鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

町田くん、U-16日本代表選出

2013年07月26日 | Weblog
第14回豊田国際ユースサッカー大会
スタッフ

監 督:吉武 博文 ヨシタケ ヒロフミ
(公益財団法人日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
コーチ:高畠 勉 タカハタ ツトム
(公益財団法人日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/川崎フロンターレ)
アシスタントコーチ:木村 康彦 キムラ ヤスヒコ
(公益財団法人日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)
GKコーチ:大橋 昭好 オオハシ アキヨシ
(公益財団法人日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ)

選 手

GK
阿部 航斗 アベ コウト (アルビレックス新潟ユース)
鶴田 海人 ツルタ カイト (ヴィッセル神戸伊丹U-15)
田渕 佑 タブチ ユウ (名古屋グランパスU15)

DF
坂井 大将 サカイ ダイスケ (大分トリニータU-18)
浦田 樹 ウラタ イツキ (ジェフユナイテッド市原・千葉U-18)
中山 雄太 ナカヤマ ユウタ (柏レイソルU-18)
岩本 和希 イワモト カズキ (ガンバ大阪ユース)
市丸 瑞希 イチマル ミズキ (ガンバ大阪ユース)
町田 浩樹 マチダ コウキ (鹿島アントラーズユース)

MF
鈴木 徳真 スズキ トクマ (前橋育英高校)
三好 康児 ミヨシ コウジ (川崎フロンターレ)
サイ・ゴダード サイ ゴダード (トッテナム・ホットスパー(イングランド))
中川 如哉 ナカガワ ユキヤ (サンフレッチェ広島F.Cユース)
阿部 雅志 アベ マサシ (星稜高校)
佐々木 匠 ササキ タクミ (ベガルタ仙台ユース)
西本 卓申 ニシモト タカノブ (アルバランシア熊本)
藤川 虎太朗 フジカワ コタロウ (サガン鳥栖U-15)

FW
小川 紘生 オガワ ヒロキ (浦和レッズユース)
杉森 考起 スギモリ コウキ (名古屋グランパスU18)
石川 啓人 イシカワ ヒロト (サガン鳥栖U-15)
中村 駿太 ナカムラ シュンタ (柏レイソルU-15)

スケジュール

8月6日(火)15:30
練習試合vs名古屋グランパスU18(豊田市運動公園陸上競技場)

第14回豊田国際ユースサッカー大会
8月8日(木)18:30
対 U-16クウェート代表(豊田市運動公園球技場)

8月9日(金)18:30
対 U-16愛知県・豊田市・名古屋グランパス選抜(豊田市運動公園球技場)

8月11日(日)17:00
対 U-16メキシコ代表(豊田スタジアム)

今後の予定

8/15~26 トレーニングキャンプ(国内)~チェコ遠征
9/9~11 トレーニングキャンプ
10/7~14 トレーニングキャンプ
10/17~11/10 FIFA U-17ワールドカップ UAE2013


豊田国際ユースサッカー大会に出場するU-16日本代表に選出されたユースの町田くんである。
町田くんは、この世代では常連となり中心選手となっておる。
是非ともこの大会にて活躍し、10月に行われるU-17W杯への道を歩んで欲しいところ。
期待しておる。

曽ケ端・岳、大迫のゴールに喜びを表す

2013年07月26日 | Weblog
[鹿島]柴崎岳、豪州戦の大迫の2得点に「率直にうれしかったです」
 26日に行われた東アジア杯・豪州戦。大迫勇也の決めた2得点は日本代表を勝利へ導くとともに、鹿島の選手にとってもうれしいニュースになった。

「鹿島の選手が代表でも十分できるということを証明してくれたゴールになったと思う」と西大伍が話せば、曽ケ端準は「まぁ、すごかったんじゃない?」と笑みを浮かべる。日々、練習で大迫のシュートを受け続けてきた曽ケ端は、「アイツにとって大きな得点になったと思うし、チームにも経験を持ち帰ってきて欲しい。それを刺激とする選手が多く出てきて欲しいね」とクラブへ還元することで、さらなる競争意識をチームに促すことを期待していた。

 そして大迫の活躍を喜んだ人物がもう一人、体調不良で今回の代表参加を辞退せざるを得なかった柴崎岳だ。すでに全体練習に合流しており、一時は3kgも減ってしまった体重も、徐々に取り戻しつつある。その柴崎は「率直にうれしかったです」とエースの得点を心から喜んでいた。

(鹿島担当 倉橋捺稀)

大迫の活躍についてコメントする曽ケ端と岳である。
皆で喜んでおる様子が伝わってくる。
参加を辞退した岳については、喜びもひとしお。
ここは刺激を受け体調を戻して次のチャンスを狙って欲しい。
岳ならば、代表のメンバーに入って十分にやってのける実力を持っておる。
いつしか岳より大迫にボールが渡りゴールする日が来よう。
その日を楽しみにしておる。

大迫と豊田の連携に期待を込めて

2013年07月26日 | Weblog
豪州戦メンバー総入れ替えの真意とは
「チームB」がもたらしたうれしい誤算

宇都宮徹壱 2013年7月26日 12:00


総入れ替えは05年大会の再現か?


得点を決め、豊田(左)とハイタッチする齋藤。中国戦から総入れ替えとなったメンバーがピッチで躍動した【写真:ロイター/アフロ】

 20日から韓国で開催中の東アジアカップは、首都ソウルから世界遺産に指定された城塞遺跡で有名なファソン(華城)に舞台を移して第2戦が行われる。この日は17時15分から女子の日本対北朝鮮、そして20時から男子の日本対オーストラリアのカードが組まれていた。ちょうど女子の試合が終わり(結果は0-0のドロー)、日本の佐々木則夫監督の会見が始まろうとするタイミングで、男子のメンバー表が配布された。一瞥(いちべつ)して、先の中国戦のメンバーがひとりとして残っていないことを知り、思わず目を剥(む)く。何と、メンバー総入れ替えである。

 この日のスタメンは以下のとおり。GK権田修一。DFは森脇良太、千葉和彦、鈴木大輔、徳永悠平。MFは守備的な位置に高橋秀人と扇原貴宏、右に齋藤学、左に山田大記、トップ下に大迫勇也。そして1トップに豊田陽平(なおセンターバックの千葉と鈴木は、試合が始まってすぐにベンチの指示で左右が入れ替わっている)。ベテランの駒野友一と栗原勇蔵が外れ、最もキャップ数があるのは高橋の「6」。昨年、代表に初めて招集されて以来、ずっと試合終盤にならないと出番がなかった「80分台の男」が、この日は初スタメンで、しかもキャプテンマークを巻くこととなった。代表初キャップとなったのは5名で、鈴木と千葉というセンターバックコンビも含まれる。多少のメンバーの入れ替わりはあるとは思っていたが、ここまで大胆に変えてくるとは誰も想像できなかったはずだ。

「メンバー総入れ替え」で思い出されるのが、今から8年前の2005年に、同じく韓国で開催された東アジア選手権(当時)である。時の日本代表監督ジーコは、初戦の北朝鮮戦でチームがまったく良いところを見せられずに0-1で敗れたことを受けて、続く中国戦の前日会見でスタメン全員を入れ替えることを言明。その理由についてジーコは「初戦の試合内容を見て、選手に相当な疲労が残っていると判断した。レギュラー組に休養と調整する時間を与えたい」と説明していた。この結果、駒野、今野泰幸、巻誠一郎といった、のちのワールドカップ(W杯)メンバーが代表初キャップを刻むこととなったのである。

