それぞれ特長も持っています。素晴らしい選手2人がいるわけで、そこはローテーションしていこうという考えを持っていますし、少しでも疲労や調子を落としたときには違う選手を使っていく、そうして競争意識を高めていこうと思っています。大迫選手は、役割的にはボールをうまく収める。そして後ろから来る選手にボールを落としていくという部分を求めたので、その役割に関しては3回ほどそういう場面をつくることができましたし、途中出場ながらとてもよかったのではないかなと思います」

以上

【J1:第7節 山形 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(09.04.25)
●本山雅志選手(鹿島):
「もう少しシンプルにやれば良かった。ガンバ戦を見たら中盤が空くのでそこを修正して中盤でまわしてと考えていた。相手の切り替えが早かった。パスが2、3本で取られることが多かった。動きが少なかったと思う。引き分けたら意味がない。しっかり勝ちきらないと」
●大迫勇也選手(鹿島):
「もっとボールを受けたかった。前で点を取るしかなかったので。でも逆にそれが良くなかったのかもしれない。慎三さんは途中出場で結構決めていた。点を決めないと次はないと思っていた。また控えでがんばりたい」
●パク・チュホ選手(鹿島):
「今日は相手が守ることをしてきた。前半は点を早く決めたし、他にもチャンスはあった。後半はバランスが悪くなった。アントラーズは1-0で勝つから相手もプレスで前に来たかな。(ボランチの組み立てについて)アツトとイバさんがどんどんあげるから、ボランチから行くとカウンターを喰らうと思った。攻撃と守備の間が広かった」
●興梠慎三選手(鹿島):
「グラウンドが滑りやすかった。パスが出るならアツトからだから蹴る方は難しかったと思う。失点はうちのチームの集中力の問題だと思う。相手どうこうじゃなかった。(調子は良さそうだが?)どんどんシュートを打っていけば良かった。マルキはもっとシュートを打って良いよと言ってくれるんだけど、パスを探してしまった。もっと強引に行けば良かった」
●伊野波雅彦選手(鹿島):
(失点シーンについて)その前の状況でああいう状況にしてしまったのが良くない。もっと前にクリアしておけば良かった。前から前から着てるのはわかっていたのにクリアを小さくしてしまった。中盤がスリッピーなので、前から着てるときは押し上げてるので裏に蹴ろうと言うことだった。雨の日はいつもと違う崩れかたをしてしまう。もう少し改善していかないと。(パクのボランチについては?)満男さんと比べるのは…。Jリーグでは初めてだしパクはパクなりによくやったと思う」
●内田篤人選手(鹿島):
「もったいない。前半に点を取れる場面があった。点が入ってから運動量が減ってしまった。日程とか疲れとかは関係ない。相手は引いたわりにズレもあった。ゴール前でもう少し落ち着いてやればよかった。監督からはサイドチェンジを多く使うように指示があった。もっとうまくやればよかった。負けてないので結果は悪くない。ただ、勝ちきれるようにしないといけない。今日みたいなのは後々響いてくる」



試合前に握手する石川(山形)と興梠(鹿島)。元チームメイト同士がにこやかに挨拶を交わした。


前半25分、興梠が倒されて得たPKをマルキーニョスがゴール左へ決めて鹿島が先制に成功する。しかし小笠原を累積警告で欠き、中2日で試合に臨んだ鹿島は、この後追加点を奪うことが出来なかった。


結果は満足出来るものでは無かったが、悲観するものでもない。
また、歴史に一頁が刻まれただけである。

大迫お休み、興梠投入

2009年04月25日 | Weblog
鹿島大迫が山形戦で8試合ぶり先発外れる
 鹿島の大型新人FW大迫勇也(18)が、25日の山形戦で公式戦8試合ぶりに先発から外れて控えに回る。24日、茨城県鹿嶋市内での練習後に分かった。22日のアジア・チャンピオンズリーグのシンガポールAF戦で2得点するなど好調を維持しているFW興梠が、代わって先発出場する。

 クラブ幹部は「(大迫は)休養の意味もある。監督は(22日間で7試合の)過密日程なので選手の調子や体調を見て入れ替えていくつもりだろう」と説明。「控え? まだ言われてないので分かりません」と話した大迫に対し、2戦連続先発の興梠は「1対1でどんどん仕掛けていきたい」とやる気満々だった。

 [2009年4月25日9時17分 紙面から]

大迫にリフレッシュ休暇!“代役”に興梠

練習前にイレブンを集めて円陣を組むオリヴェイラ監督(左から4人目)
Photo By スポニチ

 鹿島のFW大迫勇也(18)が、“レギュラーの特権”で休養を与えられることになった。オリヴェイラ監督は、25日の山形戦(NDスタ)から16日間で5試合をこなす過密日程を考慮し、山形戦で大迫をベンチスタートとすることを決定。代わってFW興梠がマルキーニョスと2トップを組んで先発出場する。

 大迫はコンディションについて「体の張り?大丈夫です」と気丈に話したが、この日は軽めの調整に終始。練習時間の大半をストレッチに充てるなど疲労が蓄積していることは確かで、鈴木満取締役強化部長も「足がだいぶ張ってるみたい。疲労をためないようにしていくということ」と明かした。

 大迫は3月18日のACL・上海申花戦から公式戦7試合連続で先発出場し、4得点と結果を残してスタメンを奪取。今やチームに欠かせない貴重な戦力となった一方で、新人ながらリーグ戦とACLでフル回転し「精神的な疲れもある」と漏らしたこともある。指揮官は疲労が蓄積して故障につながる前にターンオーバー制を導入し、大物新人に“リフレッシュ休暇”を通告したもようだ。

[ 2009年04月25日 ]

鹿島、ターンオーバーで4連戦を乗り切る!興梠が先発へ
 鹿島が山形戦からの4連戦を部分的ターンオーバーで乗り切る。25日の山形戦はFW大迫勇也(18)に代え、FW興梠慎三(22)を先発起用することが24日、分かった。ACLを含め、公式戦7試合連続スタメンを務めた大迫の疲労が蓄積したと同時に、興梠の状態が上向きになったことによる判断だ。

 昨年の同時期には、クラブ最悪のリーグ戦7試合連続未勝利と低迷。連戦でメンバーを固定したことが一因となった。クラブ幹部は「今年はレギュラーを決めずに、15人くらいのグループの中で休ませながら、状態の良い選手を使っていく」と説明。今回は足に張りがある大迫をベンチスタートにする。

 興梠は、チーム方針とは関係なくポジション奪回に燃える。ACLアームド・フォーシズ戦(22日)で7試合ぶりに先発出場し、2得点。「(大迫が)疲れたとか、けがとかじゃなくて、自分の力で奪いたい。そのためには誰もが認める結果を残す」攻守の要MF小笠原が出場停止だが、興梠がゴールを決め勝ち点3をもたらす。

(2009年4月25日06時01分 スポーツ報知)

ターンオーバーなのか、興梠のポジション奪取なのか、難しいところである。
興梠は燃えておる。
本山もスタメンに戻り、新井場も結果を続けて出したいところ。
期待に胸が躍る一戦である。
あとは、當間が覚醒し篤人を休ませることが出来ればピースが嵌ると言えよう。
まだまだ育成中の當間であるが、着実に成長を遂げておる。
対人はJ1レベルである。
上がるタイミング、試合の流れを読む力を養えば、サブとしては申し分ない。
今季は実戦投入もあり得るのでは無かろうか。

