鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

上海申花戦レビュー

2011年03月03日 | Weblog
【AFCチャンピオンズリーグ2011 上海 vs 鹿島】レポート:ボールは持てども崩せず。スコアレスドローで鹿島は最低限の勝点1を持ち帰る(11.03.03)
3月2日(水) AFCチャンピオンズリーグ2011
上海 0 - 0 鹿島 (21:00/虹口/20,036人)


試合後、「どうだった?」と感想を求めてくる選手たちの様子から、消化不良だったことがうかがわれた。オズワルド・オリヴェイラ監督が「先週末のFUJI XEROX SUPER CUPに比べたら明らかなチャンスは少なかったと思います」と眉をひそめれば、「攻め方が見えなかった」と増田誓志がこぼし、「起点がつくれないというか、うまい流れで崩せないというか、前まで行けるけど最後が崩せないというか…」と新井場徹が視線を落とす。試合巧者と呼ばれる鹿島からは考えられないほど拙い試合内容に終始してしまった。

試合開始前より、2万人あまり集結した上海申花のサポーターが両ゴール裏に陣取り、応援合戦を繰り広げる。スタジアムはその熱気が充満し、2階席の一角に押し込められていた鹿島サポーターの声が、切れ切れに聞こえてくる。まさにアウェイと言える環境から、いよいよAFCチャンピオンズリーグの季節が始まったことを感じさせた。
ただ、試合が始まるとペースを握ったのは鹿島だった。ラフなプレーが多い上海が次々とファウルを犯し、その度に鹿島がFKを得た。ところがそのチャンスを生かすことができない。先日のFUJI XEROX SUPER CUPでは芸術的なFKを決めた野沢拓也が、この日もキッカーを務めたのだが、中に飛び込む選手たちの頭に合わせることができず、GKにキャッチされる場面が多かった。
しかし、中国の国内リーグもJリーグと同じく開幕前ということで、上海申花はこれが今季初の公式戦。「今日は中盤のパスの連係が良くなかったので修正して次に臨みたいと思います」とXi Zhikang監督が述べたように、攻撃に怖さは少なかった。昨季リーグ得点王のRIASCOSも、まだまだコンディションが整っていないのか動きは重く、無理な体勢からシュートを放っても力なく飛ぶばかり。もう一人のFWのSALMERONに関しては、明らかにウェイトオーバー。カウンターになっても鋭さはなく、落ち着いて対応すれば、自然にボールは戻って来る相手だった。しかし、鹿島もシーズンが幕を開けたばかり。同じようにミスが多く、リズム良くパスが繋がる場面はほとんどなかった。

戦術的な影響も多分にあったのだろう。
「相手の平均身長を考えた時の高さ対策を取らないといけませんでした。もう一つは、中国チームのタフさに耐えられるフィジカルを持っている選手を選択しなければなりませんでした」
FWは興梠慎三に加え、田代有三が練習試合を含めて初先発。その高さをターゲットに試合を進める予定だった。というのも、監督が嘆いたように中国のチームとの対戦時にはケガが絶えない。内田篤人(現シャルケ04)、興梠、ダニーロという選手たちが重傷を負わされてきた。この日、先発した選手たちはそうしたプレーにも負けないフィジカルを持っていることも、起用理由となったのである。
しかし、それにより、いつもとは違うサッカーをやらざるを得なくなってしまった。アジア仕様のパワーを前面に出した戦い方はほとんど練習しておらず、田代の高さに合わせた後の展開は、持ち合わせていなかった。その結果、ボールは持てるが崩せない、という事態に直面してしまったのである。相手のプレスは組織だって囲い込みに来るわけでもなく、単独で詰めてくるだけだったので、逆にボールを持てる大迫勇也や遠藤康が前線にいた方が、チャンスはつくれたかもしれない。しかし、情報がほとんどない相手に対しては、それも致し方ないところだろう。

