鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

クラブハウスにて解散式

2013年12月08日 | Weblog
【鹿島】チームを去る岩政男泣き
 鹿島が8日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで解散式を行い、今季を締めくくった。約50分のミーティングでは、今季限りで退団するDF岩政大樹(31)らがあいさつした。

 前日7日の最終戦で広島に敗れ、ACL出場も逃した。天皇杯にも敗れたため例年より早いオフを迎えるが、区切りをつけた選手たちの表情は明るかった。MF柴崎岳(21)は「まずはリフレッシュ。目に見えない疲れもとりたい」と話した。

 広島戦後に「明日は何人か泣かせます」と話していた岩政は、あいさつ中に思い出を振り返り、自身が先に涙した様子だったが「泣いてないよ。泣く選手がいたかわからない。上を向いていたので(顔が)見えなかった」とかわし、10年過ごした“古巣”に別れを告げた。

 [2013年12月8日16時5分]

解散式にて挨拶した岩政である。
鹿島での想い出を振り返り感無量の様子。
今季はスルガ銀行チャンピオンシップを獲ったのみに終え悔しいシーズンとなった。
しかしながら、選手らは気持ちを来季に切り替えており表情は明るかったとのこと。
このオフで1年間の疲れを取り、また来年顔を合わせたい。
お疲れ様。

ジュニーニョ、契約満了にて退団

2013年12月08日 | Weblog
ジュニーニョ選手との契約が満了
2013年12月08日(日)

標記の通り、ジュニーニョ選手につきまして、今季限りでの契約満了に伴い、来季の契約を結ばないこととなりましたのでお知らせいたします。

<選手プロフィール>
■選手名: カルロス アルベルト カルヴァーリョ・ドス・アンジョス・ジュニオール
Carlos Alberto Carvalho Dos Anjos Junior
■登録名: ジュニーニョ(Juninho)
■生まれ: 1977年9月15日、ブラジル バイーア州出身
■サイズ:  174センチ、67キロ
■ポジション:FW

■経歴(カッコ内は加入年)
ECバイーア(1996)─ヴィラノヴァFC(1999)─ウニオン サンジョアンEC(2000)─SEパルメイラス(2000)─川崎フロンターレ(2003)─鹿島アントラーズ(2012~)
 ※カッコ内は加入年。川崎、鹿島以外はブラジルのクラブ

■公式戦成績:
J1リーグ通算 264試合116得点(鹿島で57試合6得点)
J2リーグ通算 78試合65得点
ヤマザキナビスコカップ通算 52試合26得点(鹿島で13試合3得点)
天皇杯通算 22試合12得点(鹿島で7試合2得点)
AFCチャンピオンズリーグ通算 16試合6得点
スルガ銀行チャンピオンシップ 2試合0得点(すべて鹿島)

■ジュニーニョ選手コメント
「鹿島アントラーズで過ごした2シーズンは、私の日本での長い生活のなかでも、特に質の高い時間だったと感じています。伝統あるチームでプレーすることで、ピッチ内外にかかわらず、多くのことを学ぶことができました。サッカー選手としてはもちろんのこと、父として、夫として、人間として成長することができた2年間だったと感じています。また、チームメイト、スタッフ、フロント、そしてサポーターの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。今後、新天地で仕事をすることになると思いますが、アントラーズで学んだことを活かして、さらに頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。」


ジュニーニョとは来季の契約は結ばないとのこと。
これは寂しい。
昨季の後半より左MFという新境地を見出し、チームに多大な貢献をしてくれた。
特にスピードを活かした突破からのクロスと守備の貢献は素晴らしかった。
ジュニーニョ自身も鹿島にて人間的に成長できたと語り、感謝の意を表しておる。
我らも感謝しておる。
二年間、本当にありがとう。

浦和・興梠、移籍が正解だったのかという声もあると思う

2013年12月08日 | Weblog
浦和は散々な最終戦…課題は守備力強化
2013年12月8日

 「J1、浦和2-5C大阪」(7日、埼玉)

 浦和は大量5失点と守備が崩れた。リーグ最多得点を誇りながら、直近4戦で15失点、3連敗と散々な結果で今季を終えた。

 ペトロビッチ監督は「来季は何をしなければいけないか、はっきりした」と守備強化を課題に挙げた。一時は1点差に詰め寄るゴールを奪ったFW興梠は「自分が入ってきて去年より順位が下がった。移籍が正解だったのかという声もあると思う。本当に悔しい1年になった」とうなだれた。


セレッソ相手にホームにて大量失点しシーズンを終えた浦和の興梠である。
移籍一年目を高いモチベーションで臨んだが、昨季より低い順位に終え悔しさをコメントしておる。
また、「移籍が正解だったのかという声もあると思う」と、自身の加入自体を問いかける節もある。
これは、後悔とも受け取れなくもないが、サポーターに向けた声であろう。
こういう紳士的なコメントを出せるあたりが鹿島にて育成された部分である。
興梠を人間的に成長させた鹿島というクラブを誇りに思う。

広島戦レビュー

2013年12月08日 | Weblog
【J1:第34節 鹿島 vs 広島】レポート:敵地で勝利を収めた広島が2連覇を達成!紫のサポーターと喜びを分かち合う(13.12.08)
12月7日(土) 2013 J1リーグ戦 第34節
鹿島 0 - 2 広島 (15:33/カシマ/26,897人)
得点者:35' 石原直樹(広島)、80' 石原直樹(広島)