 今回のザッケローニの総入れ替えは、もちろんコンディション的な意味合いもないわけではないだろう。とはいえ、あれほどチームに「バランス」と「アイデンティティー」を求めてきた指揮官が、ここにきて信念を翻すのには何かほかにも理由があるはずだ。その点については、本稿の最後にあらためて考察することにしたい。

齋藤と大迫が初スタメンで初ゴール

 第1試合では「イギョラ(がんばれ)!」と大声援を送っていた北朝鮮のサポーターがさっさと帰ってしまい、スタンドには日本サポーターと、ごく少数のオージーサポーター、そして地元の物好きなサッカーファンしかいない、何とも閑散とした雰囲気の中でキックオフを迎えた。オーストラリアといえば、最近ではアジアカップ決勝にW杯最終予選と、常にテンションの高いゲームを戦ってきた好敵手であったが、今回のメンバーには当然ながらシュワルツァーもウィルクシャーもケーヒルも不在である。ゆえに、オーストラリアのユニホームを着ているものの、いつものすごみがまったく感じられない。スタメンは、第1戦の韓国戦とまったく同じメンバーだったが、日本より1日多く休養をとっていたにもかかわらず、動きが緩慢でまったくプレスをかけてこないので拍子抜けした。

 そんな相手に対して、日本は伸びやかなサッカーを披露する。時おり動きがかぶったり、あるいは味方の進路をふさいだり、いかにも急造チームらしいバタバタ感もあるにはあったが、それでも試合の入り方は上々であった。そして前半26分には待望の先制ゴールが生まれる。左MFの齋藤が得意のドリブルで中へ切れ込み、2人の相手DFをかわして右足シュートを放つ。弾道は山なりの軌跡を描き、韓国戦で好守を見せていたGKガレコビッチの必死のセーブも届かず、ゴールネットを揺らす。齋藤にとってこれがうれしい代表初ゴールとなった。前半37分には山田の左からのクロスに豊田が豪快なヘディングシュートで合わせるも、GKの真正面。前半44分には豊田の右からのクロスに、高橋が高い打点で反応するも、惜しくも枠を外れた。

 後半も、なかなか調子が上がらないオーストラリアを尻目に、日本の攻勢が続く。後半11分、後方からの鈴木のフィードを、右に流れていた豊田が中央にチョンとはたき、齋藤がスルー。受けた大迫がDF2人を引きずりながら、GKの動きをしっかり見て冷静に流し込んで追加点を挙げる。大迫も齋藤と同じく、これが代表初スタメンでの初ゴール。早くも日本サイドに楽勝ムードが醸成されてゆく。しかし、後半25分を過ぎたあたりから、オーストラリアに攻め込まれる時間帯が続き、あれよあれよという間に2失点。両ゴールに絡んだ、25番ニコルズの狭いスペースでの精度の高いプレーを褒めるべきだろうが、それ以上に鈴木と千葉の経験不足、そして連携不足が露わとなったシーンであった。

 しかしこの日は、そこで意気消沈する日本ではなかった。同点に追いつかれたわずか1分後の後半34分、途中出場の工藤壮人のパスを豊田が落とし、これを大迫がワントラップから素早く右足で低いミドルシュートを放ってゴール左に収める。再び日本が突き放すと、ベンチは千葉に代えて栗原を投入し、ディフェンスラインの安定化を図った。先の中国戦では、軽率なミスから2失点に絡んでしまった栗原だったが、この日は汚名返上とばかりに堅実なプレーを随所に見せて逃げ切りに貢献。3-2で勝利した日本は、グループ単独トップに躍り出ることになった。

「チームB」から代表定着を目指す大迫と豊田


2得点を挙げ、存在価値を見せつけた大迫(中央)。豊田とのコンビは相手の脅威となった【写真:築田純/アフロスポーツ】

 結果だけを見れば、中国戦を戦った「チームA」よりも、今回のオーストラリア戦を戦った「チームB」のほうが印象良く感じられたことだろう。ただし「チームA」は、いくつか気の毒な面があったことは留意すべきである。彼らはJリーグの連戦の疲れを引きずったまま試合に臨み、しかもチームコンセプトや連携を体得する時間はほとんどない中、中国の猛烈なプレッシングに苦しむことになった。これに対して「チームB」は、コンディション的には余裕があったし、その後もトレーニングを重ねたことで戦術理解度もアップしていたし、加えてオーストラリアのプレスはゆるゆるであった。そうした運不運というものは、多少は勘案する必要はあると思う。

 それでも今回のオーストラリア戦は、中国戦での柿谷曜一朗以上に収穫の多いゲームであったと言えそうだ。選手個人でいえば、2ゴールを決めた大迫であり、ゴールこそなかったものの最前線で高い能力を示した豊田である。さらに言えば、この縦のラインが想像以上に機能したこともまた、うれしい発見であった。「本当はトップでやりたい」という大迫を、あえてトップ下で起用した理由についてザッケローニはこう語っている。

「大迫に関しては裏で受けるよりも、もらいに来て受けるほうが得意のように見受けられるので、トップ下というよりもセカンドトップ的なタイプだと思う。チームメートがボールを持って前を向いているときに、走ってくれる選手がFWとしては重要だ」

 その大迫が、いきなり2ゴールを挙げた。招集された当初は、柿谷と比べてそれほど注目されていなかっただけに(それゆえのチームBだったのだろう)、指揮官としても歓迎すべき誤算だったのではないか。そして、両方のゴールをアシストしたのが豊田である。
「豊田が得点できなかったのが、個人的には残念だ。あれだけやってくれたのだから、1点くらい挙げてもよかったのにと思う。それでも前線でのキープ、ポストプレー、ヘディングの落とし、そしてゴールに向かっていくプレーなど、本当によくやってくれたと思う」

 指揮官の言葉どおり、この日の豊田のポストプレーは(相手のプレスが緩かったとはいえ)非常に安定感のあるものであった。高さに加えて、強さと柔軟さを兼ね備え、自ら強引にゴールを狙うだけでなく、相手を生かす細やかさも併せ持つ。これまで前田遼一とハーフナー・マイクという二者択一が続いていた1トップのポジションに、新たに有力な候補者が誕生したとなれば、間違いなく今大会一番の収穫となることだろう。

考え得る総入れ替え決断の3つの理由

 思えば大迫と豊田のコンビというのは、メンバー総入れ替えというアイデアがなかったら、おそらく成立しなかったことだろう(いつものザッケローニだったら、中国戦に続いてトップ下に高萩洋次郎を起用していたと思う)。では、総入れ替えという決断は、何ゆえ下されたのであろうか。現時点で考えられる理由は3つある。

(1)懲罰的理由
(2)アリバイ作り
(3)ターンオーバー

(1)は、中国戦の結果(2点リードを追いつかれて3-3)から、「お前ら、反省しろ」というメッセージを込めて「チームA」全員をベンチに座らせたという説。「準備期間が短い中で選手はよくやってくれた」と語っていたザッケローニだが、実は内心怒り心頭だった可能性は決して否定はできない。とはいえ、これまでの選手起用法を見ると、この可能性は低いのではないか。

(2)は、メンバーの固定化を批判するメディアに対して、「わたしはこれだけ多くの選手にチャンスを与えていますよ」というメッセージを発信していたとする説。実際、オーストラリア戦前日の囲み取材でも、ザッケローニは「みなさんはよく『メンバーが固定化されている』と書いているが」と、やや皮肉交じりに語っている。本人の中では、ある程度の選手の序列は決まっているものの、一応、ポーズとして全選手に出場機会を与えたという可能性は、少なからずあり得ると思う。