ACL初戦のアウェイ、しかも中国での試合で勝点1を持ち帰ることは最低限の結果ではあるが最悪のものではない。小笠原満男がいない時の課題もあぶり出すことができた。ほとんど情報がない相手に対し、得点を許さなかったことも大きな成果だ。ただ、思った以上に相手が組織として機能していなかっただけに、勝点3を逃した思いは残る。
「ちょっと歯がゆい試合になってもうたけど、これを良い教訓にするしかない」
新井場は自分に言い聞かせるようにしてバスに乗り込んだ。アジアの舞台は一筋縄ではいかない。そのことを強く感じさせる試合だった。


以上
2011.03.03 Reported by 田中滋


強靱なフィジカルを有するメンバーで挑んだ上海申花戦であったが、結果が伴わなかった。
とはいえ、岩政こそ悪質なプレイの犠牲者となったが、大きな怪我を無く終えたことは重畳であったと言わざるを得ない。
テクニカルなサッカーとフィジカル重視のサッカーの二つを臨機応変に使いこなせるようになれば、鬼に金棒と言って良かろう。
慣らし運転は終えた。
次は勝利で憂さを晴らしたい。

シャルケ・篤人、ドイツ・カップ勝利

2011年03月03日 | Weblog
内田、決勝進出に上機嫌「何でも勝てばいい」
2011.3.3 11:27


バイエルン・ミュンヘン戦の前半、競り合うシャルケの内田(右)=ミュンヘン(共同)

 サッカーのドイツ・カップは2日、ミュンヘンで準決勝を行い、日本代表DF内田篤人が所属するシャルケは強豪のバイエルン・ミュンヘンに1-0で勝ち、決勝に進んだ。

 右サイドバックでフル出場した内田は要所で堅い守備を見せ、素早いドリブルで前線に駆け上がるなど勝利に貢献した。シャルケは5月21日の決勝で2部のデュイスブルクと対戦する。

 敵地で前回覇者を倒したシャルケの内田は「やる前から(激闘は)分かっていた。カウンター狙いがはまった。PKでも何でも勝てばいい」と上機嫌だった。

 後半は一方的に攻められたが、何とかリードを守りきった。決勝に向けては「次に勝たないとあまり意味がない」と言葉に力を込めた。(共同)

内田所属のシャルケ、バイエルンを下し決勝進出=ドイツ杯

シャルケは昨季覇者バイエルンを下してドイツ杯決勝進出。内田(左)はフル出場した【Bongarts/Getty Images】

 ドイツDFBカップの準決勝、バイエルン・ミュンヘン対シャルケ04の試合が2日に行われ、シャルケがラウルのゴールで1-0で勝利。バイエルンの2連覇の夢を打ち砕き、決勝進出を決めたシャルケは、5月21日にタイトルを懸けてデュイスブルクと対戦する。なお、この日シャルケの日本代表DF内田篤人はフル出場を果たしている。

 序盤、バイエルンはボール支配率で上回りながらも、シャルケの堅守にことごとく攻撃の芽をつまれてしまう。そして15分、逆にファルファンのCKから、最後はラウルが押し込みシャルケが先制する。幸先よくリードを奪い、勢いに乗り始めたシャルケは、この後も自陣に引きこもることなく、執拗(しつよう)なプレスからカウンターでチャンスを狙い続ける。これに対し、リズムを崩したバイエルンは、1点のビハインドを背負ったまま前半を終了する。

 同点に追いつきたいバイエルンは、後半開始から反撃に出る。序盤からすっかり影を潜めるミュラーに代わって、ラームとプラニッチがサイドから果敢に攻め上がり、前線のリベリー、シュバインシュタイガーにゴールを配給しようと試みる。終盤バイエルンは敵陣に猛攻を仕掛けるが、ゴールへの焦りが裏目に出て、結局最後まで無得点のままシャルケの前に敗れ去った。


(C)MARCA.COM
[ スポーツナビ 2011年3月3日 13:19 ]