「信じられない。一度は自分たちの手からこぼれ落ちた優勝のチャンスが、また巡ってきた。本当に少ない可能性にかけて、この2試合を闘った」
佐藤寿人の言葉が、広島の選手たちが置かれていた立場を端的に表していた。前々節のC大阪戦に敗れ、首位との勝点差は5差に広がっていた。逆転優勝のためには横浜FMが2連敗し、広島が2連勝するしか方法が残されていない。
「優勝のためには、絶対に勝たねばならない試合でした。プレッシャーがかかったこの試合、選手たちはいい準備をしてくれて、勇気を持って仕事をしてくれた」
森保一監督は、偉業を見事に成し遂げた選手たちをそう言って讃えた。引退を表明していた中島浩司を最後にピッチに送り出す粋な采配も見せ、3,000人が詰めかけたアウェイのゴール裏と歓喜を分かちあった。

試合は、ゆったりと流れながらも要所要所で一気にスピードアップする、目が離せない展開から始まった。天皇杯4回戦で広島に完敗している鹿島は、戦術を変更。
「天皇杯でやったときにうまくはまらなかったので、1回引いて、サイドとかに入ったときに強く行こうと思っていました」(土居聖真)
そのため広島の最終ラインがゆっくりボールを回す展開となる。しかし、一度楔の縦パスが入ればそこから急加速してゴール前に迫ってくる。ミキッチに突破を許さないように中田浩二が、佐藤寿人にシュートを許さないため山村和也が、それぞれのポジションで息詰まる攻防を繰り広げていた。
もちろん鹿島も相手を自由にさせているわけではない。大迫勇也が虎視眈々とゴールを狙う。天皇杯ではいなかった鹿島のエースに対し、広島の守備陣は最大限の警戒心を示していた。

ただ、その均衡状態が時間と共に崩れていく。守備がある程度機能していると感じた鹿島は、25分あたりから、前からボールを奪う守備にシフトしていったのだ。しかし、試合開始当初ほど全体が連動しない。プレッシャーをかけてもGKの西川周作に戻され、そこからまた精度の高いロングキックを蹴られてしまうため、逆に中盤は間延びしてしまった。ボールを失ったときも、すぐに奪いに行くのか、帰陣を早くするのか、場面場面で応対が違うようになった。ボールの失い方も悪くなり、大迫、中村充孝などが攻めにかかるところで失い、大迫は27分に警告を受けてしまった。これが後々大きく響いてしまう。

すると35分、石原直樹が先制点を奪う。佐藤寿人が前線で動き出したことでできたわずかなパスコースを高萩洋次郎が見逃さず、右足アウトで優しく出したボールは石原の足下にピタリ。曽ヶ端準もこれ以上ないタイミングで飛び出して来たが、石原がその頭上にふわりと浮かすループシュートを決め、広島が待望の先制点を奪った。

そして45+1分、1枚目の警告と同じような形で大迫が塩谷司を倒してしまうと、東城穣主審は迷うことなく2枚目のイエローカードを提示。エースが退場となった鹿島は、一気に苦しい立場に追い込まれた。

後半、鹿島は小笠原満男が獅子奮迅の働き。脅威的な運動量とボールへの執着心を見せてチームを鼓舞する。しかし、大迫がいない攻撃は迫力不足。途中、ダヴィを投入したが大きく流れは変わらず、逆に80分、広島がカウンターから石原直樹に2点目を流し込み勝負を決めた。

広島は強かった。選手同士の連携は熟成され、主力選手が引き抜かれてもチーム力は落ちず、むしろ上がったような印象さえ受けた。大迫を抑えた塩谷司の存在感が光っていた。さらに野津田岳人、清水航平、浅野拓磨という次を担う若い選手たちも出現してきている。来季は、他のすべてのチームのターゲットになることだろう。待っているのは更なるプレッシャーだ。だが、それを乗り越えたときの歓喜は、2連覇以上のものとなる。

優勝セレモニーで喜びを爆発させる広島の選手たち。それを鹿島の若手はじっと眺めていた。土居聖真、梅鉢貴秀、昌子源、鹿島にとっても次の世代を担う大事な原石たちである。岩政大樹を勝って送り出すことはできなかったが、山村和也がこれまで見られなかった勝利への執念をピッチで表現するなど、その魂は確実に受け継がれている。来季こそ。

以上

2013.12.08 Reported by 田中滋


「小笠原満男が獅子奮迅の働き」とスタジアムにて観戦したからこそ見えてくる事実をきちんと伝える田中氏のレポートである。
あれほどの運動量でチームを牽引する姿は主将に相応しい。
来季はこのキャプテンと共に栄冠をわが物とするのだ。
若き選手はその背中を追い成長してくれるであろう。
楽しみにしておる。

岩政、海外でのプレイを希望

2013年12月08日 | Weblog
岩政、試合後に挨拶「鹿島でのプレーは僕の誇り」

今季限りで退団を決め、サポーターに挨拶する鹿島・岩政=7カシマ(撮影・川口良介)