(3)は、24日に中国と対戦した韓国が、初戦から9名もメンバーを代えたことに対抗するべく、ターンオーバー制を敷いたとする説。韓国としては、ホン・ミョンボ体制となっての初勝利を日本から挙げたいという切実な思いがある(逆に言えば、決して負けるわけにはいかない)。とはいえザッケローニとしても、最後に韓国に敗れて世論を敵に回したくないから、疲れの見える「チームA」を温存した可能性は十分に考えられよう。

 もっとも(2)あるいは(3)が正解だったとして、指揮官にとって誤算となったのは「チームB」が思いのほか機能したことであろう。こうなると、次の試合で「チームA」がそのまま再登場するとは考えにくい。ザッケローニの真意は、東アジアカップ初優勝が懸かる次の日韓戦のスタメンで明らかになるはずだ。

<了>

大迫ら控え組と見られたメンバーが躍動。豪州に12年ぶりの公式戦勝利!
Text by 元川 悦子

25日の東アジアカップ第2戦・オーストラリア戦(華城)に挑んだ日本代表は、21日の初戦・中国戦(ソウル)からスタメン全員を入れ替えるという大胆な陣容でのぞんだ。前日の段階では「スタメンはまだ決めてない。多くの選手を見てみたいが、全員を試合に出せる可能性は多くはない」とザッケローニ監督は総入れ替えに否定的だったが、24日に中国戦(華城)を戦った韓国がメンバー9人を代えて28日の日本戦(ソウル)に備えているのを見て、腹を括ったのだろう。大型1トップとして期待されていた豊田陽平(鳥栖)やザックジャパンにこの1年間帯同してきた高橋秀人(FC東京)らもスタメンに名を連ねており、彼らがどこまでやれるか非常に興味深かった。

18日に現地入りし、19~24日まで6日間トレーニングを積むことができたのも幸いし、この日の日本は中国戦よりは明らかに戦術理解が進んでいた。ザック監督はオーストラリア戦に備えてボランチや最終ラインから一気にサイドへ展開し、外を使いながら中を固めてくる相手の守備をこじあける練習を繰り返していたが、序盤からその意識は如実に出た。高橋や扇原貴宏(C大阪)が最終ラインに下がってビルドアップに参加し、斎藤学(横浜)、山田大記(磐田)の両サイドアタッカーが深い位置までえぐってチャンスを作るなど、前半はかなりいいリズムだった。その斎藤が得意のドリブルから技ありゴールで先制点を奪うなど高い個人技を披露。チーム全体に刺激を与えたのも大きかった。

練習では2トップを組んでいた豊田と大迫勇也(鹿島)の1トップとトップ下のタテ関係も「出たとこ勝負」だったが、大迫が「本当は前でやりたいけど、しょうがないことだし、割りきってやるしかなかった。両サイドがうまくハマっていて、僕の受けやすいところを作ってくれていたので、みんなが連動できた」と気配りしながら動いたのも評価に値する。後半11分の大迫の1点目(チーム2点目)は鈴木大輔(柏)→豊田とタテパスが入り、中に折り返したボールを斎藤がスルーし、大迫が決める形だった。

「サコとはつねに2人でいい距離感を保ち、声を掛けあい、ポジショニングを取りながら、いい距離感でプレーしようね、という話をしていて、それが2点目につながった。2人で取った得点だったと思う」と豊田も胸を張った。全体的に相手のコンディションが最悪で守備の寄せが甘かったのもプラスに働いたが、急造チームとは思えないほど攻撃陣が機能したのは明るい材料だった。彼らの3得点によって、日本はいったん追いつかれながらも3-2で勝利。オーストラリアとの公式戦では2001年8月のAFC/OFCカップ以来12年ぶりのこと。それを控え組と目された選手たちがやってくれたのは、指揮官にとっても嬉しい材料に違いない。

中国戦でも柿谷曜一朗(C大阪)と工藤壮人(柏)が1ゴール1アシストの華々しい活躍を見せており、ザック監督も攻撃陣の好調ぶりには手ごたえを感じていることだろう。ただ、彼らの前には本田圭佑(CSKA)、香川真司(マンチェスターU)、岡崎慎司(マインツ)ら実績ある欧州組アタッカー陣が立ちはだかっており、その壁は簡単には崩せない。指揮官はつねにコンスタントに高いレベルのパフォーマンスを求めているだけに、1試合でいい結果が出ても、必ずしもその先に生き残れるわけではないだろう。

そういう意味でも次の最終戦・韓国戦は非常に大切だ。韓国は中3日、日本は中2日の超過密日程で戦うため、どちらも疲労困憊には違いないが、日韓戦というのは独特な緊張感と重圧が漂う。ユース年代で世界への壁を阻まれた柿谷らはその難しさを誰よりもよく分かっているはずだ。より重要性の高いこのゲームで指揮官をうならせるプレーを見せられてこそ、欧州組が集まる8月のウルグアイ戦(宮城)や9月以降の国際Aマッチへの挑戦権を得られるはずだ。

2試合を見た限りでは、1トップとトップ下を両方こなせる柿谷や大迫、前線で体をしっかり張れる豊田、際立ったスピードを誇る斎藤、泥臭さを前面に押し出す工藤らにチャンスがありそうだが、誰がスタメンのチャンスを勝ち取るかがまずは気になるところ。ザック監督も当初は中国戦のメンバーを韓国戦に起用しようと目論んでいただろうが、オーストラリア戦を見て思惑が多少なりとも変わったかもしれない。

日本の東アジアカップ初優勝のかかるゲームまであと2日。残り少ない国内組代表勢の懸命のアピールをしっかりと見極めておきたい。


日本代表・東アジア杯 豪州戦のコラム二本である。
共に大迫と豊田のコンビネーションを褒めておる。
良い距離感、良い関係を築けておったように映った。
この二人の連携はもっともっと観てみたいように思う。
それも強豪相手にどこまで機能するかを試すべきではなかろうか。
とはいえ、国内組のみにて組まれた代表の、しかもBチームとあっては、この先チャンスが与えられるのかさえもわからぬところ。
結果を残しただけに、待望論が巻き起こるのは必至であろう。
東アジア杯は残り1試合。
どのような展開が起こるのか最後まで追って行きたいと思う。

小笠原満男、FK練習

2013年07月26日 | Weblog
2013年07月26日(金)

9時から一部の選手はFKやランニングで調整をしました。その他のメンバーはビルドアップや攻守のトレーニングを実施しています。

FKの練習を行う小笠原満男である。
イタリアのメッシーナへの移籍を機にセットプレイを野沢に譲ったものの、やはり我らとしては満男に蹴って欲しいもの。
ここ一番に決めてくれる安心感は満男の持つオーラといって良かろう。
伝家の宝刀に磨きをかけ、鹿島を勝利に導くのだ。
満男のセットプレイを楽しみにしておる。

日本代表・大迫勇也、二得点の活躍

2013年07月26日 | Weblog
初先発の大迫が2ゴール、日本を勝利に導く
13/7/26 06:31

[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]

 日本代表は25日、韓国の華城(ファソン)でオーストラリア代表と対戦し、3-2で競り勝った。日本は前半26分、FW齋藤学のA代表初ゴールで先制すると、後半11分にもFW大迫勇也が代表初ゴールとなる追加点。後半31分、34分の連続失点で一時は同点に追いつかれたが、失点直後に大迫が自身2得点目となる決勝点を決めた。