独・カップで勝ち上がったシャルケの篤人である。
チームは好調を維持しておる模様。
篤人は勝利に貢献し、更に羽ばたいて欲しい。

仙台・柳沢・マルキーニョス、体調万全

2011年03月03日 | Weblog
柳沢&マルキ、開幕・広島戦へ万全…仙台

練習後、柳沢(左)、マルキーニョス(右手前)と座って話をする手倉森監督

 ベテラン2人は準備万端! ともに今季からベガルタ仙台に加入した元日本代表FW柳沢敦(33)と、FWマルキーニョス(34)の2人が2日、広島との開幕戦(5日・広島ビ)へ、最高の状態に仕上がったことを明かした。また練習後には手倉森誠監督(43)からベテランとしての心得を若手に伝授するよう依頼され、ともに快諾。プレーでも精神面でもベテランがチームを支えていく。

 体のことも、調整法も全て心得ている。後は開幕の日を迎えるだけ。両FWからベテランらしい答えが返ってきた。プロ16年目を迎える柳沢が「調子は問題ない」と自信を見せれば、チーム最年長のマルキーニョスも「本当に楽しみ。いい調子で開幕を迎えられる」と言い切った。

 30代とは思えない体力だ。マルキーニョスは居残り練習まで敢行。腰にチューブを巻き、体を後ろから引っ張ってもらった状態でダッシュを繰り返した。自慢のスピードも本来の状態。3日後に迫った開幕へ、体調面での不安はない。

 そんな2人に、精神面でも期待するのが手倉森監督。練習後に約10分間、座った状態で話し込んだ。「2人の豊富な経験を、みんなに伝えてほしいと言われました」(柳沢)。開幕戦ともなれば、緊張する選手も少なくない。いつも通りの力が発揮できるよう、プレー以外の部分でも力になってほしいという考えだ。

 もちろん、2人とも指揮官からの申し出を快諾。開幕戦で先発出場が確実なブラジル人FWは「広島は難しい相手。みんなと一緒に頑張っていい結果を残せたら」と闘志を燃やした。攻撃はもちろん、守備も、更には精神面も、ベテラン2人がチームを引っ張る。

(2011年3月3日12時07分 スポーツ報知)

開幕へ向け、体調は万全の仙台の両FWである。
ベテランならではの、安定した力を発揮してくれるであろう。
彼らはゴール以外でもチームに多大な貢献をもたらす。
素晴らしき人間である。
仙台は素晴らしき宝物を手に入れたと言って良かろう。
我等も心して対戦せねばなるまい。
気合いを入れて試合に臨みたい。

上海申花戦コメント・報道

2011年03月03日 | Weblog
AFCチャンピオンズリーググループステージ 第1節
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
上海申花はまだシーズンコンビネーションがあっていないのが随所に見られたが、FWの2人は優秀な選手だと思う。しかし南米の選手の特長は知っているのでチームにも指示を出していた。FWの2人にどうやってボールが供給されるかを考えた時に21番のアルゼンチンの選手に仕事をさせないように指示を出した。ホームの上海申花が勝つ意欲があったのか疑問に思う。引き分けか負けないための戦法だったと思う。こちらが攻められてる時でも。4バックとボランチの2人が残ってカウンターのケアーをしていた。ホームなら攻撃的にやるのが普通だが負けないサッカーをしようとしてたと推測できる。名古屋戦の時は興梠選手と大迫選手の2トップだったが今回は高さ対策をとらなくてはいけなかった。田代選手は見ての通り、高さに対する対策が出来ていたと思う。

【田代 有三】
今日は勝ちたかった。ボールは支配していたと思う。もっとサイドで仕掛けてボールを上げても良かったが、中の人数が足りなかった。外に張り過ぎだと思う。

【青木 剛】
今日は良いリズムを作れなかった。相手のファールは多かったが、そこからチャンスにつなげたかった。カウンターに気をつけるようにしていた。アウェイで勝ち点1を取れたと考えたい。ホームで対戦する時は勝ちたい。リーグの開幕に向けて気持ちを切り替える。

【本田 拓也】
途中出場だったが、慌てないでプレーすることができた。出場できたことは収穫。相手のスピードは遅かったと思う。FW陣は競り合いに強いので、もっと早めにクロスを入れたかった。監督からは攻撃と守備のバランスを見てプレーをしろと言われた。

【岩政 大樹】
今日の相手はやりずらくはなかった。2年前のメンバーとは違うので比較はできないが、前回も苦しんだ印象がある。初戦なので勝ち点1は悪くない結果だと思う。


