2月13日岩波ホール映画「最初の人間」(カミュ)を観てきました
ノーベル文学賞作家、アルベール・カミュの創造の源。彼自身を描いた小説「最初の人間」、2013年に迫った“カミュ生誕100年”を記念して映画化された。
監督はイタリアのジャンニ・アメリオアメリオ。彼は、カンヌ国際映画祭審査員大賞作「小さな旅人」では移民、貧困、差別問題を、ヴェネチア国際映画祭三部門受賞の「家の鍵」では障害を持つ子供との共生を描いた。常に他者との共存の可能性をテーマに据えてきた監督
⇒作品の解説はここ…以下抜粋
1957年夏。主人公、作家コルムリは、老いた母が独りで暮らす、生まれ育った土地アルジェリアを訪れる。母はいつもと変わらぬ生活を続けており、息子の帰郷を喜んだ。地中海の青さも、あの頃のまま。いつしか心は、かつての少年の日に還っていく――
父は若くして戦死し、厳しい境遇の中で懸命に働きコルムリを育ててくれた母、厳格な祖母、気のいい叔父。しかし、彼らはみな文字が読めなかった。そんなコルムリを、文学の道にいざなってくれた恩師、アルジェリア人の同級生のこと……。数々の思い出が彼の胸を去来する。
コルムリの旅はアルジェリアの貧しい家庭に育った彼の複雑な生い立ちをたどる、自らの存在理由を確かめる旅でもあった。そのなかで、彼はフランス人とアルジェリア人の和解のために出来ることに思い悩む。―――
「最初の人間」という言葉は、最初にこの地に根を下ろしたとされるカミュの父や、厳しい環境に生まれた自身のことをさすと思われる。無から生まれて、自分の力で成長していく人、ひいては誰もが、一つの国や民族にとらわれない“新しい人間”として、この世界に生まれてきている、そのようにも語っているようだ。
ジャック・ガンブラン(ジャック・コルムリ役)
<私の感想>
なかなか難しい映画でした。カミュ読んだことありません。
2013年元旦に遡ってカテゴリー分けを追加しましたしました。「映画・観劇」「旅・ハイキング」「軽キャン」を追加。