初先発のFW大迫勇也


後半11分、豊田の落としを齋藤がスルーし、ボールは大迫のもとへ


アウトサイドでボールを前方に運び


GKの位置を確認して、右足で流し込んだ


FW齋藤学とハイタッチする大迫


FW山田大記も駆け寄る


DF森脇良太は大迫に抱き付く


失点直後の後半34分に工藤、豊田とつないで大迫がシュート


これがゴール右隅に決まり、すぐに勝ち越した


この日、2得点を挙げた


チームメイトと共に喜ぶ


喜ぶ大迫は後ろを振り返り


豊田と工藤にガッツポーズ


アシストしてくれたFW豊田陽平と抱き合った


大迫の2得点もあり勝利した日本は首位に浮上した


大迫の躍動を掲載するゲキサカである。
流れるように決まった二得点の様子が臨場感とともに伝わってくる。
彼ほどの逸材は日本代表にふさわしい。
この結果を足がかりに代表定着を目指して欲しいところ。
頼もしい大迫の活躍を期待しておる。

大迫の代表定着はありや否や

2013年07月26日 | Weblog
豪州戦2得点の大迫よりも豊田、齋藤がW杯メンバーに残れる理由
東アジア杯の豪州戦、日本は3-2で勝利した。この大会のテーマは新戦力の発掘にある。果たして、この試合でW杯メンバーに食い込めそうな選手は出たのか。攻撃陣、守備陣、共に検証する。

2013年07月26日
text by 西部謙司 photo Kenzaburo Matsuoka


大迫は前田に似すぎている

 緒戦の中国戦から先発を総入れ替えした。日程と気候を考えれば3試合を同じメンバーではやれないし、選手のプレーを見るのが今大会のテーマなので総入れ替えは理にかなっているが、それにしても大胆に変えてきた。

 2トップの豊田陽平と大迫勇也はどちらも良いプレーをした。が、どちらが代表メンバーに残る可能性が高いかといえば豊田のほうだと思う。

 大迫は2ゴールをゲットし、1点は決勝点だった。後方からのボールをよく収めていたし、この試合の活躍ぶりでいえば大迫のほうが上である。ただ、大迫は前田遼一に似すぎている。

 万能型という点で大迫と似たタイプの前田は、すでに代表でのコンビネーションに組み込まれていて、大迫がはっきりと前田を上回っていることを示さないかぎり、前田の優位は動かない。いくつか勝負どころで足下へのパスをコントロールミスする場面もあり、2得点はしたが前田に取って代わるにはもうひと押しが必要な気がする。

 豊田のライバルになるのはハーフナー・マイクだろう。オーストラリアに対しても高さで勝負できる豊田の空中戦は魅力がある。ハーフナーよりもアジリティが高く、前線から速いプレスをかけられる。

 足下もハーフナーより安定している。2つの決定機を外してしまったのでハーフナーに対して明確に優位とまではいえないが、大迫よりもW杯メンバーに残れるチャンスは大きいと思われる。

期待できる齋藤。守備陣では目立った選手はなし

 齋藤学は得意のドリブルから先制ゴールを叩き出した。細かいステップのドリブルは大柄なオーストラリアDFに飛び込むタイミングを与えないまま、チップ気味の技巧的なシュートを決めている。このプレーはザッケローニ監督にも強い印象を残しただろう。

 齋藤は“飛び道具”に使える選手だ。ドリブルというはっきりした武器があり、周囲のコンビネーションとほぼ無関係にチャンスを作り出すことができる。その点で、従来のチームに馴染むかどうかというハードルがない。

 90分間トータルで起用するより、相手が疲れてきた時間帯で投入すると効果が大きくスーパーサブ向き。そういう起用法なら守備力うんぬんもあまり考慮しなくていい。途中投入の切り札という枠を想定するなら、オーストラリア戦の一発は価値が高い。

 山田大記は質の高さを示した。だが、人材豊富な2列目の序列を覆すほどの活躍とはいえない。GK、DF、ボランチに印象的な活躍をした選手はいなかった。高橋秀人は素晴らしいインターセプトや的確なポジショニングをみせたが彼はすでに代表の常連組。ザッケローニ監督にとっては想定内のプレーだろう。

 組織のできていない急造チームにあって、守備型の選手が実力を示すのは難しい。とはいえ、あっさり2失点してしまったのは印象がよくない。攻撃面では選手間の距離が総じて遠く、あるいはポジショニングが悪い。

 パスコースが1つしか作れていないケースも多々あり、それでも何とかしていたのは個人技とオーストラリアの守備の甘さによる。即席チームとはいえ、もう少し高いベースの上にプレーできると思っていたので、その点は残念だった。

【了】


大迫は日本代表選考に残れぬと評する西部謙司氏である。
これは寂しい。
あまりにもジュビロの前田にプレイスタイルが酷似しており、日本代表での実績的に前田に軍配が上がるとのこと。
これは致し方のないところ。
代表の指揮官がそのように指示しておる以上、そこはそうせざるをえない所ではなかろうか。
とはいえ、前田もJリーガーであり、選考の基準は大迫と同じ土俵にあるはず。
今季の残り試合にて大いなる結果を積み重ねていけば、必ずや道は開けるはず。
大迫の鹿島での活躍に期待大である。

清水・本田拓也、ロングパス連発

2013年07月26日 | Weblog
復帰の本田、実戦デビュー ロングパスを連発
(2013/7/26 8:31)

 J1清水は25日、三保グラウンドでマレーシア代表と練習試合を行った。J1鹿島から2年半ぶり復帰の元日本代表MF本田拓也(28)は合流初日、いきなり実戦デビューし、後半45分間出場。ダブルボランチの一角を担い、1本で局面を打開するロングパスを連発した。
 ゴトビ監督は「フリーの選手を見つける能力がある」と評価。本田は「外から見ていて(清水は)ボールまわしはうまいが、勝負のパスをもう少し入れていいと思っていたので、そこを意識した」と話した。試合は2―0で清水が勝った。

本田が清水合流「勝利に貢献したい」

清水の練習着に袖を通し、笑顔を見せるMF本田

 鹿島から完全移籍で獲得した清水MF本田拓也(28)が25日、チームに合流した。2年半ぶりの古巣復帰に「またサンバの応援を受けながら、日本平のピッチでプレーできることを誇りに思う」。既に選手登録も済んでおり、31日のホーム東京戦から出場が可能となる。この日行われたマレーシア代表との練習試合に出場し、早速調整を開始した本田は「コンディションはいい。後は1日でも早くチームに順応して、勝利に貢献できるようにしたい」。
 [2013年7月26日10時22分 紙面から]


練習試合にて気を吐いた清水の本田拓也である。
ロングパスをビシビシ通した様子。
このフィードは鹿島時代にも垣間見れ素晴らしい能力と思っておった。
この宝を得た清水は躍進を開始するであろう。
清水との対戦は8月28日なっておる。
本田拓也を抑えきり勝利をもぎ取りたい。
心して挑もうではないか。
楽しみである。

新潟・ウッチー、ベテランの味

2013年07月26日 | Weblog
[新潟]内田潤、攻守でベテランの力を発揮
 東アジア杯の招集で不在中のキム・ジンスに代わり、紅白戦で主力組の左SBに入ったのは内田潤。守備ではたくみなポジショニングで相手の動きを封じる。攻撃では機を見てするすると左サイドを上がり、川又堅碁との連係から田中達也のゴールを演出した。