いざ山形へ

2009年04月24日 | Weblog
鹿島主力組軽め練習で25日山形戦に備える
 鹿島は24日、茨城県鹿嶋市内で25日のアウェー山形戦に向けた調整練習を行った。22日にアジア・チャンピオンズリーグのシンガポールAF戦を終えたばかりのため、主力組はセットプレーの確認など軽いメニューを消化したのみ。午後には山形に向けて移動を開始した。シンガポールAF戦で温存され、山形戦で先発出場が濃厚なDF伊野波雅彦はリーグでは初対戦の山形について「守備のブロックをつくってきっちり戦ってくる、献身的なチーム」と印象を話していた。
 [2009年4月24日19時5分]

SAF戦の先発メンバーから小笠原満男が青木に替わるだけかと思っておったが、大岩も伊野波と替わる模様。
ここはFマリノス戦に続いて完封を目指して欲しい。
山形の献身的な守備を崩すのはイノパンのフィードが重要であろう。
大勝の後の試合は難しいもの。
気持ちを切り替えて勝利を掴み取って欲しい。
今夜はアイスを控えて早く寝るのだ。

大迫と興梠

2009年04月24日 | Weblog
興梠ではなく大迫が起用される理由
鹿島・オリヴェイラ監督の真意とは

2009年4月24日(金)


ACLでは3試合連続ゴールを決めている大迫。彼の活躍でFW陣の競争は激化している【写真は共同】
 4月22日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第4戦を戦った鹿島アントラーズは、ホームのカシマスタジアムにシンガポールのアームド・フォーシズ(A・フォーシーズ)を迎え、5-0の大勝を収めた。
 自陣で守備を固める相手に対し、マルキーニョス、大迫勇也、興梠慎三と3人のFWを同時起用する3トップを採用。攻撃的な姿勢を貫き、興梠が2ゴール、大迫が1ゴールの活躍を見せた。だが、鹿島本来の布陣は伝統の4-4-2。FWの枠は2つしかない。この試合の前まで6試合連続でエースのマルキーニョスと組んでいたのは、日本代表にも名を連ねるようになった興梠ではなく、高卒ルーキーの大迫だった。そこにはオリヴェイラ監督のある意図が隠されていた。

■スタメンから外れた興梠が一言「心が折れました……」
 最初は何をしているのか分からなかった。鹿島のクラブハウスの駐車場で囲み取材をするため選手たちを待っていると、姿を現した興梠は、胸の前で棒状のものを握る構えをしたあと、何度も何度もそれがポキリと折れるしぐさをした。
「心が折れました……」

 3月11日、韓国で行われたACLの初戦で水原三星ブルーウィングスに1-4の大敗。帰国してすぐの15日にはJリーグ第2節のアウエーでのアルビレックス新潟戦に1-2で敗れ、公式戦2連敗。中2日で行われる18日の上海申花とのACL第2戦は、ホームでの試合ということもあり絶対に落とせない試合だった。その試合前々日、大一番での先発を告げられたのは大迫。興梠は昨シーズン途中から奪い取ったスタメンの座を明け渡し、気持ちは落ち込んでいた。

 敗れた2試合、興梠のパフォーマンスは確かによくなかった。前線でボールを収めることができず、ドリブルを仕掛けてもすぐに奪われるなど、空回りしている様子がうかがえた。特に新潟戦では、淡泊なプレーを連発。0-2と新潟にリードを許した後、オリヴェイラ監督は、前半45分だけで興梠と新井場徹をベンチに下げてしまった。
 試合後、この交代について問われた監督は期待に応えていないことを理由に挙げた。
「交代させられた選手が期待されたパフォーマンスができていないため、交代せざるを得ないということでもあり、また、スコア的に0-2というビハインドを考えればショック療法をとらなければならなかった」

 そして迎えた3月18日の上海申花戦、小笠原満男の先発復帰もあり攻撃の組み立てができるようになった鹿島は、2-0で勝利を収め連敗を止めた。先発に大抜擢(ばってき)された大迫も、1得点1アシストとすべての得点に絡む大活躍。これ以後、鹿島の2トップはマルキーニョスと大迫の2人となった。

 ただ大迫の活躍に、興梠も黙ってはいなかった。3月22日のJリーグ第3節、ホームでのサンフレッチェ広島戦で大迫に代わって登場すると、ロスタイムに決勝点を決める。さらに4月4日のJリーグ第4節の京都サンガF.C.戦でも、途中出場からカシマスタジアムを熱狂させた。0-1のビハインドの状況から84分に同点弾をアシスト。さらに89分には野沢拓也の強烈なミドルシュートの跳ね返りを押し込み逆転ゴールを決め、チームを苦境から救った。
 2試合連続で文句のつけようのない活躍を見せた興梠だったが、監督は先発を動かさなかった。すると今度は大迫が活躍。4月7日のACL第3戦のA・フォーシーズ戦、4月12日のJリーグ第5節のFC東京戦で、2戦連発のゴールを決めチームを勝利に導いた。

■レギュラーFWとしての自覚が芽生えてきた大迫
 余談かもしれないが、このころから大迫の取材対応は大きな変化を見せていた。うつむき加減に受け答えしていた様子もなくなり、態度は堂々としたものに変わった。回答も「次、頑張ります」という簡単なものではなく、自分の意図を言葉で表現するようになり、良いプレーをした試合でも「アントラーズでは通用しない」と、さらに上を見ていた。

 それだけに、4月18日の横浜F・マリノス戦は悔しかったようだ。試合の翌々日、「自分のプレーを出せなかったのが残念です」とコメント。0-0のスコアレスドローで終わった試合で、大迫はいいところがないまま後半早々の54分に興梠と交代させられていた。相手DFには日本代表不動のセンターバック中澤佑二がいた。2人の勝負に誰もが期待を抱いたが、見せ場は少なかった。

「動き出しはだいぶよくなったと思います。ただ、それにこだわりすぎてゴールが遠くなった。サイドに流れるのも大事だけどFWなんで」(大迫)

 センターFWとして中央に構えていればパスが来た鹿児島城西高校時代とは違い、プロの世界ではパスを引き出す動きが要求される。さらに鹿島では、前線が流動的にポジションチェンジを繰り返すため、流れに乗りながらタイミングよく顔を出さないとパスをもらうことができない。大迫は、自分が出た試合の映像を必ず確認している。そうすることで急速に“鹿児島城西の大迫”から“鹿島の大迫”へ成長していた。ただ、課題はかなりの改善を見せていたが、まだまだ意識しないとできないレベル。意識したことでゴールが遠くなっていた。

■オリヴェイラ監督が興梠に求めるのはプレーレベルの継続性


スタメン落ちから奮起し、結果を出している興梠(右)【Photo:World Sport Group/Getty Images/アフロ】
 こうした流れを経て、先日のA・フォーシーズとの一戦では3人のFWがそろい踏みし、中央に構えた大迫が1得点、サイドをうまく使った興梠が2得点の活躍を見せたのである。一見すると、鹿島の監督を務めるオリヴェイラは、興梠よりも大迫を重用しているように見える。だが、監督の意図はそうではなかった。

 A・フォーシーズとの試合前日の公式練習で、オリヴェイラ監督に1つの質問をしてみた。「興梠をベンチに置くことで成長をうながしていたのではないのか?」というものだ。それに対し監督はうなずきながら、この問いだけには質問者の目を見て答えてくれた。

