鹿島来季監督はセレーゾ氏と大筋合意
鹿島が来季監督にトニーニョ・セレーゾ氏(57)が就任することが15日、濃厚となった。今季限りで退任するジョルジーニョ監督に代わり、05年まで6年間鹿島で指揮を執った同氏と交渉に入っている。クラブ幹部は「どういうサッカーをするのか、強化の方針をどうするのか、話がそろえばいい方向にいくと思う」と明かし、日本サッカー協会にS級ライセンス相当の有資格者であることを確認している。
同氏は前回の鹿島在任中、00年の3冠を含み5度の日本一のタイトルを獲得。同幹部は「過去の中で一番練習をする監督だった。特に若い選手を。今はそういうところが必要だと思った」と、若返りを図る現状に適材と判断した。当初は、ロンドン五輪代表の関塚監督も最有力候補として挙げられたがブラジル人路線に変更。Jリーグだけでなく、鹿島を知り尽くす男に再建を託された。
[2012年12月16日7時9分 紙面から]
鹿島、来季監督にセレーゾ氏…大筋合意
J1鹿島が次期監督として元ブラジル代表のトニーニョ・セレーゾ氏(57)と大筋合意したことが15日、分かった。同氏は2000年から鹿島で6シーズン指揮を執り、1年目に3冠を達成するなど計5冠に導いた。年内の完全合意を目指す。
鹿島は今季、ナビスコ杯を制したものの、リーグは過去最低の11位に終わった。ジョルジーニョ監督(48)の退任を受け、後任の人選を進めていた。
(紙面から)
鹿島新監督にセレーゾ氏 8年ぶり復帰決定的
8年ぶりの監督復帰が決定的となったトニーニョ・セレーゾ氏
Photo By スポニチ
鹿島の来季監督にトニーニョ・セレーゾ氏(57)が就任することが15日、決定的となった。家族の問題によるジョルジーニョ監督(48)の今季限りでの退任を受け、クラブは後任候補の人選を進めていたが、この日までに一本化。既に条件面の交渉は大筋合意に達しており、細部の詰めの段階に入っている。セレーゾ氏は00~05年に鹿島を指揮しており、就任が決まれば、8年ぶりの復帰となる。鹿島は天皇杯4回戦で磐田を3―1で破り8強に進んだ。
今季リーグ11位に低迷したチームの再建は、セレーゾ氏に託されることになった。クラブはジョルジーニョ監督の今季限りの退任を受け11月末から後任候補の人選を開始。当初はロンドン五輪代表監督の関塚隆氏らも候補に挙がっていたが、ブラジル人路線を継続する方針を固め、4人に絞って調査を進めていた。
15日の天皇杯4回戦磐田戦後に、鈴木満常務取締役強化部長は後任候補をセレーゾ氏に一本化したことを明言。既に交渉も進めており「若い選手を鍛えられること、鹿島のサッカーをよく知っていることなどが判断材料になった。年俸や誰(どのコーチ)を連れてくるという部分は問題ない。あとは強化方針などの細かい話」と説明した。
セレーゾ氏は00~05年に鹿島を指揮。第1次政権では小笠原、中田、本山ら“79年組”を主力に育て、00、01年のリーグ連覇など5個の国内主要タイトルを獲得した。現在のチームには2年目の柴崎、昌子ら有望若手がおり、来季はU―19日本代表DF植田(熊本・大津高)も加入。チーム状況は00年と似ており、適任と判断された。
鹿島フロントは、監督を「学者肌」と「選手肌」の2タイプに大きく分類。5年程度の周期で交互に起用することを意識している。07~11年には選手経験のないオリヴェイラ氏が監督を務め、今季は94年W杯優勝など現役時代に輝かしい実績を収めたジョルジーニョ監督が指揮。セレーゾ氏はブラジル代表でジーコ氏らとともに黄金のカルテットを形成しており「選手肌」継続という点でもクラブ方針と合致する。