「FWは相手の裏を狙って動き出せるようになっているが、ボールを持っている選手がそれに気づかないといいプレーが生まれない」と話したのは柳下正明監督だが、まさにその動きに気づき、的確なパスで好機を生み出したかたちだ。「それが自分のスタイルですしね」と内田。「(田中)亜土夢も(川又)堅碁も動き出しが良くなっている」と、前線の選手の成長も感じている。

 もうすぐ始まる夏の連戦。いつ試合に入っても高いパフォーマンスを発揮できるベテランは、コンディションを上げて備えている。
(新潟担当 野本桂子)


主力組の左SBに起用される新潟のウッチーである。
機を見て上がる術はベテランの戦術眼と言えよう。
両サイドがこなせる能力は鹿島にて培われたもの。
SBどころか「三人のブルドッグ」と称されたゴール前の番犬はCBとしても勝利に貢献しておる。
ボールを持てば微妙な間合いで上がっていく「うなぎドリブル」というワザも持つ。
年齢を重ね更に熟成されたウッチーの活躍を期待しておる。

日本代表・大迫勇也、鹿島で培った力

2013年07月26日 | Weblog
ザック日本3-2オーストラリア/詳細

日本対オーストラリア 後半、ゴールを決める大迫勇也(撮影・狩俣裕三)

<東アジア杯:日本3-2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場

大迫2発「素直にうれしい」/東アジア杯

日本対オーストラリア 試合終了後、サポーターの声援に応える大迫(撮影・狩俣裕三)

<東アジア杯:日本3-2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場

 日本代表FW大迫勇也(23=鹿島)が2発で今大会初白星をもたらした。1点リードで迎えた後半11分にFW豊田陽平(28=鳥栖)のパスを受け、ゴール前にドリブルで仕掛け右足で決めた。

 代表2戦目にして初ゴール。しかし直後、立て続けに失点を許し同点に追いつかれた。それでも同34分に再び豊田のパスを受け、右45度の位置から右足で決勝点。2ゴールでチームは初勝利を収めた。

 大迫は「代表は責任があるし、期待もある。その中で結果を残せて素直にうれしい」と手応えと自信をつかんだ。チームはこれで首位に浮上し、28日の最終戦は日韓戦。「反省はあるが前向きな仕事ができた。次勝てば優勝が決まる」と次戦を見据えた。
 [2013年7月25日22時29分]

大迫2発!初ゴール&V弾/東アジア杯

後半11分、右足を振り切り、ゴールネットを揺らした大迫(撮影・狩俣裕三)

<東アジア杯:日本3-2オーストラリア>◇25日◇韓国・華城競技場

 日本代表FW大迫勇也(23=鹿島)が、抜群の決定力を見せつけた! オーストラリア戦で、勝ち越し点を含む2ゴールと大活躍した。21日の中国戦に続き、デビュー2戦目での初先発。勝利に貢献し、ザックジャパン生き残りへ猛アピールを見せた。

 電光石火の勝ち越し弾だった。2-2と同点にされた直後の後半34分。チーム2点目を決めていた大迫が、再びゴールを奪った。中央のFW工藤が右に開いたFW豊田へパス。大迫は豊田の後ろから走り込んでボールを受けると、右足で地面をはう低いシュートをゴール左へ突き刺した。

 流れがオーストラリアへ傾きかけていた場面での値千金の一撃。終盤にドローに持ち込まれた21日の中国戦の二の舞いは演じなかった。大迫は「あそこで点が取れて、チームとしても大きかった。豊田さんと良い関係でゴールに向かうことができました」と喜んだ。

 本来、1トップが得意。豊田とはポジションがかぶるため、併用は難しいところだった。だが13日の柏-鹿島戦(国立)を観戦したザッケローニ監督には確信があった。ダビと2トップを組みながら、時に下がってボールを受ける様子を見て「大迫は裏へ抜けるより(低い位置に下がって)パスを受ける方が得意。セカンドトップでもいける」。豊田を1トップに、大迫を少し下げて配置する形を機能させた。

 挫折を乗り越えたところに輝く瞬間が待っていた。ロンドン五輪へ向けた関塚ジャパンではアジア予選のレギュラー。当然、本大会でも主力として活躍が期待されていた。ところがまさかの最終メンバー落選。その後は、五輪について聞かれても「それはもういいでしょ」と口を閉ざす。

 だが、そんな悪夢をA代表での活躍で払拭(ふっしょく)することを原動力に、この日を信じてやってきた。試合前には「ベンチに座るのはイヤ。やってやろうという感じだった」と言う。挫折を糧に一皮むけた期待のストライカー。ザックジャパンに、また新たなスター候補が誕生した。【千葉修宏】
 [2013年7月26日7時24分 紙面から]

大迫2ゴール!日本、東アジア杯初Vへ首位浮上

後半、勝ち越しのゴールを決める大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)

 東アジア杯(25日、日本3-2豪州、韓国・華城)日本代表(FIFAランク37位)が、豪州代表(同40位)を3-2で下し今大会初勝利。1勝1分けの勝ち点4で首位に浮上し、東アジア杯初優勝をかけて28日の韓国戦に臨む。

 ザックジャパンは第1戦の中国戦からスタメンを総入れ替え。前半26分、斎藤が代表初ゴール。後半には大迫も代表初ゴールを決めて2点をリードした。しかし、守備の乱れから続けざまに失点。同点に追いつかれたが、直後に大迫がこの日2点目となるゴールを決めて勝ち越した。


サポーターにあいさつする、2ゴールの大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)

大迫
「流れの悪い時間帯に決めることができて、盛り返すことができた。チームとしても大きな勝利」


後半、代表初ゴールを決めた大迫=華城競技場(撮影・川口良介)


後半、ゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)


大迫、点取り屋らしい2得点「恩返しのために」

サポーターにあいさつする、2ゴールの大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)

 東アジア杯(25日、日本3-2豪州、韓国・華城)初先発の大迫がストライカーらしい2ゴールで、代表定着をアピールした。後半11分、豊田から出されたパスを右足の外側でトラップ。シュート前に体を開いて右へ蹴るように見せかけ、鋭く体勢を変えて左隅へ蹴り込んだ。2点目は同点とされた直後の好機を、抜け目なく決めた。

 鹿島の同僚、柴崎が大会直前に体調を崩して離脱した。歴代の日本代表に多くの選手を送り込んだ鹿島から今回はただ一人の参加となった。「ここにいるのは鹿島のチームメートらがあってのこと。恩返しのためにも何かしら結果を残して帰りたい」との思いで2度、ネットを揺らした。(共同)


後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)


後半、ゴールを決める大迫=華城競技場(撮影・川口良介)


後半、大迫のゴールで日本が2点目=華城競技場(撮影・山田喜貴)


前半、攻め上がる大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)


後半、ゴールを決めた大迫(手前)を祝福する豊田=華城競技場 (撮影・川口良介)


大迫2発!若きザック日本が豪州撃破

大迫(左)は後半11分、A代表初ゴールとなるチーム2点目を流し込んだ (撮影・山田喜貴)

 東アジア杯(25日、日本3-2豪州、韓国・華城)男子の日本(FIFAランク37位)は豪州(同40位)に3-2で競り勝ち、1勝1分けの勝ち点4で首位に立った。28日の最終戦で韓国に勝てば初優勝が決まる。引き分けた中国との初戦から先発を全て入れ替えた日本は、初先発のMF大迫勇也(23)=鹿島=が決勝点を含む2発を決めた。