「新井場同様、調子を落としてしまったことがありました。ただ、新井場との大きな違いは彼がまだ若いということです。どうしても若い選手というのは波があります。調子が良いときも悪いときもあって、そこでチームの機能と効率が発揮できていなかったところがありました。また先ほども言いましたように、代わりに選手がいなければそうすることもできないのですが、素晴らしい能力を持った大迫がいるため、代えざるを得ない状況に追い込まれました。ただ、新井場同様、練習の姿勢は下を向かずに努力してきたので、わたしは非常に評価しています。そういった姿勢を年間を通して保てるかということ、継続性がポイントになるわけです。
 また、一時的にポジションを取りました。取ったら気が緩んでチームの機能と効率を発揮できなかったら逆戻りです。その継続性をいかにして保つかということが重要です。(中略)だから先発で出ている選手も、常に危機感を持っていると思うし、そういった危機感と建設的な競争意識がチーム全体の底上げにつながってくるわけです。いまでも若い選手が一生懸命に努力して狙っているということを感じています。気が緩まない1年間になればと考えています」


■興梠、大迫の2人を育てつつ結果も出す
“継続性”という言葉はオリヴェイラ監督が求める重要な要素だ。パク・チュホが起用されている理由もそこにある。どのポジションでも浮き沈みが少なく「計算できる選手」ということが、高く評価されているのだ。興梠は、これまでも高いポテンシャルを持ちながら、パフォーマンスがメンタル面に左右されることが大きく、安定したプレーを見せることができていなかった。だからこそ監督は、興梠が広島戦、京都戦と2試合連続でチームに勝ち点3をもたらす活躍を見せても、先発に戻そうとはしなかった。あえてベンチに置くことで、さらなる成長を促したわけである。
 代わりに出場した大迫は試合経験を積み、着々と成長を見せている。大迫が結果を出さなければ興梠の成長もなく、チームは結果を残せずに監督は非難を浴びる。しかし、結果的には2人が同時に成長し、しかも先発を入れ替えてからの戦績は6勝1分け。あらためて、オリヴェイラ監督の怖ろしさを感じる。

 A・フォーシーズ戦の後、ACLグループステージ最大の山場となる5月5日の水原三星戦を見据え、2人のFWは抱負を口にした。
 興梠が「水原戦(のプレー内容)でスタメンを外れたので借りを返したい。次はホームだから絶対に勝ちます」と強い気持ちを言葉にすれば、大迫も「水原の試合はベンチ外だった。悔しい思いがあるので試合に出られたら結果を出したい」と、貪欲(どんよく)な姿勢を見せた。

 日本を代表するFWを2人も育てながら、同時にチームの結果も求めていく。オリヴェイラ監督の壮大な計画はいまのところ順調に進んでいる。

<了>
田中滋


大迫は出場機会を与え経験を積ませる、興梠はサブに置き出場機会を飢えさせる。
大迫の連続スタメンに裏にはこうした理由があると田中氏は分析する。
実際に大迫は成長しつつあり、興梠は機会があればゴールチャンスに絡む。
意図は成功しておると言えよう。
二人の若きゴールハンターは確実に成長しており、相手への驚異となっておる。
更に控えるよよも田代も虎視眈々とポジション狙っておる。
この二人だけでなくFWの層の厚さが今季の特徴である。
昨季はFWが足りぬと嘆いておった事が懐かしい。
育てて勝つ。
我等のキーワードは実践されておる。
チーム内の競争意識が、成長を育み、そして結果に繋がっておるのである。
補強だけがチームを強くする手法ではないと言い切れるであろう。

篤人、鉄人指令

2009年04月24日 | Weblog
鹿島内田に鉄人指令!W杯出場まで頑張れ

パスを出すDF内田篤人(09年3月7日)
 鹿島の日本代表DF内田篤人(21)に「鉄人指令」が出された。今季はクラブと代表で17試合に出場。22日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のシンガポールAF戦では試合中に嘔吐(おうと)して交代するなど疲労は蓄積している。だが、鹿島の鈴木満強化部長は23日、「W杯出場を決めるまでは頑張ってもらうしかない」と愛のムチとなるげきを送った。「日本一忙しいJリーガー」が過密日程を乗り越え、たくましさを身につける。

 日本と鹿島を背負う不動の右サイドバックに、あえて「愛のムチ」が放たれた。この日、鈴木満強化部長は「今後W杯予選の大事な試合が控えている。(内田)篤人にはW杯出場までは頑張ってもらうしかない。代表として、これを乗り越えてほしい」と話した。

 内田は今季17試合に出場しており、疲労は蓄積されている。22日の試合中に嘔吐しただけでなく、7日のアウェーのACLシンガポールAF戦では脳振とうを起こし途中交代。3月15日の新潟戦で腰部から左脇腹にかけて打撲を負い、同下旬には右太もも裏に違和感を訴えるなど、満身創痍(そうい)。同部長も「疲れはたまっている。ここ2試合は集中力をやや欠いているし」と話したほどだ。

 それでも、同部長が「篤人以外の代表選手も厳しい日程をこなしている。試練だと思う」と厳しい言葉を送ったのは内田への期待が高い証拠。鹿島のオリベイラ監督も内田の疲労を理解している。6月のW杯予選3連戦まで続く今後の過密日程を乗り越えさせるため、機を見て途中交代させるなど「配慮」をしていく可能性は高い。

 内田はこの日、25日のリーグ山形戦に備え軽いメニューを消化。普段から「体調? あまり気にしていない。やるしかない」と話しており、気丈に振る舞った。過密日程をクリアして、W杯切符をつかめば、世界で戦うための心身のたくましさも手に入るはずだ。【菅家大輔】
 [2009年4月24日8時23分 紙面から]


75試合無休!篤人に鹿島強化部長がフル稼働指令

最大で年間75試合にもなる超過密日程に挑むことになった鹿島・内田
 鹿島が23日、日本代表DF内田篤人(21)に「鉄人指令」を出した。鈴木満取締役強化部長が今季日本人最多の16試合に出場し、疲れの見える内田に対し、すべての日本代表招集に応じる考えを示した。今後も、クラブの公式戦、日本代表などで年間最大で75試合をこなす超過密日程が待ち受けるが、代表選手の「宿命」とし、いばらの道で鍛え上げる方針だ。

 鹿島の鈴木部長はDF内田について「過密日程は代表選手としての試練であり、宿命。今年は日本代表の合宿を休ませるとか考えていない」と明言。公式戦52試合に出場した昨年は疲労を考慮し、代表に休養願を日本サッカー協会に出したが、「今年は出さない」とし、フル稼働指令を出した。

 今季は日本代表のイエメン戦(1月20日)を皮切りに、3か月間でJリーガー最多の16試合に出場。今後も1年間最大で公式戦75試合をこなす過密日程が待ち受ける。世界的にも年間60試合以上は、超人的と称されるレベル。日本がW杯アジア予選でプレーオフにまわる可能性は現段階では薄いが、出場が濃厚なJリーグオールスター(8月)のほか、今後日本代表の親善試合が組まれれば、総試合数は80試合近くなる可能性もある。

 内田はアームド・フォーシズ戦(22日)の試合中に嘔吐(おうと)し、途中交代を余儀なくされた。疲労で体がむしばまれているのは事実。同部長は「確かにここ2試合は疲れて、集中力がなくなってきている」と分析しながらも「ほかの代表選手も苦しい日程をこなしている。今は日本サッカーにとっても大事な時期。これを乗り切ってたくましく育ってほしい」と願いを込めた。

 鹿島のオリヴェイラ監督が「代えの利かない選手」と言うように、鹿島でも、日本代表でも不動の右サイドバック。内田は、高濃度酸素カプセル(通称ベッカムカプセル)に入るなど体調維持に努めており、「疲れとか、過密日程とか本当に何も考えていない。若いから大丈夫」と明かす。弱冠21歳が、過酷な1年に挑む。

(2009年4月24日06時01分 スポーツ報知)