 J1第最終節(7日、鹿島0-2広島、カシマ)今季限りで退団する元日本代表DF岩政が試合後に挨拶。この日は出番がなかったが、「憧れの鹿島でプレーできたことは僕の誇り」と話し会場を沸かせた。2004年に入団してちょうど10年。夏以降は出場機会が減り、苦悩の末に退団を決意した。関係者によると、来季は海外でのプレーを希望しているという。
(紙面から)


岩政のセレモニーが報じられておる。
岩政のクレバーさが伝わるコメントであった。
その岩政は海外でのプレイを希望しておるとのこと。
是非とも叶えて欲しいところ。
岩政の頭脳に海外での経験が加われば、将来的にもプラスである。
岩政の去就に注目である。

トニーニョ・セレーゾ監督続投へ

2013年12月08日 | Weblog
【鹿島】セレーゾ監督続投へ 通算8年目
 鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督(58)が来季も続投する方針が7日、固まった。近日中に1年契約で更新する。

 今季就任した同監督は前回指揮した2000~05年と合わせ、来季が通算8年目となる。

 今季は若手を積極的に起用し、昨季11位から5位に浮上させた手腕が評価された。

 [2013年12月7日20時49分]

トニーニョ・セレーゾ監督の来季の契約がほぼ決定の鹿島である。
10月にオファーは出しており、条件面での問題がクリアになったのであろう。
来季の補強も含めより強い鹿島を魅せてくれるであろう。
楽しみである。

広島戦コメント・報道

2013年12月08日 | Weblog
2013Jリーグ ディビジョン1 第34節


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(逆転優勝の可能性もあったが)現時的に言って、非常に厳しい条件だった。実際は2位で終わるのか、5位で終わるのかで来季への影響も大きいし、Jリーグからの賞金も違うということを現実的に考えた。広島は勝たないと優勝できなかったし、我々も2位という位置を確保するためには勝たないといけなかった。

・試合内容は悪くなかった。ただ、ここ最近好調だったジュニーニョ、遠藤、そして伊東らが負傷で不在だったことでチームの勢いが落ちた。これは代わって出た選手たちが悪かったということではなく、勢いという意味で変わったということ。また広島を称えなければいけない。彼らは連覇する力のあるチームということを証明した。

・この結果を受け、私を含めスタッフ、選手、クラブ関係者、そしてサポーター全員が心を痛めている。この苦しみを消化するには時間がかかるだろう。しかしやらなければいけないことははっきりしている。





【曽ヶ端 準】
悪い内容ではなかったと思うが、結果が出ない事には何を言っても仕方がない。グラウンドに立てば貢献できるようにしっかり準備はしているが結果が出ていない。広島との差というよりも1年間の結果だと思う。

【土居 聖真】
僕自身、まだまだ勉強しなくてはいけない事がある。サッカー選手として大きくしてもらった。使ってくれた監督、信頼してくれたチームメイトに感謝したい。前半で10人になってしまった。それでも結果を示せるような選手にならないといけない。後半、全部しかけろという指示だった。

【山村 和也】
失点がゲームを運ぶ上で痛かった。広島が前線に人をかけてくるのでチームでコンパクトにして戦おうと思っていた。序盤は出来ていたが、失点してしまった。そういう部分が勝敗を分けた。

2013年12月07日(土)

本日行われたJ1第34節広島戦は、0-2で負けを喫しました。

【J1:第34節 鹿島 vs 広島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(13.12.07)
12月7日(土) 2013 J1リーグ戦 第34節
鹿島 0 - 2 広島 (15:33/カシマ/26,897人)
得点者:35' 石原直樹(広島)、80' 石原直樹(広島)

●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

「皆さん、優勝と言っていましたが、かなりの大差と他にもいろんな条件がなければ優勝できなかったわけで、現実的に考えなければいけませんでした。2位で終わるのか、今回、最後には5位という形になりましたけど、2つの順位によってクラブに入ってくる賞金は変わってきます。今日の試合というのはオープンな試合でした。相手のサンフレッチェさんは勝たないと優勝できないし、1位のチームが負けるという条件も必要でした。我々も2位を確保するためにしっかり勝たないといけませんでした。ですので、オープンになるだろうと思っていました。試合内容に関しては、悪いプレーや悪い内容だったとは考えていません。良い調子でいたジュニーニョ選手であったり、遠藤選手であったり、伊東選手がいなかったのが、チームの勢いを落としてしまったのではないかと思います。だからといって、出場した選手が悪いということではないんですが、ただ、チームが勢いを持っている時に出ている選手が出られれば状況は変わってきます。ただ、当然ながら、相手の力も讃えなければいけません。今日、彼らが我々に勝つことで連覇を達成したわけですが、それだけのことができる力を持っているチームだと思います。いろんな条件が重ならないと勝つことはできないという難しい部分もありました。今発言をしなければいけないんですけど、僕を含め、選手、スタッフなど全員が、心が痛い気持ちでいると思います。この痛みがなくなるまでは数日かかります。もうやるべきことは全員がわかっていると思います。あとは総得点で60得点出来ているチームが5位にいるということは評価できると思います。ただ、非常に残念です」