2011年03月02日(水)

本日行われたACL第1節上海申花戦は、0-0の引き分けに終わりました。

【AFCチャンピオンズリーグ2011 上海 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.03.02)
3月2日(水) AFCチャンピオンズリーグ2011
上海 0 - 0 鹿島 (21:00/虹口/20036人)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「よろしければ皆さんの質問からお願いします」

Q:今日の鹿島の内容に満足していないためコメントしないのですか?
「いいえ。私は聞きたいことを聞いてもらった方がいいと言っただけです。私は皆さんからの質問を待った方がいいと思っています」

Q:試合前には上海申花をあまり知らないと仰っていましたが、終わってみてどういう印象を持ちましたか?
「上海のなかには、互いに一緒にやっていないということが部分的に見られたと思います。ただRIASCOS選手とSALMERON選手は非常に優秀な選手だと思います。どういう風に抑えればいいのか、南米の選手の特長は把握していたので、そのイメージを持って選手たちには指示を出しました。要は彼らに対してどういう風にボールが供給されるのかを見れば、21番のアルゼンチン人のCASTRO選手がいるので、そこが供給源ではないかと考え、徹底的に潰す指示を出しました。そこで機能性や効率性をうまく発揮できなかったのではないかと思います。ただ、このACLを通じて、またはリーグ戦も始まりますので、だんだん連携も高まるだろうし、ACLにおいて非常に良いパフォーマンスが上海さんにもあるのではないかと思います」

Q:FUJI XEROX SUPER CUPのときも決定力不足ということを監督は課題にあげていましたが、今日も最後の部分で決めきれなかったところがあると思います。その部分についてどうお考えでしょうか?
「確かに決定力不足があったかもしれません。ただ、先週末のスーパーカップに比べたら明らかなチャンスは少なかったと思います。この間の試合の方が多くチャンスがあったと思います。ホームでやっている上海さんは、勝ちにいっていたのか、あるいは勝つための意欲を持っていたのか、少し疑問が残ります。引き分けか、負けないための戦法をとっていたと思います。我々が攻めようとしたところだけでなく、我々が守備をしているときも4バックとボランチが残っていました。カウンターに対するリスクマネジメントをやっていたので、ホームであれば攻撃的にいくのが普通であっても、負けないための第一歩をやっていたように推測しますし、選手の配置や行動を見るとそのように感じます。どういう風に試合を運ぶのか、勝つための戦法をどうとるのかは、いかに相手の陣内に入って、あるいは攻撃を重視した動きだしを考えてやるのが普通ではないかと思います。ただ、彼らがとった戦法については特に言うことはありませんし、ただ、自分たちとしてはカウンターの場面があったのかと言えば少なかったと思います。それだけ相手がケアをしていたんだと思います」

Q:FUJI XEROX SUPER CUPのときと違うFWを起用したと思います。それは戦術的なものですか?
「理由は単純で明確です。相手の平均身長を考えたときの高さ対策を取らないといけませんでした。もう一つは、中国チームのタフさに耐えられるフィジカルを持っている選手を選択しなければなりませんでした。田代選手は見ての通り高さに対する対策もできますし、相手のタフさやアグレッシブさに対しても対応できたのではないかと思います。今回でACLは4回目の参戦で、計7回の中国チームとの対戦になりますが、毎回怪我人が出ています。前半上海で対戦したときは興梠選手があばら骨を骨折しましたし、カシマスタジアムではダニーロ選手が足を骨折して3ヶ月ほど離脱することがありました。今日も、もしかしたら病院で眼球の状態を検査しなくてはいけないかもしれない状態です(岩政選手)。それだけ悪質なファウルを繰り返している。今日も立ち上がり3分の間に、5回のファウルをしている。それも悪質なファウルをされています。それを審判がコントロールしきれていないことはシビアに考えなくてはいけないことだと思います。暴力的な行為は阻止するべきだと思います。毎回レフリーが変えられなければ、もし前回対戦したときのレフリーが起用されるのならば、前回の記憶があるので「ここは危ない」と感じて笛を吹いてくれると思います。あるいはカードを出してくれると思います。サッカーは接触があるスポーツですが、悪質なやり方は好ましくない行為です。そうしたことが7回の対戦で随所に見られるわけであって、それを撲滅しなければならないと思います。そうした意味での対策を取って、今日の2トップやチーム全体の組み合わせを、このようにしました」