重い空気を一掃した。2点リードを追いつかれた直後の後半34分、MF大迫が右足を一閃。この日2ゴール目の決勝弾をたたき込むと、拳を握りしめながら飛び上がった。

 「やっていて楽しかった。本当は前(1トップ)でやりたいけど割り切りました。流れの中で決められたし、これを続けていきたい」

 試合前のザッケローニ監督の指示は「2トップに入れ。状況によって下がれ」。指揮官が視察するなか、所属する鹿島の柏戦(13日)で見せた前線に陣取るFWダビとの関係性の再現を期待された形だ。

 大迫は自身のこだわりを胸にしまい、トップの位置をFW豊田に譲って、少し下がった「セカンドトップ」に入った。そして、どちらも豊田のパスを受け、後半11分のチーム2点目と決勝点を挙げた。代表で生き残るために必要な適応力の高さを見せつけた。

 指揮官は初戦の中国戦から、先発11人すべてを替える思い切った策に出た。テストの色合いが濃く、自らの存在価値をアピールするチャンスだった。「やってやろうと思っていた」という大迫は、ゴールという形で一発回答だ。

 「もっと取れたし、もっとやらないと」と、もちろん簡単に満足はしない。昨年のロンドン五輪メンバーからまさかの落選を経験した。「あのことは忘れた」と悔しさを押し隠した大迫が1年後、ザックジャパンの救世主に躍り出た。 (林健太郎)


後半、勝ち越しゴールを決めて豊田と抱き合う大迫=華城競技場(撮影・山田喜貴)


後半、勝ち越しゴールを決めて喜ぶ大迫=華城競技場 (撮影・川口良介)


(紙面から)

柿谷&工藤に負けられん!!貪欲さ出た大迫が2発
東アジア杯 日本3―2オーストラリア (7月25日 華城)


<日本・オーストラリア>後半11分、ゴールを決めた大迫
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 国際Aマッチ初先発の大迫がA代表初ゴールを含む2得点と活躍した。1―0の後半11分に右足でネットを揺らすと、2―2の後半34分には相手DFの股を抜く右足シュートで加点。「ベンチに座るためにきたわけじゃない。やってやろうと思っていた」。途中出場でデビューした21日の中国戦でシュート0本に終わった悔しさをぶつけた。

 「全員を見るために豊田と組ませる必要があった」というザッケローニ監督の判断でトップ下で先発。それでも「1トップでやりたかったけど割り切った。豊田さんといい関係ができた」と与えられた役割の中で能力を発揮した。

 昨季まで鹿島を率いた元ブラジル代表ジョルジーニョ氏に昨年12月の退任間際に「絶対代表に入れ。ブラジルで待ってるぞ」と声を掛けられた。調子の悪い時も先発で起用し続け、鹿島のエースに成長させてくれた恩師。「本当に感謝している」とW杯本大会で再会するという目標は強いモチベーションになっている。

 07年U―17W杯、12年ロンドン五輪はアジア予選で主力としてプレーしながら、本大会メンバーから落ちた。今回は逆の立場からW杯メンバー入りを狙っているが、2得点の活躍で逆転選出も現実味を帯びてきた。
[ 2013年7月26日 06:00 ]

【東アジア杯】大迫2発!斎藤1発でザック日本が首位!

後半11分、追加点を決めた大迫

(2013年7月25日22時36分 スポーツ報知)

【東アジア杯】大迫2発!1トップも任せろ“二刀流”あるぞ

後半10分、ゴールを決め喜ぶ大迫

 ◆男子東アジア杯2013 ▽第2戦 日本3―2オーストラリア(25日、韓国・華城競技場) オレが新戦力だ! 国際サッカー連盟のランク37位の日本は同40位のオーストラリアを3―2で下した。代表初先発のFW大迫勇也(23)=鹿島=が後半10分、34分と代表初ゴールを含む2得点。本来の1トップでなくトップ下での起用で結果を残し二刀流での代表定着を強烈にアピールした。日本は国際Aマッチ5戦ぶりの白星。2戦を終え今大会、首位に浮上した日本は、最終戦の韓国戦(28日)で勝てば初優勝が決まる。

 FW大迫の口から素直な感情が飛び出した。「今日はやってやろうという感じだった。やっていて楽しかったし、もっとプレーしたかったくらいですね」。ブラジルW杯へ生き残りをかけたオーストラリア戦。最初で最後かもしれないチャンスで2ゴールを挙げた。蒸し暑さの中でもなお、再びピッチに戻りたがるほど手応えを得ていた。


後半10分、右足でゴール

 後半10分、FW豊田のパスを受け、相手GKと1対1の場面をつくった。相手GKが先に倒れた瞬間、右足で浮かせ、ゴール左に突き刺した。圧巻は、同点とされた同34分だ。右45度でボールを受けると、複数の相手DFを前に、右足を振り抜く。地をはう弾道で決勝点。「ここで取れれば相手も勢いがなくなる。いい時間帯に取れた」と笑った。

 ポジションは、慣れ親しんだFWではなく経験のないトップ下だった。ザッケローニ監督がJリーグを視察したときにトップ下でも起用できると判断した。「FWでプレーしたいけど、そこは割り切って。ゴールに向かう姿勢は出せたかなと思う」。トップ下でも決定力を発揮。FWとしても相手を背負いボールを収める能力がある。柿谷、豊田と1トップでのサバイバル戦がし烈な今大会。二刀流で高い能力を示し生き残りへ一歩リードしたといえる。この適応力はMF本田圭佑らベストメンバーがそろう日本代表でも必要とされることもアピール。ザッケローニ監督は「大迫はボールを受けるよりもらいにいった方が得意。セカンドトップ的な選手だと思う。ポジションよりも仲間が前を向いたときに相手ゴールに向かって走ることが大事になる」と評価した。


後半34分、決勝ゴールを決める(共同)

 幼い頃にゴール感覚を養った。鹿児島の自宅前、大迫の誕生と時期を同じくして人工芝ピッチのグラウンドが出来上がった。学校から帰宅すればすぐにボールを蹴った。鹿児島城西高3年時の高校選手権では1大会最多記録となる10ゴールを記録。争奪戦の末、鳴り物入りで鹿島入りした。給料の大部分は両親が管理する口座に振り込まれているという。「ゴールするのが自分の仕事」「鹿島で優勝すること」「代表に入ること」。全てはサッカーに集中するため。そして、自分のためだ。

 ピッチに戻りたかった理由は、最後に明かした。「ミスがあったので、もっと奪えたと思う」。生粋の点取り屋が、ブラジルW杯メンバー入りへ名乗りを上げた。

 ◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島県加世田市(現南さつま市)生まれ。23歳。3歳からサッカーを始め、鹿児島育英館中からFWに転向。鹿児島城西高3年で準優勝し1大会個人最多得点(10点)を樹立。09年に6クラブの争奪戦の末に鹿島に入団。10年1月のイエメン戦で代表初選出。21日の中国戦で代表初出場。182センチ、73キロ。独身。
(2013年7月26日06時05分 スポーツ報知)

新星輝く!初先発・大迫2発で日本初星
2013年7月26日


 後半、2点目のゴールを決めて喜ぶ大迫(共同)

 「東アジア杯、日本3‐2オーストラリア」(25日、ソウル)