セレーゾ氏は過去にJリーグ監督経験があるにもかかわらず、Jリーグ側からはS級ライセンスに相当する資格の保有を証明する資料の提出を求められており、正式決定までは時間を要する見通し。年内の仮契約締結を目指して交渉を進めていくことになる。
◆トニーニョ・セレーゾ 本名アントニオ・カルロス・セレーゾ。1955年4月21日生まれ、ブラジル出身の57歳。現役時代はローマやサンプドリアなどで活躍。ブラジル代表で78、82年と2度W杯出場。99年にアトレチコ・ミネイロで監督のキャリアをスタート。鹿島監督を退任後はサウジアラビアのアルヒラルなど複数の中東クラブを指揮。今季はヴィトーリアの監督を務めた。息子レアンドロはモデルで性転換手術を受けたことで有名。1メートル83、78キロ。
[ 2012年12月16日 06:00 ]
セレーゾ新監督が決定的…鹿島
鹿島の来季監督にトニーニョ・セレーゾ氏(57)が就任することが15日、決定的となった。鈴木満常務が「いい返答をもらった。今は一本化して交渉をしています」と明言。年俸やコーチングスタッフなどの諸条件も「受け入れられないほどじゃない」(鈴木常務)と、正式契約へ向けた最終段階に入っている。
セレーゾ氏は00~05年に鹿島を指揮し、00年度にはリーグ、ナビスコ杯、天皇杯を制して史上初の3冠を達成。猛練習を重ねて小笠原、中田、本山、曽ケ端らを主力へと育て上げた。クラブが求める〈1〉試合の主導権を握る〈2〉若手を鍛える〈3〉日本や鹿島を知っている―という3条件をクリアしており、柴崎ら若手の育成にも期待がかかる。19年連続となるブラジル人指揮官の下、一貫した強化で黄金時代再来を期す。
(2012年12月16日06時01分 スポーツ報知)
鹿島新監督はセレーゾ氏に一本化
2012年12月16日
J1鹿島が来季新監督についてトニーニョ・セレーゾ氏(57)に一本化したことが15日、明らかになった。磐田戦後、鈴木満常務は「1本に絞って交渉しています。(候補者は)若手を鍛えられる人で、日本と鹿島を知っている人になる」と説明した。
セレーゾ氏は鹿島で00年から6季指揮を執り、小笠原や本山などの台頭を促した。鈴木常務も「歴代で一番練習をして若手を鍛えた」と話した。セレーゾ氏の再登板で大迫や柴崎ら若手の成長を加速し、再興を図る。
鹿島は監督を「学者肌」と「選手肌」に分類して交互に起用することを意識しているとのこと。
少々後付けのようなイメージもあるが、2000年以降はトニーニョ・セレーゾ6年、パウロ・アウトゥオリ1年、オズワルド・オリヴェイラ5年、ジョルジーニョ1年となっており、トニーニョ・セレーゾが選手肌であり、オリヴェイラが学者肌ということになるのであろう。
今季のジョルジーニョ監督も選手との距離が近い監督であり、選手肌に分類された模様。
鹿島を離れて8年経ったトニーニョ・セレーゾは更なる経験を積み更に大きな指導者になっておろう。
選手肌が学者肌に脱皮しておるやも知れぬ。
とはいえ、若手を鍛えるという意味では、実績と本質は変わっておらぬであろう。
期待の若い選手が集結しておる鹿島に於いて、彼等を鍛え上げるのはトニーニョ・セレーゾ以外に思い当たらぬ。
前回彼が就任した2000年当時入団三年目であった、満男、本山、中田コ、曽ケ端をチームの主軸に育て上げ、且つ優勝争いを演じることが出来たのは、トニーニョ・セレーゾの指導力・育成力の賜物であろう。
来季も入団三年目の岳、バチ、源、聖真を主軸にまで育て上げ、今季のルーキーである中川、隆雅、宮内、伊東をデビューさせ、来季の大型新人である植田くん、豊川くんを厳しく育て上げて欲しいところ。
育てながら勝つ鹿島の伝統を知り尽くす者・トニーニョセレーゾに白羽の矢が立つのも当然の流れである。
トニーニョ・セレーゾ監督の手腕に期待が集まる。