以上

【AFCチャンピオンズリーグ2011 上海 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(11.03.02)
●田代有三選手(鹿島):
「勝ちたかった。試合は支配していたし。自分のチャンスはそんなに無かったけれど、簡単にサイドからあげてくれた方がチャンスになったかもしれない。アウェイなので、中盤で取られるのがいやだったから、こういう戦いも仕方ない。ただ、サイドでボールを持ったときに中の人数が足りなかった。中盤がサイドに張りすぎていたかもしれない。(自分は)サイドに流れないで、なるべくゴール前にいるようにしていた。こういうチャンスをものにしないといけなかった。しっかりやっていきたい。
(どういう狙いを持っていた?)
相手のDFがボールウォッチャーになっていたのでチャンスだった。でも後半にはそこに気がついたのか修正してきた。
(久々のACLでしたが?)
特有の雰囲気があった。こういう中で勝っていかないと厳しくなる。でも、最悪の結果にはならなかった。最低限の結果だったと思います」

●興梠慎三選手(鹿島):
「足が限界。前半は簡単にやりすぎたので、後半は仕掛けようと思ったんだけど全部ミスになってしまった。有三さんがターゲットになっていた。前に張らしておいて、俺は引いてやってくれと監督に言われたし、そういうイメージでやったんだけど…。全然崩せない。ダメだった。俺と有三さん、シュートゼロだよ。負けるよりはよかったですけど…」

●増田誓志選手(鹿島):
「力の無さを感じました。効果的な縦パスがなかった。今日の結果は、ボランチからのパスがすべてだったと思います。
(慎重になった部分があった?)
相手がカウンターを狙っていたので、そういう風になったかもしれません。もっと勝負のパスがあってもよかった。この引き分けは痛かったと思います。勝ちたかったですね。
(やりづらかった?)
やりづらくはなかったですね。攻めづらい感じはしました。攻め方が見えなかったですね。サイドまではもっていけるけど、そこから縦に仕掛けていけないし。
(試合前の指示はどうだったんですか?)
サイドに持っていくというのはひとつの攻め方でしたし、有三さんが入ったことで中に高さが出てくるということも言っていて、あとは困ったときに簡単に有三さんを使って裏を走らせるというのがありました。でも、そこからが今日はちょっとダメだったと思います。もう一個なにかを考えないと。勝負するなり、人数を多くかけるなりしないと。判断を早くしないとダメでしたね。」

●本田拓也選手(鹿島):
「慌てないでできた、ACLに出れたことは収穫だと思います。相手のスピードは思ったより遅かった。FWに有三さんと慎三がいたので、早めにクロスを入れたかった。監督からは攻撃と守備のバランスを見ろと言われていました。0-0で出る経験はあまり無かったので良い経験になったと思います。コンディションはまだまだなので、徐々にあげていきたいです」

●新井場徹選手(鹿島):
「アウェイでの勝点1をどうするかと言うことだと思う。全体的にチームとしてうまくいかなかった。ちょっと歯がゆい試合になってしまったけれど、これを良い教訓にするしかない。
(パスを出すところに迷ったり、遅かったり、珍しい場面が多かったですが?)
(パスを出すところが)無い、というか。それは俺の判断やけど、判断ミスなのか、相手もガンガンアプローチに来るし、今日は全体的に動き出しもなかったし、もうちょっとポンポンポンっと行きたかったけど、いつものように行かなかった。まあ、こういう日もある」


鹿島、消化不良ドロー/ACL

上海申花―鹿島 後半、競り合う鹿島・興梠(左)(共同)

