鐘を鳴らす病院

2009年01月09日 11時13分48秒 | コメディのかけら

別に文句があるわけではない。
ただ、気になってしまうのだ。

それはある駅にある病院の看板だった。

『カリヨン奏でるクリニック』

キャッチコピーではない。
どう見ても正式な病院名だ。

別にどんな名前をつけようと、
病院に勝手だ。
だが、この名前だとちょっと困った事態になってしまうのでは、
そう心配になってしまうのだ。

領収書をもらうときに困らないのか。

「宛名は”カリヨン奏でるクリニック”で」

相手も「なにを言い出すんだ」と驚くのではないか。

あるいはクリニックであるから、
やってきた患者の容態によっては救急病院へ移送、
という事態もあるだろう。

「こちら”カリヨン奏でるクリニック”ですが」
「はい?」
「患者の容態が急変しまして」
「すいません、もう一度病院名を」
「”カリヨン奏でるクリニック”です」
「カリヨン?」
「そうです」
「えー、字はどういう字を」
「カタカナです」
「はー、カタカナ」

救急の受付口も、困惑してしまうのではないか。

繰り返すが、病院名に文句があるわけではない。
でも、気になってしまうのだ。

ちなみに、
カリヨンの音色には、
心を鎮める効果があるそうなので、
病院にはあっているらしいのだが。