無知の知

ほたるぶくろの日記

移植雑感

2011-02-12 11:55:25 | 日記

昨日は東京も雪でした。子供の頃はクリスマス頃から降ることもありましたが、最近は年が明けてから初雪。積もるのはやはり二月が一番多いでしょうか。今年もやはり昨日になって雪になりました。朝のうちはみぞれのような雨のようなでありましたが、昼頃からはもっぱら雪になりました。それでも少しも積もらずに落ちてはすぐに溶けています。大人にとってはありがたい雪の降り方ですが、こどもにとってはがっかりなようです。それでも寒いのに外へ出たがって、雪を傘に受けてさらさらと音がするのを楽しんでいました。

ところで「移植」についてかねがね気になっていることがあります。輸血の場合、一定期間使用されるとなくなっていきます。赤血球も白血球も寿命がありますから、じきにご本人の血液に戻っていきます。それでもまだ未発見のウイルスや、存在していても病原性がないために知られていないウイルスの可能性もあり、輸血(=他人の細胞を一時的に体内に受け入れる)はある程度の危険性を持っています。輸血とは違って、骨髄細胞を移植しますと血液のもとの細胞(幹細胞)を移植することになりますから、一生移植された骨髄細胞から由来する血液細胞が血液を構成することになります。臓器の場合も同じことです。輸血時の危険性がずっと続くことになり、なにが起こるかは本当のところ未知の部分も多いと思います。

しかし、現実として医療技術は進歩し、様々な臓器の移植が可能になり、多くの方がこの技術によって救われています。この技術によって、われわれは何かを学ぶ=発見する必要があるということなのかもしれません。遺伝子の発現調節への干渉、微細なDNA、RNAのエディッティング(ミューテーションを含む)への微生物の関与はあながちばかにできないものがありますから。これからも頭を柔らかくして注意していきたいと思います。