Q:昨季11位だったチームを5位に引き上げました。今季の総括をお願いします。
「僕が就任した時にはメンバー編成は決まっていました。今年に関しては僕は何かを要望したことはありません。クラブが決めたメンバーで戦わなければいけませんでした。その中で、当然ながら自分が目指しているサッカーが浸透するまでには時間がかかります。ただ、中には若い時に一緒に仕事をした選手が何人かいました。その選手たちは僕のやり方というものは熟知していますので、浸透する手助けをしてくれました。そして、今日明日で急激に理解して実行する力や、順応する能力を全員が持っているわけではありません。理解に時間がかかる人もいるし、理解はできても実行できない人もいます。それがチームです。そうしたことがこのチームでもありました。確か、3月、4月、5月もしくは4月、5月、6月でリーグ戦とヤマザキナビスコカップが並行して行われ、1カ月で7試合、5試合、7試合という日程がありました。その中でどうしても後半に、ホームとアウェイを問わずパワーダウンしてしまうところがありました。それはチームとしてのやり方を深く浸透できていなかった時期に、そういう試合数の多さから疲労が溜まり、体力と知識というか知能の部分が、同じレベルでバランス良く活動できなかったことが、そうなった理由だと思います。その中で有望な若手がいたり、今年から指導していって何人かは試合に出られるようになり戦力に成長した選手も何人かいました。現代では、スピーディなサッカーになりましたし、合わせて日程的にはタイトな日程で水曜、土曜と試合が重なります。そういったところで、反省点としては走れるということが第一条件になります。走れなければ厳しいことになります。極端に言えば、健康な人を揃えなければなりません。若さ故の勢い、走れる運動量が必要になってきている時代です。体調面でも良い状態にいる選手を揃えなければいけません。来季からはチームの編成に対して、多少、要望を出すことはできるようになります。ただ、全てが上手くいくとは思っていませんし、どれだけクラブやスポンサーが、本当に強いチームをつくろうという意欲や意気込みを持っているかで、そうさせるかさせないかが、分かれると思います。自分の要望をフロントに話し、擦り合わせながら、より良い状況になればな、と思っています。一番は予算の壁がありますので、理想の、そして希望の編成にならないかな、とは思っています。

中田選手、本山選手、小笠原選手、曽ヶ端選手、岩政選手、野沢選手というのは代えが効かない能力を持っている選手です。彼らはこのクラブの歴史の一部を築き上げ、記録にあるいは記憶に残っている選手です。このクラブを象徴する選手でもあります。ただ、残念ながら人間は衰えるという自然の摂理があります。それは、僕でも、クラブでも、本人の責任でもありません。体が起こす、自然の現象です。クラブは若い血を持って、リスクがあったとしても、その覚悟をもってやっていかないといけない時代に来ています。今シーズンは、恐らくここ数シーズンの中で、出場する時間や活躍する場があったシーズンだと思います。数字を皆さんが調べて頂ければ、それがわかると思います。それはクラブを含め、監督である僕、周りのスタッフ、あるいは選手の配慮があって、そのような状況まで彼らが活動できるようにしてきた部分が数字にも表れていると思います。時代は変わってきています。僕もクラブも人情ではなく、現実的な今後の展望を考えて決断と覚悟をしなければいけないという、非常に心の痛む時期に来てるのではないかと思います。日程的に水曜、土曜、場合によっては火曜、木曜、土曜という週3ではなく週4の日程がある時もあるので、それでも走れる若い血がいないといけません。もうそういう時代になってしまったということが、数字にも日程にも示されています。これはもう、前に進まなければいけません」

以上

【J1:第34節 鹿島 vs 広島】試合終了後の鹿島選手コメント(13.12.07)
●曽ヶ端準選手(鹿島):
「悪い内容ではなかったと思います。でも、結果が出なかったということは、何を言っても…。
(少しボールを奪いに行く位置を下げて戦っているように見えましたが?)
いや、別にそうでは。ある程度、狙いを絞って、別にラインを低くしたつもりはないです。
(これで6年連続フルタイム全試合出場ですが?)
そこは別にあまり関係ないというか。チームが勝たないことには。もちろんグランドに立った上で自分は貢献できると思っていますし、そのためにしっかり準備を続けていきたいと思います。まあでも、実際、結果が出てないわけですから。
(広島との差のようなものは感じましたか?天皇杯、リーグ戦と連敗でしたが?)
今日だけの結果ではないですし、1年間を通しての勝点ですし、結局積み重ねですから。そこで上回れなかったというところで、今日みたいな結果になったんだと思います。
(次のシーズン、広島は3連覇を狙うことになりますが?)
そうですね。まあ、終わったばかりなので次のシーズンを考えるのもあれですけど、3連覇はうちしかやっていないので、それはやっぱり並ばれたくない気持ちはあります」