疲労困憊の篤人にフル出場司令を支持する鈴木満強化部長である。
確かに替えの効かぬ選手であり、當間や笠井がまだまだの現状としては、篤人に踏ん張ってもらう以外に手がないように思える。
特に明日の山形戦などは、チュホがボランチに上がり左SBに新井場が起用されるため、右に使うことが出来ぬのである。
明日を乗り切れば、水曜の神戸戦は考慮することも検討出来よう。
オリヴェイラ監督の采配に期待したい。
とはいえ、問題は5月後半から予定されておる日本代表である。
鹿島だけでなく日本代表に於いても不動のポジションを得ており休む機会がないのである。
公式戦であるW杯アジア最終予選であるなら、身を粉にして働くことも否定せぬ。
しかしながら、花試合であるキリンカップなどは他の選手で良いのでは無かろうか。
岡田氏としても新しい選手も発掘したいであろう。
長友を右SBとして起用し、左に香川と相性の良い石神を起用しては如何であろうか。
むしろ、代表はセレッソで固めることこそ重畳である。
と、書いて気付いたのであるが、J1は中断してもJ2は行われるのであった。
石神にはセレッソで鉄人的活躍をし成長してもらわねばならぬ。
フィジカル・レフティとして、更なる進化を期待しておるのである。

大迫、A契約を締結

2009年04月24日 | Weblog
鹿島大迫が仕切りロッカーへ引っ越し
 鹿島の大型新人FW大迫勇也(18)がロッカーの「お引っ越し」だ。22日のシンガポールAF戦でフル出場し、公式戦出場時間がプロA契約を結べる480分を超えた。鹿島では競争意識を促す意味もあり、480分を超えるまでは仕切りのない「集団用ロッカー」。超えた選手のみ仕切りのあるロッカーを与えられる。23日、練習を終えたルーキーは「引っ越しっす。頑張ります」と笑みを浮かべた。
 [2009年4月24日8時34分 紙面から]

鹿島・大迫、早くも一人前!A契約提示された
2009.4.24 05:02
 鹿島の大型ルーキーFW大迫勇也(18)が23日、クラブ側からA契約の新年俸、700万円(推定)の提示を受けた。前日22日のアジアCL・シンガポール軍戦で、A契約締結条件の公式戦450分出場をクリア。名実ともに主力の仲間入りをし、クラブハウスの専用ロッカーも贈られた。

 フル出場し、ACL3戦連発のゴールを決めたシンガポール軍戦から一夜明けた大迫にビッグプレゼントが待っていた。

 あと12分と迫っていたA契約締結条件の公式戦450分間出場を楽々クリア。練習後、新たな契約の提示を受けた。A契約は年俸の上限なし。初契約時だけは最高700万円だが、これまでのC契約は上限480万円だったから倍増に近い。

 「うれしいです。でもその分がんばらないと」と大迫。クラブハウスでも共有のロッカールームから、別室にあるA契約選手専用のマイロッカーが与えられた。

 ランニング中には先輩たちから、「オレの車買わない」「お前は国産車だぞ」とからかわれて照れ笑いも。しかし「欲しいもの? 何もないです、がんばるだけっす」とキッパリ。狙うのは25日の山形戦でのリーグ戦2ゴール目だけだ。(丸山汎)


大迫が一流の仲間入り!個人ロッカーゲット
 鹿島のルーキーFW大迫が、名実ともに一流選手の仲間入りを果たした。自らもゴールを決め5―0で勝利した22日のACL・SAF(シンガーポール)戦で、プロA契約締結条件の公式戦出場450分に到達した。鹿島はクラブハウスのロッカーがA契約選手とそれ以外の選手で区切られており、個人専用のロッカーが与えられるのはA契約選手のみの特権だ。

 今季の新人選手としては横浜の大卒FW渡辺、浦和のU―20日本代表MF原口らに続きA契約に到達した大迫は、この日の練習後に荷物を整理して“引っ越し”を完了。ここまでチーム2位の4得点を決めているが「引っ越ししました。ロッカーももらったので、その分もまた頑張ります」と“アゲアゲ”気分だった。

[ 2009年04月24日 ]


大迫が“出世” ロッカーをゲット…鹿島
 鹿島FW大迫に個人ロッカーが与えられた。22日のACL、アームド・フォーシズ戦で、A契約締結条件の公式戦通算450分出場を果たした。これに伴い、クラブから年俸700万円の提示を受け、ロッカーも共用から個人ロッカーへとランクアップ。「引っ越しっす。ロッカーをもらったので、これからもっと頑張らないと」と決意を新たにした。
(2009年4月24日06時01分 スポーツ報知)

A契約を結び、年俸アップと共に個人ロッカーを手に入れた大迫である。
これでまた心機一転、プレイに集中出来るというもの。
足の裏の疲労も吹っ飛んだであろう。
心して直江兼続ゆかりの地へ向かうのである。

過密日程に耐えろ

2009年04月23日 | Weblog
鹿島が練習再開、過密日程も問題なし
 鹿島は23日、25日のリーグ山形戦(NDスタ)に備えて練習を行った。22日にアジア・チャンピオンズリーグのシンガポールAF戦を終えたばかりで、その一戦に出場した選手はこの日は軽いメニューを消化したのみ。22日で7試合という過密日程の最中だけに体調管理が鍵を握るが、GK曽ケ端準は「疲れても声は出せる。そういう部分をしっかりやっていけば大丈夫」と話していた。
 [2009年4月23日21時29分]

2009年 4月 23日(木)

昨日のSAF戦がナイトゲームで行われたこともあり、チームは15 時から練習を行いました。試合にフル出場したメンバーは、リカバリー中心の軽いメ ニューで体の回復に努めました。また、その他の選手たちはボールを使った実戦形式 の練習を行いました。

連戦中であるが疲労は問題ないとのこと。
強豪であれば、連戦・過密日程は当然である。
クラブとして過密日程に耐性が必要であろう。
我等は常に戦うのだ。
何があろうとも耐える力が問われておるのである。

絶好調FW

2009年04月23日 | Weblog
仙台平瀬が自己タイ3戦連発狙う

シュート練習でGKの動きを見極めるFW平瀬(左)
 J2仙台FW平瀬智行(31)が26日のアウェー熊本戦で、自己タイのリーグ3試合連続ゴールを狙う。15日の岐阜戦と18日の栃木戦で連続得点し、鹿島時代にマークした00年以来の3戦連発に王手。立ちはだかる熊本MF藤田俊哉(37)は、平瀬が鹿島、藤田が磐田時代に激闘を重ねた相手。再戦の舞台で「平瀬健在」を見せつける。

 9シーズンぶりの3戦連発へ、視界良好だ。19、20日の休暇でリフレッシュし「まったく疲れがない。久々の感覚」と平瀬。この日のミニゲームでも得点し、好調をアピールした。00年6月24日の名古屋戦、7月1日の川崎F戦、同8日の磐田戦で3戦連弾。リーグ戦以外では、シドニー五輪アジア最終予選で3試合連続2ゴールをマークした。長い歳月をへて“全盛期”の自分に再挑戦する。

 記録達成へ、燃える相手もいる。熊本MF藤田は、鹿島と磐田の「2強」時代に黄金期を築いたライバルだ。「磐田と鹿島で何度も面白い試合をした。(01年の)チャンピオンシップで得点したし、今でも当時を鮮明に思い出す」という。一方で「俊哉さんは独特なテンポでパスを出す。年齢を重ねても衰えないものだし、まず俊哉さんをつぶしたい」と警戒した。

 熊本戦の相性もいい。昨年9月の対戦では、2得点1アシストを記録し4-0で快勝。「俊哉さんにボールを配球されると厳しいけど、チャンスは必ず来る。そこを確実に決めたい」とゴールへの執着心をのぞかせた。当日は3月に郵便局を定年退職した父模一さん(60)も鹿児島から応援に駆け付ける予定。3戦連発へモチベーションは高まっている。【木下淳】
 [2009年4月23日11時54分 紙面から]