<ACL:上海申花0-0鹿島>◇1次リーグH組◇2日◇上海

 鹿島が悲願のアジア初制覇に向け、消化不良のスタートとなった。前半から攻撃的に試合を展開するが、決定機まで至らず時間だけが経過した。後半24分、MFフェリペガブリエルが鮮やかなオーバーヘッドキックを放ったが、見せ場はこの場面のみ。ブロックをつくって引いて守る相手を崩しきることができなかった。オリベイラ監督は「決定力不足はあったが、明らかなチャンスは少なかった。相手は守備に人を割き、ホームなのに勝とうとしたのか疑問だ」と振り返った。
 [2011年3月3日9時17分]

鹿島、決定力不足深刻…ドロー/ACL

前半、激しく競り合う鹿島DF岩政(共同)

<ACL:上海申花0-0鹿島>◇1次リーグH組◇2日◇上海

 鹿島が決定力不足を露呈し、初のアジア制覇に不安を残した。アウェーの初戦で上海申花(中国)とドローに終わった。大黒柱のMF小笠原満男(31)が右膝負傷、スーパーサブのMF本山雅志(31)が右ふくらはぎ痛で中国遠征を回避。攻撃陣はチャンスをつくりながら得点を奪えなかった。次戦は16日にホームでシドニー(オーストラリア)と対戦する。

 DFアレックスのFKが相手DFの壁に当たり、終了のホイッスルが鳴り響いた。悲願のアジア初制覇を目指す鹿島の初戦は、得点を奪えないまま勝ち点1に終わった。試合前、オリベイラ監督が「決定機を決められるかどうか」と挙げていた課題は、解消されないままとなった。

 小笠原、本山の負傷などで、26日のゼロックス杯名古屋戦のスタメンから3人を入れ替えて挑んだ。2トップはFWの軸となる興梠と、昨季、期限付き移籍した山形でリーグ戦自己最多の10得点を挙げて復帰したFW田代でスタート。だが、いい形で前線にボールが入らず、決定機をつくれずに時間が経過した。

 均衡を破れないまま迎えた後半37分、田代に代えて新加入FWカルロンを投入。終了間際には興梠から、09年3月、上海申花戦でプロ初先発初ゴールを決めたFW大迫に代え得点を狙ったが、不発に終わった。

 今季、J1通算109得点を決めているFWマルキーニョスが仙台に移籍。ポルトガルリーグで得点王争いを演じたカルロンを獲得したが、現段階でチームにフィットしているとはいえない。田代もこの試合が初先発と、連係面で課題が残った。また、ボール保持では相手を上回ったが、バイタルエリアでの崩しに不安を残した。

 ただ、悲観する要素ばかりではない。小笠原の代わりにスタメン出場した増田が、安定したプレーを披露。後半34分には、その増田に代わって起用された日本代表MF本田が持ち味の正確なパスを見せるなど、新戦力はまずまずの動きを見せた。

 チームは今日3日に帰国後、中3日でJリーグ開幕戦(対大宮、カシマ)を迎える。決定力不足を抱えたまま、今度は王座奪還へスタートを切る。
 [2011年3月3日9時8分 紙面から]

鹿島“アウェーの洗礼”ドロー発進/ACL
2011.3.3 05:03


体を張った岩政(中央)の守備などで、鹿島はゴールを許さなかったが、得点も奪えなかった(共同)

 アジア・チャンピオンズリーグ1次L第1節(2日、上海申花0-0鹿島、中国・上海)天皇杯覇者でH組の鹿島(J1)は、敵地で上海申花(中国)と0-0で引き分けた。

 昨年は1次リーグ全勝だった常勝軍団が“アウェーの洗礼”を浴びた。激しい当たりでゴールを死守した上海申花と0-0ドロー。「明らかなチャンスは少なかった」。苦しい船出に、オリベイラ監督は厳しい表情を崩さなかった。

 09年5月のACL1次リーグでも、アウェーでの上海申花戦でMF野沢が相手サポーターにレーザー光線を浴び、FW興梠が相手DFに乗り上げられ右胸を負傷。“因縁の一戦”はまたも、荒れ気味の展開になった。

 後半24分、MFフェリペガブリエルのオーバーヘッドがゴール上に外れる惜しいシーンもあったが、まだ果たしていないアジア制覇に向けては、「得点力不足」の課題が浮き彫りになった。