●土居聖真選手(鹿島):
「(悔しい結果になったと思いますけど、試合を振り返った感想は?)
僕自身、まだまだ勉強しなくてはいけないことがたくさんあるな、と痛感しました。今年、この最終節が全てではないですけど、1年やってきたことを振り返るとサッカー選手として大きくしてもらったと思う。そこは使ってくれた監督にももちろん感謝していますし、信頼してくれるチームメイトもいます。前半で10人になってしまったというのはありますけれど、そのなかでもっと示さなきゃいけないと思うし、示せるような選手にならないといけないと強く感じました。
(後半からはトップに入りましたが、どういう指示でしたか?)
自分一人で持って全部仕掛けろ、ということでした。10人になる前も、もちろん密集した中でもやれなくてはいけない場面もあったと思うんですけど、もっとサイドから攻めてもよかった。中央で締めるところに俺らが入っていった感もあるので、もっと中にいる選手で打開策をみつけなきゃいけなかったかな、と思います。
(少し相手を待ち構えて、という戦い方をしているように見えましたが?)」
そうですね。前節、1回天皇杯でやった時にうまくはまらなかったので、1回引いて、サイドとかに入った時に強く行こうと思っていました。我慢強くやれていたと思うんですけど、もっと前に取りにいってもよかったと思うんですけど、やられてはいなかったんで。自分たちの取られ方とか組み立ての部分が良くなくて、相手にチャンスをつくらせてしまったところがあった。そこをもっと質を高くやれなければ、と思いました。
(前半の30分頃から小笠原選手が前から行こうと、指示を出していましたが?)
意外とはまっていたんで、行って良いと言ってたんで前に行ったんですけど、キーパーに返されたときにちょっとはがされてまた戻って、行って戻って、行って戻ってになってしまった。辛抱強くやっていたと思うんですけど、取られ方が悪くて1点やられてしまった。自分たちの技術ならもっとつなげると思うんで、10人になったところでやったるぞ、となったんで、そこはチーム全体の課題。スロースターターになってしまった。1点取られてから、行くぞ、となってしまった。それは今年、何回かあった。
(試合が終わった後に、広島の選手が喜んでいるところをジッと見ていたのが印象的でした)
自分たちが勝ってたら、ああなってたのかな、と思って。自分たちのホームで優勝されるというのは、なんとも言えないですよね」

●山村和也選手(鹿島):
「(今日の試合を終えた感想は?)
本当に悔しいですね。目の前で優勝を決められてしまうと、サポーターの人たちにも申し訳ないですし、悔しい気持ちでいっぱいですね。
(広島への対策はしていたと思いますが、少し試合のペースがスローで、相手の方がやりやすさを感じているように見えましたが?)
ちょっと相手にボールを動かさせる感じで、入ったところを取るつもりだったんですけど、最初の入り的には目的としていたような感じで、そこまで崩されることもなかったんですけど、失点シーンのようにちょっとバランスが崩れたところで決めきる能力が広島の選手にはあった。その1点がちょっと重かったですね。
(退場も痛かった?)
退場は仕方ないと思います。10人になっても勝ち切れたらよかったんですけど、流れのなかから2失点目をしてしまった。それが残念です。
(岩政選手がチームを去ることについては?)
同じポジションでもありますし、大樹さんが残していった実績はすごいものだと思うので、それに負けないようにこれからアントラーズに貢献していけたら、と思います」

●岩政大樹選手(鹿島):
~セレモニーでのコメント~
「20年前、僕が小学生だったとき初めて買ったユニホームが鹿島アントラーズのユニホームでした。10年前、憧れのアントラーズに入ることができて、10年もお世話になって幸せでした。僕はずっとひとつのチームでプレーするセンターバックがカッコイイと思って、そういう選手になりたいと思っていました。でも、ここ数年、残り少なくなっていくサッカー人生の中で、もう一度新しい挑戦をしたいという思いになりました。これからのアントラーズと共にこれからの岩政大樹を応援してください。鹿島アントラーズでプレーすることは僕の誇りでした。カシマスタジアムでこのサポーターの前でプレーすることが僕の誇りでした。このペナルティエリアは僕の仕事場でした。10年間、ありがとうございました」
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~囲み取材でのコメント~
「(試合はどういう気持ちで見ていましたか?)
あまりいつもと変わりませんでした。3人目の交代カードを切ってからは、試合に出る可能性がないわけですから、落ち着いていろんなことを考えましたけど、それまではいつも通り試合の準備、入ったらどうしよう、ということを考えていました。
(3人目のカードが切られた後は、ちょっと違う、特別な思いがありました?)
意外と実感が湧いてないです。やっぱり10年間も続いたものが、当たり前に続いたものが当たり前じゃなくなるというのは、人間ですから意識したとしても実感として湧かない。これから鹿島に来なくなるにつれて、少しずつ感じるものだと思いますけど、まあ、明日は選手の前で話さないといけないので。一緒にサッカーをしてきた仲間と別れることは自分にとっては大きなことですし、今日はサポーターの皆さんに挨拶をしましたけど、ある意味サポーターの皆さんとは顔を合わせる可能性が無いわけではないですし、ただ選手とは選手として会うというのはなかなか難しいと思うので、このチームでサッカーするのも終わりですし、明日は大変ですね。たくさんの選手を泣かそうと思ってますけど。
(サポーターの皆さんからはたくさんの岩政コールがありました。感じるものがありましたか?)
いやー、この10年では感じなかったですね、こんなに愛してもらっていたとは(笑)。やっぱりセンターバックを務めている間は、つねに厳しい目にさらされていると10年間思っていましたし、僕は基本的にネガティブな男なので、いろんな厳しい意見を自分で感じているつもりでしたし、それに応えようという日々でした。本当に苦しかったですからね。最後くらいご声援を頂いて、少し報われたかな、と思います。まあ、センターバックなんてそんな職業ですから。
(最後の試合で大迫選手が退場し、試合後も気落ちしている様子でしたが声をかけたりはしましたか?)
握手はしました。それ以上は必要ないと思いますし、慰めの言葉は選手は一番必要ないというか、僕が逆の立場だったら変に慰められると逆に嫌というか。僕はそう感じる男なので。握手で十分かな、と思いました。彼自身が消化していけばいいと思いますし、プレー自体は、彼がいつもチームを助けているプレーをして退場になっただけですから、何回かに一回、退場になるもんですし、彼がやろうとしたことは、いつもチームを助けていることですから」