 男子の日本は初先発のFW大迫勇也(23)=鹿島=が2得点し、斎藤学(23)=横浜M=も代表初ゴールを奪い、オーストラリアを3‐2で下し、1勝1分けの勝ち点4で首位に立った。引き分けた中国との初戦から先発を全て入れ替えた日本は、28日の最終戦で韓国に勝てば、初優勝が決まる。

 またもニューヒーローが誕生した。2‐0から後半31分と34分に失点し、追いつかれた直後の34分、工藤、豊田とつないだボールを受けた大迫が的確にミドルシュートを流し込んだ。後半42分からの出場で、プレー機会がほとんどなかった中国戦のうっぷんを晴らす決勝弾だった。

 初先発で勝利に大きく貢献し、「責任があるし、結果を残せてうれしい。流れが悪い時間でうちのリズムを盛り返せたかなと。その点はよかった」と振り返った。後半11分には豊田が落とし、斎藤がスルーしたボールをゴール至近距離まで持ち込んでから冷静に決めた。2得点で今後の代表定着をアピールした。

 中国戦で得点した柿谷と工藤、この試合で先制点を奪った斎藤とともに攻撃陣の新顔は結果を出した。しかし、前日に居残り練習を敢行した守備陣は中国戦に続いて崩壊。2失点目は鈴木と千葉の両センターバックの甘い守備から許した。最近5試合で14失点、1試合平均2・8失点という守乱ぶり。韓国戦に勝てば初優勝が決まるものの、守備の立て直しが急務だ。

嫌な空気吹き飛ばす勝ち越し弾、2ゴールの大迫「今は素直にうれしい」
13/7/25 22:18

[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]



 日本代表は25日、東アジア杯の第2戦でオーストラリアと対戦し、3-2で勝利した。MF齋藤学とFW大迫勇也の得点で2点をリードした日本だったが、オーストラリアに2点を返され同点に。しかし後半34分に大迫がこの日2点目を決めて競り勝った。第3戦は28日に行われ、開催国の韓国と対戦する。

 2点のリードを奪いながらも、立て続けに2失点。4日前の中国戦と同じ展開。しかし、日本を救ったのはA代表初先発に燃えていた大迫だった。FW工藤壮人の縦パスをFW豊田陽平が落とす。これを受けた大迫が冷静に蹴り込み、日本に決勝点をもたらした。「流れが悪い時間にああやって決めることが出来て、リズムを盛り返すことができたかなと思う。その点は良かったです。責任もあったし、期待もあったと思う。その中で結果を出すことが出来て、今は素直にうれしく思います」。試合後は結果を残せたことに安堵の表情を見せた。

 ただ試合運びとしてはまたしても課題が残った。「試合全体を通しては反省点も多いですけど、前向きな仕事は出来たかなと思います。次勝てば(優勝が)決まりなので、もう一度引き締めて頑張りたいです」。第3戦は3日後。日本のエースとなるべく、大迫が韓国撃破へと導く。

初先発で初ゴール含む2発、大迫「楽しかったし、もっとやりたい」
13/7/25 23:22

[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]



 ピッチ内を覆う嫌なムードを一瞬で振り払った。後半34分、2-2に追いつかれてから1分も経っていなかった。一気に攻め上がった日本はFW工藤壮人(柏)の縦パスをFW豊田陽平(鳥栖)が落とし、FW大迫勇也(鹿島)がPA手前から右足を振り抜いた。

 豪快なミドルシュートをゴール左隅にねじ込む。「あの時間帯に決めることで相手の勢いが半減すると思った。いい時間に決められた」。4分間で2点差を追いついたオーストラリアの勢いを食い止める大迫の一撃。3-2と突き放し、これが決勝点となった。

 1-0で迎えた後半11分にもDF鈴木大輔(柏)の縦パスを豊田がワンタッチで落とし、FW齋藤学(横浜FM)がスルーしたところで大迫にボールが渡った。絶妙なトラップで前を向き、DFに寄せられながらもGKの動きを最後まで見極めた。「タメて打った。余裕があった」。落ち着いて右足を振り、記念すべき代表初ゴールとなった。

 21日の中国戦(3-3)に後半43分から途中出場し、A代表デビュー。中国戦から先発全員が入れ替わり、この日が待望の初先発だった。「やってやろうと思った。ここまで来て、ずっとベンチに座るのは悔しい」。思いの丈をピッチでぶつけ、初ゴールを含む2得点でチームを勝利に導いた。

 ポジションはトップ下。「一応、『2トップでやれ』と言われていた。『でも、気を遣ってちょっと下がれ』と。1トップみたいになったのはしょうがない。僕があそこで引かないと大変なことになる」。バイタルエリアのスペースでボールを引き出し、パスを散らす。本来のプレースタイルではないが、柔軟に対応し、チャンスメイクに腐心した。

「ほんとは前をやりたいけど、それはしょうがないし、割り切ってやるしかない」。不慣れなポジションでも役割をまっとうし、1トップに入った豊田とのコンビネーションも光った。何よりも2ゴールという結果が、その存在感を際立たせる。「FWなので。そこはゴールに向かうことができたのかなと思う」。従来のトップ下のイメージを覆す新たなスタイル。オーストラリアの守備が緩かったとはいえ、大迫の見せた価値は色あせない。

「(2得点は)うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやりたい。やっていて楽しかったし、もっとやりたいと思った」。充実感と、少しの後悔。日本代表としてプレーした90分間を終えた大迫の表情は生き生きと輝いていた。
(取材・文 西山紘平)

日本vsオーストラリア 試合後の選手コメント
13/7/26 02:54

[7.25 東アジア杯 日本3-2オーストラリア 華城]



 日本代表は25日、韓国の華城(ファソン)でオーストラリア代表と対戦し、3-2で競り勝った。日本は前半26分、FW齋藤学のA代表初ゴールで先制すると、後半11分にもFW大迫勇也が代表初ゴールとなる追加点。後半31分、34分の連続失点で一時は同点に追いつかれたが、失点直後に大迫が自身2得点目となる決勝点を決めた。

以下、試合後の選手コメント

●FW大迫勇也(鹿島)
―初先発で初ゴールを含む2得点。
「やっていて楽しかったし、もっとやりたいと思った」
―トップ下だったが?
「ほんとは前をやりたいけど、それはしょうがないし、割り切ってやるしかない。いい関係でできてよかった」
―今までのトップ下とはタイプが違う。
「FWなので。そこはゴールに向かうことができたのかなと思う」
―オーストラリアのディフェンスは?
「相手がデカいのは苦にならないので」
―監督からの指示は?
「一応、『2トップでやれ』と言われていた。『でも、気を遣ってちょっと下がれ』と。1トップみたいになったのはしょうがない。僕があそこで引かないと大変なことになる」
―バイタルエリアでボールを受けれた。
「両サイドが幅をつくってくれて、僕が受けやすい形をつくってくれた。みんなで連動できた」
―ゴールの形は?
「流れの中で決めることができてよかった。落としてきたボールを冷静に打つことができた」
―1点目はGKが倒れるのを待った?
「タメて打った。余裕があった」
―次は韓国戦だが?
「球際は来ると思うから、そこは負けずに、冷静に戦いたい」
―メンバーが総入れ替えだった。
「やってやろうと思った。ここまで来て、ずっとベンチに座るのは悔しい」
―反転するシーンが多かったが?
「周りが見えていたので。そこはうまくやれた」
―追いつかれた直後の勝ち越しゴールだったが?
「あの時間帯に決めることで相手の勢いが半減すると思った。いい時間に決められた」
―豊田との関係もよかった。
「鹿島でもダヴィが前に入ってみたいな感じだから。スムーズにできた」
―2得点できたことについては?
「うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやりたい」
(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