鹿島、上海のラフプレーに怒り/ACL
2011.3.3 01:08


前半、相手選手と激しく競り合う鹿島・岩政(中央)=上海(共同)

 アジア・チャンピオンズリーグ1次L第1節(2日、上海申花0-0鹿島、中国・上海)鹿島のオリベイラ監督は、上海申花の度重なるラフプレーに怒りをあらわにした。

 岩政は右目の下を負傷。危険なタックルも繰り返されたが、主審は多くのプレーを流した。指揮官は「悪質な試合をしている。暴力的な行動は阻止するべきだ」と、抗議の意を示した。

 また、試合前にはスタンドから物が投げ込まれ、観客からは汚いやじが飛ぶ場面もあった。

鹿島・オリベイラ監督
「決定力不足はあったが、明らかなチャンスは少なかった。相手は守備に人を割いていて、ホームなのに勝とうとしたのか疑問だ」

鹿島・田代
「試合を支配していたし、勝ちたかった。自分のチャンスはなかった。(鹿島の)中の人数が少なくて、中盤がサイドに張り付いていた」

上海申花・奚志康監督
「われわれは守備がしっかりしていた。チームをつくっている段階で、まだ完成していない。0-0は悪い結果ではない。満足している」


前半、ヘディングで競り合う鹿島・岩政(上)=上海(共同)


前半、競り合う鹿島・青木(左)=上海(共同)


後半、パスを出す鹿島・本田=上海(共同)


ACL初戦で上海申花と引き分け、肩を落とす鹿島イレブン=上海(共同)


最低限の結果 鹿島 真価は次のホーム
ACL1次リーグH組 鹿島0―0上海申花 (3月2日 上海)


<上海申花・鹿島>後半、競り合う鹿島・興梠(左)
Photo By 共同


 4年連続となるACLの舞台で、悲願の初優勝を狙う鹿島がアウェーでの初戦でまずは手堅く勝ち点1をものにした。2年前にも顔を合わせた上海申花と無得点のドロー。最低限の結果を手にした。

 相手は序盤から球際で闘志をむき出しにし、激しいタックルを繰り返した。岩政はゴール前での競り合いで相手の腕が顔に当たり、右目付近を腫らしながらフル出場。オリベイラ監督が「厳しい戦いになる」と予想していた通り、国内と違う独特の雰囲気の中、冷静さを失わずに最後まで戦い抜いた。

 個々の技術では上回りながら、決定機はあまりつくれなかった。後半24分には右CKからフェリペガブリエルが鮮やかなオーバーヘッドキックを放ったが、わずかにクロスバーを越えた。

 昨季J1で4連覇を逃したが、オフの補強で戦力はさらに充実した。6日のJ1開幕戦を見据えて小笠原と本山を遠征に参加させず、新加入のカルロン、本田は終盤までベンチに温存した。

 昨年は1次リーグを6戦全勝で突破しながら、決勝トーナメント初戦で敗退した。同じ轍を踏まないためにも、次のホームでの戦いで真価が問われる。
[ 2011年3月3日 09:26 ]



鹿島に「中国の洗礼」暴走サポ&選手に“素人記者”
ACL1次リーグH組 鹿島0―0上海申花 (3月2日 上海)


ACL初戦で上海申花と引き分け、肩を落とす鹿島イレブン
Photo By 共同


 鹿島が敵地の洗礼を受けた。ACL1次リーグの9試合が行われ、H組の鹿島は上海申花(中国)に0―0で引き分けた。後半途中に観客からプラスチックの容器に入ったゼリー状の物体が投げ込まれるなど物々しいアウェーの雰囲気の中、貴重な勝ち点1を獲得。第2戦は16日にホームでシドニーFC(オーストラリア)と対戦する。