以上

[ J1:第34節 鹿島 vs 広島 ]

1点を追うホームの鹿島は45分+1、エースの大迫勇也(写真)がこの日2枚目のイエローカードをもらい、まさかの退場となってしまう。
写真はロッカールームに引き下がる際、ユニフォームで顔を覆う大迫。

[ J1:第34節 鹿島 vs 広島 ]

試合は石原直樹の2ゴールの活躍で広島が勝利して連覇を飾った。
写真は試合後、健闘を讃え合う曽ヶ端準(鹿島)と森崎和幸(広島)。

[ J1:第34節 鹿島 vs 広島 ]

試合後、今季で契約が切れる岩政大樹(写真)のセレモニーが行われ、サポーターから大きな声援が送られた。


広島が最終節で逆転V!!史上4クラブ目の連覇達成
13/12/7 17:24

[12.7 J1第34節 鹿島0-2広島 カシマ]

 J1最終節は7日、各地で同時刻にキックオフされ、カシマスタジアムでは3位鹿島アントラーズと2位サンフレッチェ広島が激突した。互いに優勝の可能性を残す2チームの対戦は前半35分、後半35分にMF石原直樹が2ゴールを挙げ、広島が2-0で勝利した。首位・横浜FMが川崎Fに0-1で敗れたため、広島の逆転優勝が決定。J1初制覇の昨季に続く2年連続2度目の優勝で、93、94年のV川崎(現・東京V)、00、01年の鹿島、03、04年の横浜FM、07~09年の鹿島に次ぐ史上4クラブ目の連覇を達成した。

 鹿島は勝って、横浜FMが負けたうえで9差ある得失点差を逆転することが優勝の条件。DF山村和也が出場停止明けで先発に復帰したほか、DF西大伍が7試合ぶり、MF野沢拓也が10試合ぶり、MF中村充孝が11試合ぶりの先発となった。前節・C大阪戦(2-1)で負傷交代したFWジュニーニョ、MF遠藤康はベンチ外。今季限りで退団するDF岩政大樹もベンチスタートだった。
 広島は前節・湘南戦(1-0)と同じ先発メンバー。FW佐藤寿人が1トップを務め、MF高萩洋次郎、石原がシャドーストライカーの位置に入った。連覇のためには自分たちが勝ったうえで、横浜FMが引き分け以下に終わることが条件となる。

 試合は静かな立ち上がりを見せた。広島は前半2分、高萩の右CKにDF水本裕貴が頭で合わせるが、GK曽ヶ端準が抑える。鹿島も同12分にMF柴崎岳の縦パスを受けた野沢が浮き球のラストパスを送り、FW大迫勇也がヘディングで狙ったが、GK西川周作が正面でキャッチした。

 中盤でのせめぎ合いが続く一進一退の攻防。均衡は突然、破れた。広島は前半35分、相手陣内でMF小笠原満男からボールを奪うと、高萩が右足アウトサイドで絶妙なスルーパス。ゴール前に抜け出した石原は右足でボールを浮かし、前に出てきた曽ヶ端の頭上を抜く鮮やかなループシュートでゴールネットを揺らした。

 石原の4試合ぶり今季9得点目で先制に成功した広島。前半アディショナルタイムには自陣深くでボールをカットしたDF塩谷司がドリブルで駆け上がり、カウンターを仕掛けようというところで後方から大迫に倒された。東城穣主審は大迫にイエローカードを提示。前半27分にすでに繰り返しの違反で警告を受けていた大迫は2枚目のイエローカードで退場となった。まくり上げたユニフォームで顔を覆い、ピッチをあとにするエース。小笠原が東城主審に身振り手振りで猛抗議し、ハーフタイムに入ると、曽ヶ端も審判団に詰め寄ったが、後半の45分間を10人で戦うことになった。

 前半終了時点で首位の横浜FMは川崎Fと0-0の同点。このまま終われば広島の逆転優勝が決まるという展開で運命の後半を迎えた。後半8分には小笠原のバックパスに佐藤が詰め、曽ヶ端と交錯。こぼれ球に石原が反応し、DFともつれてゴール前にこぼれたボールを佐藤が左足で狙ったが、DF青木剛が体を張ってブロックした。

 10人の鹿島もチャンスをつくる。後半10分、野沢のスルーパスに抜け出したMF土居聖真が鋭い切り返しでDF塩谷司を振り切り、ゴール前にクロス。西川がパンチングしたボールを柴崎が右足ダイレクトボレーで狙ったが、MFファン・ソッコの体に当たってゴールラインを割った。小笠原はファンのハンドをアピールしたが、判定はCK。直後の12分、中村に代えてFWダヴィを投入した。

