無知の知

ほたるぶくろの日記

台風二つの後で

2021-08-09 15:34:03 | 日記
10号、9号と立て続けに台風が来まして、東京はなんだか雲の流れが忙しいです。オリンピックが終わって関係者もうろうろしていないでしょうし、上野へ出かけることにしました。

『聖徳太子と法隆寺』

そう、2020年春に予定されていた
特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」をとても楽しみにしていたのでした。
その代替としての展覧会だったのでしょうか。
金堂壁画の最も古い模写が一面のみ、展示されていました。それから百済観音もお写真が展示されていました。
残念なこと、限りなし。

聖徳太子については虚構説が20年ほど前からあって、いまだに決着がついていないらしい。最近は厩戸王(聖徳太子)と表記されるらしい。ざっくりと論争の骨子を読んでみたけれど、歴史の「論証」にありがちな、全然「証拠」になっていないことを次から次へと取り上げて、合致する事物を取り入れて仮説を組み上げたような記述。とても納得できるレベルではない。

今、確かなのはそれらしい人は存在した、ということ。その本名さえも議論の中にあると言うこと。これは驚き。厩戸王くらいは明確な根拠があるのかと思えばそうでもないらしい。
蘇我氏の系譜。
中国などで広がり始めた仏教を日本に取り入れたり、外からの文化を取り入れよう、とする方だったんですね。
守旧派(神道派)と対立しても、ご本人は大層力のあった方なので、亡くなるまでは皆従順を装っていたものの、苦々しく思っていた人たちが多かったのでしょう。

ただ、一方で慕われもし、敬われる存在としても浸透し、太子信仰が今でも残る。

不思議な謎の人物ですね。まあ、時代時代によって毀誉褒貶もあったようですし、1400年の間には多くの人々の思惑でいろいろな証拠が消されたり、捏造されたりもしたでしょう。

藪の中です。。



外は雨こそ上がっていたものの、雲の流れは速く、



草の葉は風に靡き、(あれ、写真で観るとそれほどでもないですね(汗))
台風は秋の気配を呼び込みます。

上野の公園は結構な人出でした。
その後東京駅へ寄ったのですけど、こちらも結構な賑わいでした。
みなさん帰郷されるようでした。

お気を付けて。。。