9月10日岩波ホール「ローマの教室で ~我らの佳き日々~」を観てきました
“物語はローマの公立高校が舞台。 校長をつとめるジュリアーナは、「教師は学校内の教育だけすればいい」という考えの持ち主。二学期に入り、「生徒にやる気を起こさせる!」という若き熱血漢ジョヴァンニが国語の補助教員としてやってくる。ジョヴァンニとは逆に、教育への情熱を失い「生徒はみんな頭が空っぽ」と嘆く美術史の老教師フィオリートは、他の教員とも交流を持たずに孤立していた。
ジョヴァンニは4年F組を受け持つことになった。クラスには、お調子者のチャッカや、授業中でもイヤホンをはずさないシルヴァーナ、どこか挑戦的なサフィラ、ルーマニアからの移民でクラス一番の優等生アダムなど個性豊かな生徒が揃っていた。
中でも素行不良の女子生徒アンジェラに、ジョヴァンニは手を焼く。しかしアンジェラの無関心や授業放棄は、最近父親が失業し、母親も亡くなったことが原因しているということを知ったジョヴァンニは、なんとかして彼女を支えようとする。
独り暮らしをするフィオリートは、かつての生徒だという女性エレナからの電話を受ける。なぜ今頃になって? なんの為に? 不思議な気持ちになるフィオリートだったが、その後ふたたび電話をかけてくるエレナにフィオリート*が応えることはなかった。留守番電話には、自分は近くの臨床検査室に勤めていて、会いたいというメッセージが残されていて…。
ジュリアーナ校長は、ある日体育館で寝袋にくるまっていた男子生徒エンリコをみつける。母子家庭に育ったエンリコは、三日前から母親が失踪していた。咳がとまらないので病院につれていくと、呼吸器疾患で検査入院に。孤独のエンリコの世話を仕方なくみる羽目になるジュリアーナは、必要最低限のことをし、校長としての義務を果たすだけと言い切るのだが…。 “
私の感想
先生と生徒それぞれ課題・問題をかかえながらも真正面から生徒に取り組む先生達。日本の「熱血先生」でも「金八先生」でもない。先生は生徒の人権を尊重し心に入り込み指導し、自分自身も教育者として成長していく素晴らしい先生方である。……もう少し深い映画だと思うがこんなことしか判らなかった。
観客の9割はお年寄りのご婦人です、リタイアした男はどこに行ったのだろう。映画が始まるまで幼稚園のざわめきと同じ、予告篇が始まってもまだヒソヒソ話し。話題は「介護」「病気」「旅行」ets……やっと収まったが……モー~