 この時点で横浜FMは後半9分に先制を許していた。広島はこのまま勝てば、横浜FMが2点取って逆転しない限り、優勝が決まる。ピッチ上の選手たちは知る由もなかっただろうが、連覇が大きく近づいて来ていた。後半23分には両チームが同時に動く。鹿島は土居に代えてMF本山雅志を投入。広島は佐藤を下げ、MF野津田岳人をピッチに送った。野津田はシャドーの位置に入り、石原が1トップにポジションを上げた。

 数的優位の広島だが、エースの佐藤がベンチに下がったことで、どこかで勝利、さらには優勝を意識し始めたか、10人の鹿島に押し込まれる時間が続く。それでもFWを含めた選手全員が高い守備意識を保ち、最後のところで体を張って跳ね返した。後半30分にはMFミキッチに代えてMF清水航平を投入。すると同35分、カウンターからファンのミドルシュートがDFに当たったこぼれ球をMF青山敏弘がワンタッチでつなぐ。右サイドを抜け出した清水がゴール前に折り返し、フリーで走り込んだ石原が冷静に右足でゴール右隅に流し込んだ。

 試合を決定づける貴重な追加点は、広島の優勝も決定づけた。後半42分にファンが2枚目の警告で退場し、最後は10人対10人となったが、2点のリードを守り抜く。後半アディショナルタイムには野津田に代えて今季限りでの現役引退を発表したMF中島浩司が入り、優勝の瞬間をピッチで迎えた。試合はそのまま2-0でタイムアップ。直後に横浜FMが敗れたとの一報が伝わり、歓喜の輪が広がった。勝ち点を63に伸ばした広島。川崎Fに0-1で敗れた横浜FMは勝ち点62から伸ばせず、最終節で逆転した広島が2連覇を達成した。

(取材・文 西山紘平)

鹿島退団の岩政がホーム最終戦でセレモニー「このペナルティーエリアは僕の仕事場でした」
13/12/7 21:17

[12.7 J1第34節 鹿島0-2広島 カシマ]



 今季限りで鹿島アントラーズを退団するDF岩政大樹がホーム最終戦となった最終節後に退団セレモニーを行い、自らの言葉でサポーターに挨拶した。

「20年前、僕が小学生だったとき、初めて買ったユニフォームが鹿島アントラーズのユニフォームでした」。そう話し始めた岩政は言葉を詰まらせ、目には涙があふれた。

「10年前、あこがれのアントラーズに入ることができて、10年間もお世話になることができて、幸せでした」。04年に東京学芸大から鹿島へ入団。加入2年目の05年から10年まで毎シーズン、J1で30試合以上に出場するなど主力として活躍し、07~09年のJ1史上初となる3連覇にも貢献した。

「一つのチームでプレーするCBが格好いいと思ってプレーしてきました。でも、ここ数年、残り少なくなるサッカー人生で、もう一度新しい挑戦をしたいと思うようになりました」

 クラブと話し合い、新たな挑戦に踏み出すことを決意した岩政は「これからのアントラーズとともに、これからの岩政大樹も応援してください」と呼びかけ、「鹿島アントラーズでプレーすることは僕の誇りでした。カシマスタジアムで、このサポーターの前でプレーすることは僕の誇りでした。このペナルティーエリアは僕の仕事場でした。10年間、ありがとうございました」と、サポーターへの感謝の言葉とともに10年間プレーしたクラブに別れを告げた。

(取材・文 西山紘平)

鹿島5位 大迫退場、ACLも逃す/J1

前半ロスタイム、2度目の警告で退場となる鹿島FW大迫(撮影・野上伸悟)

<J1:鹿島0-2広島>◇第34節◇7日◇カシマ

 鹿島FW大迫勇也(23)の今季は最悪の展開で終わった。0-1の前半ロスタイム。ボールを奪おうと後ろから足を伸ばして相手選手が倒れると、この日2枚目のイエローカードを受けた。まさかの退場処分に悔しさを隠しきれず、ユニホームの裾で顔を覆い、ピッチを離れた。

 ACL出場権を得る3位以内を確保するため、負けられない一戦だった。前半35分に先制を許し、何とか反撃したいところだったが、エースの退場は大きく影響した。大迫は試合終了後のセレモニーでも、コートのフードを深々とかぶり、唇をかみしめながらうつむいたままだった。

 7年ぶりの国内3大タイトル無冠で、ACL出場権も逃した。ミックスゾーンで大迫は「今日はいいや、ごめん」と一言だけ残し、いの一番にスタジアムを離れた。その悔しさは、来季にぶつけるしかない。
 [2013年12月8日9時5分 紙面から]

大迫が前半で退場…鹿島、力負けで06年以来の無冠に

退場になる大迫勇也

 J1第最終節(7日、鹿島0-2広島、カシマ)鹿島の日本代表FW大迫勇也(23)は、うつろな目で優勝した広島イレブンを見つめた。場内を1周し、サポーターに挨拶する際もコートのフードをかぶってうつむいたまま。前半ロスタイムにこの日2度目の警告を受けてまさかの退場。今季19得点とチームを引っ張ってきたエースは、「きょうは…ゴメン」とだけ話して引き揚げた。

 前半35分と後半35分、ともに完全に守備を崩されて相手MF石原にゴールを決められた。攻撃では全部で11本のシュートを打ちながら、無得点で力負け。今季を5位で終え2006年以来の無冠となり、アジア・チャンピオンズリーグの出場権にも手が届かなかった。