懐かしい名前を耳にした。
平瀬智行である。
我等に三冠をもたらせた名FWが仙台の地で好調との報。
これは目出度きことである。
2000年の三戦連続ゴールは、2ndステージ第1節 名古屋戦、第2節 フロンターレ戦、第3節 ジュビロ戦で記録されたもの。
当時も絶好調であった。
平瀬の速さはワールドクラスで、イタリア代表を打っ千切ったことでも有名である。
このFWを有する仙台は幸せ者である。
是非とも活躍してJ1へ引き上げて欲しい。
そして、カシマスタジアムへ来るのだ。
その際には盛大なブーイングで迎えたいと思う。

SAF戦報道

2009年04月23日 | Weblog
鹿島5発快勝!大迫3戦連発/アジアCL

後半、チーム4点目のゴールを押し込みガッツポーズの鹿島FW大迫
<アジアCL:鹿島5-0シンガポールAF(シンガポール)>◇22日◇1次リーグ◇G組◇カシマ
 鹿島がシンガポールAFに5-0で圧勝し、勝ち点9で水原(韓国)と並び、得失点差でG組首位に立った。3トップの布陣を敷き、初の同時先発となったFW大迫勇也(18)と興梠慎三(22)が大爆発。大迫はACL3戦連発となるゴールを含む1得点1アシスト、興梠も2得点を挙げ、チームを勝利に導いた。

 冷静に、確実に右足を振り抜いた。3-0で迎えた後半9分。ペナルティーエリア内で野沢の縦パスを受け、ACL3戦連発となるゴールを流し込んだ大迫は「GKは(脇下が)あくのは分かっていた。決めなきゃやばい。落ち着いて決められた」と振り返った。

 オリベイラ監督が07年に就任以来、先発3トップは初の試みだ。準備期間が少なく、戸惑いながらも結果を残した。同5分にはゴール前で倒れながら、後方に戻して小笠原の得点をアシスト。「あの態勢でシュートは無理。(小笠原)満男さんがいたので」と視野の広さを示した。

 16日にはアジア連盟の公式HPにインタビューが掲載され、早くも「アジアの新星」と認められ始めた。

 謙虚さが、成長の原動力だ。7戦連続で先発しながら、高校よりはるかに量が少ないプロの練習に「もっとやらないといけないのでは」と悩む。クラブ幹部から「量は少ないけど密度が濃いから大丈夫だ」と励まされても、自分に厳しい。この日も「もっと点が取れた」と反省を口にし、次戦への気持ちを高めた。

 そんな大迫と初めて同時先発した興梠は、先輩FWの威厳を示した。自身7戦ぶりの先発で前半38分に追加点を決め、後半29分には自慢の速さを生かした突破で、この日2点目をマークした。「2得点? 相手が弱かったから。でも2点目は理想の形だった」

 次に対戦する水原には初戦で1-4と敗れている。大迫が「前の水原戦はベンチ外。その悔しさがあるので次は結果を残したい」と話せば、興梠は「あの負けが先発落ちのきっかけになった。リベンジしたい」。若手2人の存在が強豪撃破の鍵を握る。【菅家大輔】
 [2009年4月23日8時8分 紙面から]


鹿島、決勝T前進!大迫は3戦連発/ACL
2009.4.23 05:05

1対1となったGK(右)をかわし、ACL3戦連続となるゴールを決める大迫
 アジアCL1次L第4節(鹿島5-0アームド・フォース、22日、カシマ)G組の鹿島は、ホームでシンガポール軍(シンガポール)に5-0と大勝した。大迫勇也(18)と興梠慎三(22)の若きFWが公式戦初の同時先発を果たすと、大迫がACL3戦連発、興梠も2得点の大活躍。通算3勝1敗で水原(韓国)と並び、得失点差で首位に立った。

 また決めた! 後半9分、MF野沢のスルーパスからゴール左でフリーになった大迫が、右足弾をゴール右隅へ突き刺した。これで、ACL3戦連発だ。

 「タクさん(野沢)が本当にいいタイミングでくれて。相手のキーパーのあそこが空いてるって分かっていた」

 ゴール前での落ち着きも増してきた18歳は、シャイな表情を浮かべながらも、今季公式戦4点目を冷静に振り返った。

 オリベイラ監督が就任3季目で初めて試みた3トップの先発布陣。右のマルキーニョス、左の興梠の先輩FWにはさまれ、中央で積極的に動いた。慣れないシステムに立ち上がりこそ戸惑いも見えたが、後半5分にはゴール前のこぼれ球を「満男さんに預けた」と、MF小笠原の3点目もアシスト。プロ初のフル出場も果たした。

 今季開幕から2カ月近く。鹿児島弁とは違う標準語での生活にも少しずつ慣れてきた。来月2日の千葉戦(アウェー)と、5日のACL・水原戦(ホーム)には、故郷から両親と妹も初めて観戦に訪れる予定で、晴れ姿を披露するつもりだ。

 公式戦7戦ぶりの先発で、大迫とは初の同時出場を果たした興梠も、前半38分のチーム2点目に続き、後半29分にはゴール左で相手を抜き去り右足弾を決めた。「2点目は自分の理想。DFを抜いて冷静に狙った」と自画自賛。堂々の2ゴールで、存在感を高らかにアピールした。

 オリベイラ監督も「それぞれのFWが特徴を出した。満足できるでき」と納得顔。圧勝で鹿島がG組首位に立った。
(丸山汎)


前半、先制ゴールを決めて仲間から祝福される鹿島・野沢(左から2人目)=県立カシマサッカースタジアム(撮影・大橋純人)


前半、左サイドからのセンタリングに頭で合わせて先制ゴールを決めた鹿島・野沢=県立カシマサッカースタジアム(撮影・大橋純人)


前半、ドリブルでゴール前へ迫る鹿島・興梠(右)=県立カシマサッカースタジアム(撮影・大橋純人)


前半、ドリブルでゴール前へ迫る鹿島・大迫(右)=県立カシマサッカースタジアム(撮影・大橋純人)


鹿島・小笠原、269日ぶりゴール/ACL
2009.4.23 05:04
 アジアCL1次L第4節(鹿島5-0アームド・フォース、22日、カシマ)G組の鹿島は、ホームでシンガポール軍(シンガポール)に5-0と大勝した。大迫勇也(18)と興梠慎三(22)の若きFWが公式戦初の同時先発を果たすと、大迫がACL3戦連発、興梠も2得点の大活躍。通算3勝1敗で水原(韓国)と並び、得失点差で首位に立った。

 元日本代表MF小笠原が後半5分、昨年7月27日の浦和戦以来、269日ぶりのゴールを挙げた。相手GKのこぼれ球を大迫がアシスト。「重みのないゴールだから。誰でも入る、目の前にきた」とそっけなかったが、主将らしい働きぶりだった。昨年9月に左ひざ前十字靭帯損傷の大けがを負い、3月の開幕戦でベンチ復帰を果たした大黒柱が、いよいよ完全復活だ。


鹿島大勝!小笠原 復活弾!大迫3試合連発!