 試合会場の虹口足球場が物々しい雰囲気に包まれた。後半開始早々、ピッチ脇でアップを続ける鹿島の控え選手に向かい、中国人サポーターからプラスチック容器に入ったゼリー状の物体が投げ込まれた。選手には当たらなかったが、飛び散った中身がリカルド・フィジカルコーチにかかった。一部サポーターからは日本人に対する人種差別的発言も飛んだが、警備員は制止することなく試合を見ているずさんな状態。試合後、クラブはマッチコミッショナーに正式に抗議を申し入れた。

 ピッチ内でも悪質なプレーが相次いだ。前半38分に興梠が背後からファウルを受ければ、後半4分には岩政が肘打ちを食らい右目下を打撲した。09年の対戦ではスタンドからのレーザー光線で妨害された上、興梠が肋骨を負傷している。そうした経緯もあり、オリヴェイラ監督は「中国のチームとの試合では毎回ケガ人が出ている。悪質なプレーは阻止するべきだ」と厳しい表情で訴えた。

 ピッチ外でもアウェーの洗礼を受けていた。チームが宿泊する上海市内のホテルには24時間態勢で中国人の複数の“素人記者”が張り込み、中国版ツイッターのマイクロブログに選手の動向などの情報を流し続けた。選手フロアまで上がってくることもあり、関係者は「何回注意しても聞かない。ストレスになった」と説明。ゼロックススーパー杯から中3日の過密日程に加え、想定外の敵にも頭を悩まされた。

 過酷な環境下だったが、右膝痛の小笠原、右ふくらはぎ痛の本山を欠く中で貴重な勝ち点1を獲得。目を真っ赤に腫らした岩政は「アウェーでの勝ち点1は悪くはない結果」と前を向いた。第2戦は16日、ホームでシドニーFCと対戦。敵地でのドローを生かせるかどうかは、今後の戦いに懸かっている。
[ 2011年3月3日 06:00 ]

鹿島、上海申花の“カンフーサッカー”にドロー…ACL

前半、相手選手と激しく競り合う鹿島・岩政(中央=共同)

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽1次リーグH組 上海申花0─0鹿島(2日・上海虹口足球場) 各地で1次リーグ初戦が行われ、H組の鹿島はアウェーで上海申花(中国)と0―0のドロー。ファウルの応酬となった激しい試合で貴重な勝ち点1を手にした。

 危険な洗礼だ。気温6度と凍(い)てつく上海虹口足球場で鹿島が“カンフーサッカー”でボロボロにされた。

 肘打ち、跳び蹴りという悪質ファウルの応酬に主力が次々とダウンした。「相手は足首を狙ってくる。レフェリーはファウルを取らない。全然ダメだった」。興梠は声を落とした。前半38分、相手に背後から危険なタックルを受けた。右足首を押さえながら悶絶(もんぜつ)。シュート0本で後半43分の交代時には両足に重度の打撲を負っていた。09年5月の前回対戦時にもラフプレーで右胸を強打。骨折寸前で病院に搬送されたが、またもや標的となった。

 後半4分、日本代表DF岩政も顔面にエルボーを受けて昏倒(こんとう)。右目の周りが真っ赤に腫れ上がり、流血。精密検査を受ける可能性も浮上した。

 「中国のチーム相手に毎回、けが人が出ている。悪質な試合をしている。暴力的な行動は阻止せねば」。肉弾戦でドローに持ち込む相手の手法にオリヴェイラ監督は憤った。

 スタンドの観衆も悪質だ。後半、リカルド・コーチにゼリー入りの容器を投げつけ、人種差別的な罵声を選手に浴びせる事態に鹿島側は激怒。試合後、マッチコミッショナーに正式抗議した。

 ピッチ外でも嫌がらせは続く。上海市内の宿舎の選手フロアに偽記者が侵入。ネット上に決戦前の選手の動向が中継されたという。完全敵地で苦難と屈辱を乗り越え、手にした勝ち点1。これをアジア初制覇への一歩とするしかない。

(2011年3月3日06時03分 スポーツ報知)

アウェイとはいえ、あまりにも酷い試合であった。
明らかに悪質なプレイをし続ける上海申花の選手に対し、効果的なジャッジの出来ぬ審判。
このような試合に巻き込まれては、鹿島のサッカーも退化してしまう。
自分を見つめ直し、前へ進むため努力していきたい。