 ただ、クラブ史上最低の11位だった昨季からは巻き返し、若手を積極的に起用しながらも最後まで優勝争いには絡んだ。トニーニョ・セレーゾ監督(58)は来季も続投がほぼ決定。選手会長のMF遠藤康(25)は「来年こそは強い鹿島を見せる」と誓った。(伊藤昇)


ポケットに手を突っ込んだままサポーターの下に向かう鹿島・大迫。奥はセレーゾ監督=カシマ(撮影・川口良介)

(紙面から)

大迫 前半で痛恨の退場…完敗でACL出場権逃す
J1最終節 鹿島0―2広島 (12月7日 カシマ)


<鹿島・広島>前半、塩谷を倒して2枚めのイエローカードをもらい退場となってしまう鹿島・大迫(右)
Photo By スポニチ


 鹿島は数字上は大逆転Vの可能性も残していたが、ホームで完敗し5位まで転落。4季ぶりの優勝どころか、来季ACL出場権も逃した。既に天皇杯も敗れており、7季ぶりの無冠が決定。FW大迫が微妙なジャッジで退場したことが響いた。

 問題の場面は前半ロスタイム。中盤でボールを持った塩谷に対する後方からのチャージがファウルと判定され、2度目の警告を受けた。前半27分の1度目の警告も同様のプレーだった。0―1の状況でエースを失ったチームにビハインドをはね返す力はなく、21世紀に入ってから12戦全勝だったホーム最終戦で零敗。大迫は「きょうはゴメン」とショックを隠せなかった。

 厳しい結果となったが、今季は若手を積極起用して昨季11位からの巻き返しに成功。セレーゾ監督は「チームを再建しないといけない時期なので、リスクを背負ってでも若手を使った」と振り返った。大迫、柴崎、土居、伊東ら若手が台頭し世代交代も進んだ。鈴木常務取締役強化部長は「勝ちきるためのピースを3人ぐらい補強する必要がある」と来季に向けての構想を話した。
[ 2013年12月8日 05:30 ]

鹿島敗れ5位 今季無冠、広島が連覇

【写真説明】最終節で広島に敗れ肩を落とす鹿島の選手たち=カシマスタジアム

J1最終節の鹿島は7日、カシマスタジアムで広島に0-2で敗れ、本拠地での今季最終戦を白星で飾れなかった。鹿島の通算成績は18勝5分け11敗、勝ち点59で5位。3位以内に与えられるアジア・チャンピオンズリーグ出場権も逃した。鹿島を破った広島が2年連続2度目の優勝。


鹿島は前半35分に先制を許し、さらに大迫が警告2枚で退場処分。10人で戦う苦しい展開の中、後半35分に2点目を奪われた。

今季の鹿島はヤマザキナビスコ・カップ、天皇杯全日本選手権でも既に敗退しており、2006年以来の国内タイトル無冠となった。

J1鹿島 若手成長「来季に期待」

【写真説明】応援を続けた鹿島アントラーズサポーター=県立カシマサッカースタジアム

サッカーJリーグ1部・鹿島アントラーズのリーグ最終戦が行われた7日、県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)には、2万7千人近い観客が詰め掛け、観客席は鹿島サポーターで真っ赤に染まった。わずかに優勝の可能性を残して臨んだが、サンフレッチェ広島に0-2で敗れた。サポーターからは大きなため息が漏れたが、その後は粘り強く戦ってきた選手たちの健闘をたたえる温かい拍手に変わった。

「全然、優勝を諦めていない。可能性がある限り戦い続けるのが鹿島」。試合前から熱気に包まれるスタンドで、いずれも私立高2年の佐々木清香さん(16)、宗形美優さん(17)、市川歩未さん(17)の3人は興奮気味だった。

1点をリードされて前半を終え、息子の充希君(4)と観戦する中村寛さん(40)=土浦市=は「後半代わった選手に爆発してほしい。初めて息子を連れてきたので、得点が入るところを見せたい」と巻き返しに期待した。

後半の逆転に期待し、サポーターの声援は一段と強まったが、逆にリードを広げられて試合終了。栃木県下野市、会社員、矢島辰則さん(32)は「まさか広島の優勝を目の前で見ることになるとは」と悔しさをにじませたが、「熱い試合が見られてよかった。選手には、長い1年お疲れさまと言いたい」とねぎらった。

また、東京都大田区、パート従業員、木津真智子さん(59)は「土居(聖真)選手など若手の動きが良かった。来季に期待している。昨年11位から、トニーニョ・セレーゾ監督は良く頑張ったと思う」と、最終戦まで優勝に絡んで戦った選手や監督に拍手を送っていた。


来季の世代交代を示唆するトニーニョ・セレーゾ監督である。
その布石は今季中に打っており、来季はその芽が出るであろう。
聖真や山村、ユキがポジション得、伸びていった様を共感できたのは重畳と言えよう。
とはいえ、試合終盤にあれだけ走る満男を目の当たりにすると、単に年齢だけで外すという決断は出来ぬ。
また、鈴木常務取締役強化部長は「勝ちきるためのピースを3人ぐらい補強する必要がある」と語る。
来季の布陣はどのようになるのであろうか。
今からワクワクしてくる。
楽しみである。