<ACL 鹿島・SAF>ヒールキックでゴールを狙った鹿島の大迫勇也(右から2人目)だったが得点にならず相手GKのおなかに直撃
Photo By スポニチ

 ACL1次リーグは22日に各地で4試合を行い、G組の鹿島はホームでSAF(シンガポール)に5―0で大勝。新人FW大迫勇也(18)が後半9分にACL3試合連続となるゴールを決めた。得失点差で同組首位に立ったチームは5月5日の水原(韓国)戦に勝ち、上海申花(中国)がSAFに引き分け以下なら決勝トーナメント進出が決まる。E組の名古屋はアウェーでニューカッスル(オーストラリア)に1―0で勝った。

 進化の証だった。後半9分、大迫が抜群のタイミングでDFラインの裏に抜け出す。そこに野沢からスルーパス。相手GKと1対1になり、右足で冷静に決めた。ACL3戦連続ゴールに、大迫は最高の笑顔を見せた。

 「(野沢)拓さんがいいタイミングで(パスを)くれた。決めなきゃヤバかった。落ち着いて決められてよかったです」

 公式戦4点目は初めて裏に飛び出す動きから決めた。ポストプレーが持ち味の大迫は足元でボールを受けることが多いが、鹿島には小笠原、野沢、本山と必殺のパスを出せる中盤がそろう。スルーパスを呼び込む動きもできれば、さらに大きな武器となる。先発で起用され続ける中、大物ルーキーは課題をまた1つクリアしようとしている。

 後半5分には、小笠原の昨年7月27日の浦和戦以来269日ぶりとなる復活ゴールをアシスト。チーム内では、その小笠原が“無言”で大迫を支えている。「僕がデビューした時には先輩たちに好きなようにプレーしてほしいと言われた。だから、大迫にも攻撃に関しては何も言っていない。好きにやってほしい」。チームに加入してまだ3カ月の18歳に自由を与え、その発想を尊重。大迫も常にスルーパスを呼び込む動きを頭の中で思い描き、この日も実践した。「グループの中での動きを覚えてきている。だいぶ良くなっている」。小笠原もまた、大迫の成長を実感している。

 ACLは開幕戦で水原に敗れた後に3連勝。5月5日の次戦は、その水原とホームで対戦する。「水原?あの試合はベンチ外で悔しい思いをした。試合に出たら結果を出したい」と大迫。チームと同様にリベンジを果たし、初のアジア王者へと突き進む。

[ 2009年04月23日 ]

J最速!鹿島1500点目は野沢ヘッド

<ACL 鹿島・SAF>前半、ヘディングでゴールをきめる鹿島・野沢拓也(左)(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 【ACL 鹿島5―0SAF】Jクラブ最速となる公式戦1500ゴール目を決めたのは、鹿島のMF野沢拓也だった。0―0の前半29分、DF新井場の左からのクロスをヘッドで決めた。「1500点目?知らなかった。イバさん(新井場)がいいボールを上げてくれた」。後半9分にはFW大迫のゴールをアシスト。開幕から好調を維持する野沢が、期待どおりの活躍でチームを勝利に導いた。
[ 2009年04月23日 ]

内田 前半に嘔吐…後半早々に途中交代
 【ACL 鹿島5―0SAF】鹿島DF内田篤人が前半途中に嘔吐(おうと)する場面があった。今季ここまで日本代表戦に5試合、鹿島の公式戦全11試合に出場と国内選手最多の試合出場で、疲労の蓄積に悩まされている。オリヴェイラ監督も体調を考慮して後半12分に交代を告げた。内田は「残り30分での交代はデカい」と言いながらも「過密日程?あまり気にしていない」と気丈に話した。
[ 2009年04月23日 ]


小笠原が269日ぶり弾!鹿島5発圧勝!!…ACL

後半5分、3点目を決めた鹿島・小笠原(中央右)と喜ぶ大迫(同左)
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ第4戦 ▽G組 鹿島5―0アームド・フォーシズ(22日・カシマスタジアム) G組の鹿島はホームでアームド・フォーシズ(シンガポール)と対戦し、5―0で圧勝した。前半29分、MF野沢拓也(27)がクラブ公式戦1500点目となるメモリアル弾で先制。後半5分には、MF小笠原満男(30)が左前十字じん帯損傷から復帰後、初得点を含む1得点1アシストを記録すれば、ルーキーFW大迫勇也(18)が3試合連続ゴールを挙げ3連勝で勝ち点を「9」に伸ばし、得失点差で首位に立った。E組1位の名古屋は、敵地で同3位のニューカッスル・ジェッツ(オーストラリア)を1―0で下し、勝ち点8で首位を守った。

 正確な右足が戻ってきた。2点リードで迎えた後半5分。DF新井場のクロスからゴール前でボールをつなぎ、FW大迫が後方のMF小笠原にパスを出す。「たまたま前にこぼれてきた。あとは打つだけだった」。ゴール前にはGKを含めて3人以上のDFがいたが、その誰にも届かないゴール左隅上へ、狙い澄ませた一撃をたたき込んだ。

 昨年7月27日のリーグ浦和戦以来、実に269日ぶりの得点だった。昨年9月20日のリーグ柏戦で左ひざ前十字じん帯を損傷し、人生で初めての手術を受けた。選手生命を脅かす重傷から復帰後、初得点。2点をリードした展開で「あまり重みは感じないね」と笑ったが、「いい形で試合ができた。いい試合だった」と勝利を決定づける得点に右拳を力強く握った。

 けがの記憶が消えたわけではない。その試合で履いていた同タイプのスパイクを身につけることができないでいる。普段は「気持ち」「戦う」と連呼する闘将だが、トラウマとして脳裏に焼きつき、違うスパイクを手に取る。それでも仲間には「もう不安はない」と本心を見せずに、連戦の中でも「戦う気持ちが大事」と言い切って、相手に立ち向かっている。


前半29分、ヘッドで先制ゴールを決める鹿島・野沢

 オリヴェイラ監督が就任後初めて、採用した3トップの効果もあり、5得点の完勝。MF野沢の先制点は、クラブ公式戦1500点目となるメモリアルゴールとなり、7試合ぶりに先発復帰したFW興梠も2得点。大物ルーキーはACL3戦連発だ。

 「昔はゴール前が快感だったけど、今はボールを奪うことが得点することと同じくらい快感です。水原にはやられているので、絶対勝ちたい」とMF小笠原。闘将に引っ張られるように、鹿島が着実にアジア制覇への突き進む。

(2009年4月23日06時01分 スポーツ報知)

大迫“得点王”1対1で冷静…ACL

後半5分、3点目を決めた鹿島・小笠原(中央右)と喜ぶ大迫(同左)
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ第4戦 ▽G組 鹿島5―0アームド・フォーシズ(22日・カシマスタジアム) 鹿島FW大迫が3試合連続で勝利に貢献した。後半9分、落ち着いて相手のGKとの1対1を決めた。「タク(野沢)さんからのボールが良かった。(パスが)ギリギリだったけど、決めることができて良かった」。ACL3得点は、マルキーニョスの2得点などを抑えチーム得点王。プロ入り後、初のフル出場も経験し、「久々で疲れたけど、これからもどんどん得点したい」と、先を見据えた。
(2009年4月23日06時01分 スポーツ報知)

小笠原満男主将の復活ゴールか、大迫のACL3試合連続ゴールで賑わう紙面であるが、野沢の鹿島公式戦1500点メモリアル弾も忘れてはならぬ。
そんな中でスポニチが篤人の嘔吐を報じておる。
これは不安である。
とはいえ、昨日の試合で代役となった誓志も悪い出来ではなかった。
何かあれば次が控えておる鹿島アントラーズである。
気を引き締め次の試合に臨みたい。

SAF戦コメント

2009年04月23日 | Weblog
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
まだ2試合あるので、今日でどうこう言えない。今日の試合は一つの試合に過ぎないことであって、(今日は)勝利を目指して戦う、勝ち点3を取ることを目標に臨んでいたのでそれがしっかりと達成できて良かった。また今日の試合でケガ人が出なくて良かった。選手やフォーメーションなどを変えて臨んだが、全体的には非常に満足できるものであったと思う。(ACL予選リーグは残り2試合となるが)しっかりと残り2試合を戦って次のラウンドに進みたい。



