無知の知

ほたるぶくろの日記

へんな歴史と似非科学

2020-01-18 19:00:46 | 日記
昨日職場でひょんなことから某タレントさんの動画の話しになりました。

有名私立大学出身の芸人さんなので、最近は自身の受験勉強経験をもとに受験勉強用、歴史教育動画を作成し、「○○大学」と称してYouTubeで公開しているそう。

私もその方は存じ上げていますが、その動画のことは知りませんでした。

その動画が恐ろしく不出来だということで、研究者から散々に突っ込まれている、ということでした。解釈が間違っていたり、事実と異なっていたり、こんな論説を人々に公開していいのか?というレベルだそうです。

ブログもそうですが、YouTubeも個人が好き勝手に「情報」を公開しているだけですので、公式のサイト(誰かが情報について責任を負ってくれる)情報でない場合は、
「自分がこの情報を選択した」ということを認識しないといけません。


(先日用事があって安田講堂へ行きました。内部の天井です。なかなか美しいです。)

例えばある情報があって、「なぜその情報をあなたは信じたのか?」と問われたとき、
「信用できる学会(団体)の共通見解だから」
「信用できる機関の研究者が言っていたから(論文に書いてあったから)」
「教科書に書いてあったから」
あたりが、まあ妥当なところかと思います。

一昔前は
「新聞に書いてあったから」
「TVで放送していたから」
「本に書いてあったから」
今は
「ネットに出ていたから」
「YouTubeで公開されていたから」
「Twitterで流れていたから」
はちょっと信用がおけません。

情報のソースについて吟味が必要と思います。
これらの情報は鵜呑みにするにはちょっと危険です。
まあ、ある程度の疑いは持ちつつ、受け入れる。というところでしょうか?

私がさらに
「他人に話す」「ブログに書く」
など社会へ向けてその情報を拡散しようと思う際には
その情報の専門機関などのHP、論文、他の方の意見を参照し、どの程度真実なのかを調べます。

今までの経験では、自分が専門とする生命科学分野の情報でもかなり怪しいものが多い。特に健康や病気に関する情報は皆さん興味をお持ちだからなのかもしれませんが、、、。

おそらく他の分野、例えば物理、化学、歴史、語学、宗教でも様々なあり得ないトンデモ情報が飛び交っているのではないかと思います。

「歴史」の似非情報について話していましたが、「似非科学」への類推にも発展。
何にしても情報が豊富になった一方、その真偽については注意が必要になったね、という話しになってしまいました。

無料の情報動画、情報提供サイトは、いわゆる高等教育機関の存続を脅かす革命的な状況でもあるのですが、、、
まあ、それはこの次にでも。。。