2ゴールの大迫勇也「前向きな仕事ができた」/東アジア杯

代表初スタメンで2得点を上げた大迫勇也 [写真]=Kenji YASUDA/Photoraid

 日本代表は25日、韓国で行われているEAFF東アジアカップ2013の第2戦でオーストラリア代表と対戦。3-2と競り勝ち、6月11日のイラク代表戦以来、5試合ぶりの白星を挙げた。今大会2試合を終えて、1勝1分けの勝ち点4として、首位に浮上した。

 2ゴールを決めた鹿島アントラーズ所属の日本代表FW大迫勇也は試合後、以下のようにコメントした。

「2-2に追い付かれた時点で、あそこで(点を)取ることができて、チーム全体としても大きい勝利だったと思う」

―代表で先発としてプレーする。どんなことを感じていたのか?
「やっぱり責任もあるし、それだけの期待もあるし、その中で結果を出すことができて、今は素直にうれしい」

―1度(同点に)追い付かれたことで、(初戦の)中国戦が頭をよぎるということもあったのか?
「そうですね、流れが悪い時間にああやって決めることで、またうちのリズムという部分で盛り返せたと思うので、その点は良かった」

―その得点で、チームの雰囲気が1つになった感じというのは?
「次(の韓国戦で)勝てば優勝が決まると思うので、次に切り替えてやりたい」

―(アルベルト)ザッケローニ監督からの指示は?
「トヨ君(豊田陽平)がワントップで張るタイプなので、『ちょっと気を遣って、下りることもしてくれ』と言われていた。試合全体を通しては反省点もありますけど、前向きな仕事ができたと思う」

―初優勝、韓国戦に向けて
「あと1試合しか残っていない。勝てば(優勝が)決まりなので、もう1回、みんなで気を引き締めてがんばりたいです」

 日本は大会初制覇を懸けて、28日に行われる最終戦で開催国の韓国代表と対戦する。

代表初得点を喜ぶも、大迫「もっと取れたし、もっとやれた」/豪戦

2得点を挙げた大迫 [写真]=Kenji YASUDA/Photoraid

 日本代表は25日、韓国で行われているEAFF東アジアカップ2013の第2戦でオーストラリア代表と対戦。3-2と競り勝ち、6月11日のイラク代表戦以来、5試合ぶりの白星を挙げた。今大会2試合を終えて、1勝1分けの勝ち点4として、首位に浮上した。

 2得点を決めた鹿島アントラーズ所属の日本代表FW大迫勇也は試合後、以下のようにコメントした。

―トップ下は?
「本当は前でやりたいけど、しょうがないことだし、割りきってやるしかない。トヨさん(豊田陽平)とはいい関係でできたかなと思う」

―クサビを受ける場面もあったが?
「少しミスもあったけど、次につなげる場面もあったし、もっと精度を上げていけば、もっといいプレーができると思う」

―練習の時は?
「練習は2トップだった」

―試合前にトップ下として気をつけていたことは?
「一応、2トップでやれと言われていたけど、気を利かせてちょっと下がれと言われて、正直1トップみたいな感じになった。うまくすることで回している部分もあるし、あそこで僕が引かないと大変なことになるので」

―得点シーンは両方とも連動したゴールだったが?
「あわてないでゴールを決めることができた。落として、ボールをもらって、シュートと冷静にできた」

―1点目はGKを最後まで見て蹴ったが?
「余裕はあった」

―代表でのゴールは?
「うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやれたと思う」

大迫の2得点で豪に3-2で勝利=サッカー日本代表
スポーツナビ2013年7月25日 21:53

 サッカー日本代表は25日、韓国の華城で東アジアカップの第2戦となるオーストラリア代表戦に臨み、大迫勇也の2ゴールなどで3-2で勝利した。

 試合終盤に2点を追いつかれ、引き分けに終わった初戦の中国戦から、スタメンを総入れ替えした日本は、試合序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。前半8分には右サイドをドリブルで突破した齋藤学のクロスを、山田大記が右足ボレーで合わせるなど決定的なチャンスを作る。終始日本ペースで試合が進むと、前半26分、齋藤がドリブル突破からファーサイドへの技ありシュートを決めて先制点を奪う。その後も前半37分に豊田陽平がフリーでヘディングシュートを放つなど決定的チャンスを創出。日本攻勢のまま、前半を1-0とリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半も前半の勢いそのままに日本が主導権を握る。後半11分に鈴木大輔からの縦パスを豊田が落とし、齋藤がスル―したボールを大迫が流し込み、追加点を奪う。さらにリードを広げたい日本だったが、後半31分に一瞬のすきを突かれて失点を許すと、33分にも立て続けに決められ、同点に追いつかれる。中国戦に続き2点リードを追いつかれるという嫌な流れとなるが、大迫がまたも魅せる。豊田の落としを右足で流し込み、勝ち越しに成功する。その後は最後までリードを守りきり、日本が3-2で勝利。大会初勝利を挙げ、首位に浮上した。

 日本は28日に、東アジアカップ第3戦の韓国戦に臨む。

GK:23 権田修一
DF:4 森脇良太、6 徳永悠平、26 鈴木大輔、35 千葉和彦→ 16 栗原勇蔵(後半38分)
MF:31 扇原貴宏→ 17 山口螢(後半17分) 、20 高橋秀人(Cap)
FW:14 山田大記、21 大迫勇也、32 齋藤学→ 9 工藤壮人(後半28分) 、33 豊田陽平

サブ:1 林卓人、12 西川周作、3 駒野友一、5 槙野智章、36 森重真人、28 青山敏弘、29 高萩洋次郎、11 原口元気、30 柿谷曜一朗

2得点の大迫勇也「ゴールはもっと取れた」=サッカー日本代表
スポーツナビ2013年7月26日 0:31

 サッカー日本代表は25日、韓国の華城で東アジアカップ第2戦となるオーストラリア代表戦に臨み、3-2で勝利した。前半に幸先良く先制し、後半に追加点を挙げた日本だったが、一時は2点差を追いつかれた。しかし、終了間際に大迫勇也がこの日2点目となる勝ち越し点を決めた。

 以下は、試合後の大迫勇也(鹿島アントラーズ)のコメント。

「本当はトップでやりたいけど、しょうがないことだし、割りきってやるしかないです。トヨ(豊田陽平)さんとは良い関係でできたかなと思います。少しミスもあったけど、次につなげる場面もあったし、もっと精度を上げていけば、もっと良いプレーができると思います。試合前に2トップでやれと言われていたけど、気を利かせてちょっと下がれとも言われていたので、正直1トップみたいな感じになりました。(ゴールは?)うれしかったけど、もっと取れたと思うし、もっとやれたと思います。ここで終わることなくもっと続けていきたいです」


豊田との関係を「ダヴィが前に入ってみたいな感じ」と述べる日本代表の大迫である。
鹿島での実績を代表に貢献した格好である。
本来であれば最前線にて力を発揮したいところであるが、チームのために自己犠牲を行えるところは鹿島の精神の一つである献身が身に付いているところ。
鹿島が育んだ大迫が日の丸を背負って活躍する様は本当に嬉しい。
これからも代表で、鹿島で活躍し続けて欲しい。
期待しておる。