【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs SAF】オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.04.22)
4月22日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 5 - 0 SAF (19:00/カシマ/6,027人)
得点者:29' 野沢 拓也(鹿島)、38' 興梠 慎三(鹿島)、50' 小笠原 満男(鹿島)、54' 大迫 勇也(鹿島)、74' 興梠 慎三(鹿島)

●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島):
Q:今日の試合の感想について、勝利で終えたことをどうお考えですか?終わった感想はどうですか?
「終わりという最後の笛は今日ではないので、まだ2試合あるので、そこでグループリーグが一段落になります。勝利を目指して戦うということが今日の目標でしたし、勝点3を取ることが目標でした。それができたということは良かったと思いますし、また怪我人が出なかったことが良かったのではないかと思います。あと2試合残ってますので、しっかりと残り2戦を戦って決勝ラウンドに進めればと思っています」
Q:今日は、青木選手が出場停止で出られなかったわけですが、今日のメンバーのトータル的な評価をお願いします。
「これはあくまでも僕の観点からなんですけど、非常に良かったのではないかと思います。パク選手を中盤の位置に入れました。これまでずっとサイドでやってもらったんですけど、中盤でやってもらうのも途中ながら数試合はありましたが、90分はありませんでした。また、前線にFW3枚いますけど、基本的に1人が中盤の役割をするということでした。そういった意味で、この試合に関して分析して、こっちの方が効率的で機能的でいいのではないか、と。またそれぞれのFWがひとつ特長を持っていまして、各自がそれを出してくれればという狙いがありましたし、全体的には非常に満足できる出来ではないかと思っております」
Q:4点リードした段階で本山選手と増田選手を途中交代で投入しましたが、過密日程になっている状況とか、若手選手を実戦で試してみるという選択肢を考えなかったのか、というところ。選手交代の意図をお知らせ下さい。
「前者の選択を僕はしました。過密日程があって、今後の戦いを考えなくてはなりません。22日間で7試合をしなくてはいけないというなかで、いかにして良い状態で毎試合を迎えるか、またはそれに近い状態に持っていくことを考えながら指揮をとっています。それをどのタイミングでローテーションするか、選手を温存させるかということを考えなくてはならなかったわけで、対戦相手とかいろいろな条件や可能性を含めて、それぞれの大会での可能性も考えてやらなければいけないわけです。また、ACLとJ1リーグ戦の両方とも高いレベルのサッカーを要求されるわけで、どこかのタイミングというのを探さなくてはいけない。というわけで、今回この7連戦を乗り越えるという部分で、この試合では温存できる、回復させる作業ができると考えておりました。そこで次の試合にあたって、大半の選手が少しは休んだ状態で臨めるという形になります。そのなかでおそらく2人だけ、曽ヶ端選手と岩政選手だけがシーズン頭から90分出続けてる選手です。最近はパク選手がいますけど、シーズンの当初は先発ではなかったので、多少は連戦の疲労というものがあるかもしれませんけど、2人だけまだ疲れがたまった状態で試合を戦わなければいけないかもしれません。ただ、全体的にローテーションをする、温存するということを考えながら、いかにして毎試合100%に近い状態、あるいはそれに近い状態にもっていくのかという計画を緻密に考えながら、当然やりたい選手で代わりの駒がいなければできないことですので、そういったところも考えながらチームのバランスだったりいろんな要素を考えながら、こういう選択をしました」
Q:いまの試合に関連するのですが、次の試合はJリーグですが、小笠原選手が使えないということで、またボランチの編成が悩みの種になるかと思いますが、その辺どうお考えでしょうか?
「秘密もなにもなくて、青木選手の出場停止が決まって、小笠原選手の出場停止が決まったところで、明確になにをやるのかというのは頭の中で描いておりました。次節は青木選手が戻ってきますので、そのまま青木選手が入るという形になります。ボランチが悩みどころではないし、あくまでも相手を分析して相手の短所、長所をどうやって潰していくのか、あるいは狙っていくのかが悩みではないかと思います」
Q:今日3トップを試したことを良かったと思うとおっしゃいましたが、今後もこうしたシステムを使うのでしょうか?
「ビハインドの試合ではよくこうした形をとっていることをみなさんご存じだと思います。頭から行くということは、どうしても相手の戦法・状況を踏まえた上での選択となりますし、その意味で機能と効率というところが発揮されて5点取れたことは良かったのではないかと思います。今日に関しては満足できる出来だと思います。今後の試合に関しては、いろいろなことを踏まえ、相手の条件や状況でそうした選択をするかもしれませんし、しないかもしれません」

以上

【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs SAF】試合終了後の鹿島選手コメント(09.04.22)
●興梠慎三選手(鹿島):
「頭から出たかったのでよかった。チャンスもありましたし、もっときっちり決めれば楽な試合になっていた。簡単にボールを失う場面もあった。今日の試合はもっと魅せられるプレーができたと思う。どんどん仕掛ければ良かった。後半立ち上がりに良い時間帯に点が取れた。
(Q:3トップの手応えは?)
マルキ(マルキーニョス)も引いて中盤の守備をしてくれた。オレと大迫ももう少しがんばれば楽にできた。
(Q:次のACLの相手は水原だが?)
水原でスタメンを外れたので借りを返したい。次はホームだから絶対に勝ちます」
●小笠原満男選手(鹿島):
「基本的にカウンターをケアしていた。10番の選手(ジョン・ウィルキンソン)を見ていた。ボール回しが停滞したときは、前に行って変化をつけられればと思った。(1点目は)サイドを崩して野沢が裏から行って良い形がつくれた」
●大迫勇也選手(鹿島):
「立ち上がりは戸惑いが大きくて、やっているうちにコミュニケーションを取ってよくなった。後半は、リーグ戦なので1点でも多く点を取りに行こうということだった。
(Q:興梠選手と初めて一緒に組んだが?)
動き出しが速いので、やっていてやりやすかった。早く追いついて追い抜きたい。
(Q:次の水原戦について)
水原の試合はベンチ外だった。悔しい思いがあるので試合に出られたら結果を出したい」
●新井場徹選手(鹿島):
「絶対に勝点3を取らないといけなかった。この結果でどうこうなるわけじゃない。次(4/25@NDスタ vs山形)はリーグ戦なので切り替えていきたい。どの試合も勝点3を狙いにいくというのがこのチームのスタンス」




野沢の先制点で1点をリードした鹿島は前半38分、小笠原のシュート性のボールを興梠がコースを変えて2点目をゲット!喜び駆けつける野沢(右)と大迫。


得点差を広げたい鹿島は後半5分に波状攻撃をみせ、野沢と興梠のシュートが続き、そのこぼれ球を小笠原が冷静に押し込んで3点目をゲット!


3点目ゲット!キャプテンの一撃に笑顔で迎える興梠。


後半9分、野沢からのスルーパスに抜け出した大迫が、冷静にゴール右隅に決めて4点目!大迫はACL3試合連続ゴールとなった。


後半25分、一人で突破した興梠が右足で狙い済ましたシュート!これがゴール右隅に決まって鹿島が5点目を挙げる。試合はこのまま5-0で終了、鹿島が勝ち点3をプラスし、グループG2位をキープした。


水原戦へ意気込みを感じる。
とはいえ、すぐに山形戦である。
気持ちを引き締めて挑みたい。

山形・石川を倒せ

2009年04月22日 | Weblog
山形石川「恩返し左キック」で勝ち点狙う

苦しいはずのサーキットトレを、笑いながらこなした石川
 思い入れを排除して「恩返しの左キック」を古巣に食らわせる! J1山形DF石川竜也(29)が21日、ホームに迎え撃つ25日鹿島戦に自信を見せた。5年間在籍したクラブとの対戦を「うれしい」と喜ぶ一方、余計な感情は捨てて勝負に徹する。マンツーマンで対応されない限り、左クロスを供給できると確信。昨季のリーグ王者から、勝ち点ゲットを狙う。

 「左のスナイパー」は、王者・鹿島に在籍する日本代表や同経験者の名前を、臆(おく)することなく挙げながら「その日」を心待ちにした。

 石川 ソガ(GK曽ケ端)ミツオ(MF小笠原)コージ(MF中田)とか、同年代は本当に仲がいいし、対戦がうれしい。一番長くいたチームで、最初のチーム。思い入れはあるけど、試合になれば、そういうのは関係ないです。

 5年間、在籍し切磋琢磨(せっさたくま)した思い出は、今なお石川の胸にしっかり刻まれている。だが、感傷は捨てる。2年間の期限付き移籍を経て今季、山形に完全移籍した「大黒柱」は、古巣からの勝ち点ゲットこそ「恩返し」ととらえた。

 石川 G大阪(17日1●2)とはまた違うけど、同じくらい力があるチーム。守備が長くなるだろうけど、ガンバ戦の修正をして臨みたい。

 自らの「左足」の出来が結果を左右することは、自覚済みだ。「相手も特徴を分かってると思いますが(相手が)マンツーマンじゃなければ、できる」と自信をみせた。出場機会を求めてレンタル移籍し、東北の地で昇格を成し遂げた。「試合に出て、成長できることもある」という石川は、結果を古巣に見せつけるつもりだ。

 鹿島を「毎年、優勝をしなければいけないというか、意識が高いチーム」と分析する石川。その鹿島から勝ち点を奪えたら-。チームの“成長促進剤”として、うってつけの勝ち点を、自身の左足で引き寄せる。【山崎安昭】
 [2009年4月22日12時0分 紙面から]


ACL SAF戦で盛り上がる中、中二日後にはアウェイの山形戦が待っておる。
左SBの石川は今季より完全移籍をした、元鹿戦士である。
その石川が恩返しとして勝ち点ゲットを狙っておるとのこと。
我等としてはアウェイながら当然の如く勝利を狙う。
石川のクロスを弾き返し、圧倒的に勝利したいと願う。
「恩返し」なぞさせぬ。
熨斗を付けた勝ち点3をもらって還ろうと思う。
それが義である。

3TOP攻撃的布陣

2009年04月22日 | Weblog
鹿島が超攻撃的布陣でシンガポールAF戦

鹿島FW大迫が異例の3トップ布陣の鍵を握る
 鹿島が超攻撃的布陣で勝利を狙う。21日、茨城・鹿嶋市内で22日のACL1次リーグG組のシンガポールAF戦(カシマ)に向けた調整練習を行い、オズワルド・オリベイラ監督(58)が、07年の就任後初の3トップをテストした。

 練習場に散った先発組の布陣は4-3-3の3トップ。オリベイラ監督は「攻撃的に、勝利を目指すというメッセージを選手に伝えた」と明言した。過密日程のためMF本山、DF伊野波を休養で控えに回し、MF青木は出場停止だが、同監督は「勝ち点3のために全力を尽くす」と自信満々だ。大迫は「良いクロスが多くなると思うので得点を狙いたい」と意欲的。7戦ぶりに先発の興梠は初めての布陣に戸惑いながらも「大勝できる相手」と気持ちを高めた。悲願のアジア制覇へ向け、攻めの姿勢で勢いをつける。名将が守備偏重の格下を打ち砕く。

 [2009年4月22日8時40分 紙面から]

大迫頂点抜てき!鹿島弾丸3トップ/ACL
2009.4.22 05:01
 J1の鹿島と名古屋が22日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第4節を戦う。ホームにシンガポール軍を迎える鹿島はマルキーニョス(33)、大迫勇也(18)、興梠慎三(22)が3トップで先発。オズワルド・オリベイラ監督(58)の07年の就任以来初となる超攻撃的布陣で、勝ち点3を奪取する。名古屋は敵地・豪州でニューカッスルと対戦する。

 獅子はウサギを捕らえるにも全力を尽くす。7日に敵地で4-1と蹴散らした相手に、鹿島の3トップが牙をむく。

 「攻撃的に出る。全力で勝利を目指すというメッセージを、選手に伝えたかった」

 オリベイラ監督の就任3季目で、試合開始から3トップで臨むのは初の試み。指揮官は強い決意をのぞかせた。紅白戦では大迫を中心に、右にマルキーニョス、左に興梠が展開。慣れない布陣で中盤にはぎこちなさも見えたが、指揮官は「きょうはたった20分。明日は90分の勝負。何も心配していない」と気にもとめない。

 3トップは初の経験という大迫は「相手は引いてくると思うんで、人数をかけて攻められる。どんどん狙っていきたい」と、ACL3戦連続ゴールに意欲。公式戦7試合ぶりの先発となる先輩FW興梠とも、初の同時出場だ。トップ下のMF野沢も「楽しみにしてほしい」と猛爆を予告した。

 鹿島はG組2位。勝ち点6で上位3チームが並ぶだけに、取りこぼしは許されない。MF本山、DF伊野波を休ませるなどリーグ戦との地獄の連戦の中で、新たな勝ち方を切り開く。
(丸山汎)

初3トップも自信!大迫3戦連発狙う
 鹿島が大迫、興梠、マルキーニョスの3トップでACL3連勝を狙う。22日にホームでSAF(シンガポール)と対戦するが、21日の公式練習で4―3―3をテスト。オリヴェイラ監督は「選手たちに攻撃的にいくことのメッセージを送った」と説明した。試合前日に急きょ4―4―2から変更したため、練習では機能しなかった。公式戦7試合ぶりに先発復帰するFW興梠は「みんなやりにくいって言ってた」と話した。3トップの真ん中でプレーするFW大迫は、「(両サイドから)センタリングが多くなるので、どんどん狙っていきたい」とACL3戦連発を誓った。
[ 2009年04月22日 ]

鹿島、マルキ、興梠、大迫3トップで勝つ…ACL
 鹿島が21日、ACLアームド・フォーシズ(AF)戦(22日・カシマ)に備え、鹿島クラブハウスで試合前日の公式練習を行った。オズワルド・オリヴェイラ監督が就任後初めて、クラブ史上でも稀(まれ)な3トップ布陣で臨むことを明言。FWマルキーニョス、興梠、大迫を前線で同時起用し、圧勝を目指す。

 「勝ち点3の目標がある。3トップは攻撃に出る、という選手へのメッセージを込めた」と指揮官。水原戦(3月7日)をはじめACL3試合の相手が「すべて守備的な戦法だった」ことを分析した上で「後ろに人数をかけても仕方がない」と決断した。

 3月15日のリーグ戦新潟戦以来、7試合ぶりに先発するFW興梠は「チャンスが来た。大差で勝てる相手。前の3人で流動的に動いて相手を崩す」と闘志を見せた。田代、佐々木を含めてFW5人の実力は拮抗(きっこう)しており、誰が出ても結果を残す。オリヴェイラ監督は、勝ち点6で3チームが並ぶG組を抜け出すため、3本の矢を解き放つ。
(2009年4月22日06時01分 スポーツ報知)

連携に不安を残すものの、攻撃的な布陣で大勝出来れば自信に繋がる。
能力の高いFWを5枚も有するからこそ出来る作戦である。
今後のオプションともなり得る3TOPでアジア征圧へ向け聖地にて大いなる打ち上げ花火を見せつけて欲しいものである。
雪割草では季節外れなのである。