『わが経営』上・下
日経ビジネス人文庫 ジャックウェルチ
最近、『わが経営』の文庫本が本屋で平積みに
なっているのを良く見かけるので、買ってしまいました。
ハードカバーのころから気にはなっていました。
日経の『私の履歴書』にもウェルチは書いていて、
これは読んでましたが、 成功したら、すぐに本を出す、
それに飛びつく、というのが嫌で敬遠。
さて、本書を読んで。
ちょっと読みにくい本です。文意が取れない部分も多く、訳が悪いのか、
もともとの文が悪いのか。内容的には、
①オーディターの役割強化
この問題には軽く触れるだけで、詳しく書かれていません。
以前紹介した本で、オーディターがコンサル的な動きをして
経営改善をしてゆく話しがあり、ウェルチ流だと書かれていましたが、
本書では本当に軽く触れられているだけです。
②人事
ウェルチのこだわりの大部分を人事が締めている感じです。
下位10%を必ずクビにする。これを毎年繰り返すことで、
組織のレベルが維持されてゆく。これを徹底します。
ウェルチは人を最優先事項においているようです。
すなわち、事業は人で決まる。どんなに良い戦略や
仕組みを用意しても、最後まで責任を持って取り組むリーダーが
居なければ成績は上がらないからです。
官僚制を廃し、現場のアイディアを取り上げ、実現してゆくことに
ウェルチは情熱を注ぎます。
現場主義、人を大切にする、という点では日本的でもあり、
ダメ社員を容赦なくクビにする点では米国流です。
有能な人でも失敗することはあると思いますが、それでもクビにするんでしょうか。
③ウェルチその人
かなりエグイこともあったようで、
わかいころ、幹部をしていた事業部のCEOにしてくれと
何度も上司に電話したり、押しまくっています。
大のゴルフ好き。
日本の経営者はヒマがあればゴルフばかりしているとかつて
批判されていましたが、ウェルチはゴルフ狂です。
社内でもコンペがあるようで、日本の会社みたいです。
④その他
CEO選抜方法がすごい。
ウェルチが決まるときもそうですし、彼の後任を決めるときもそうです。
厳しく、公正に、何を基準に選ぶかを吟味して、最終的にウェルチが決断しています。
(勿論、ボードが投票して決めてますが、ウェルチの決断を追認した形です)。
ウェルチ一人が考えるのではなく、人事担当と一緒に厳しく吟味。何度も面談を繰り返し、
人の組み合わせ、政治の排除にも配慮します。
かなり合理的な選抜方法だと思いました。日本の大企業とはかなり違いそうです。
シックスシグマ
これもウェルチのこだわりの一つです。
最初は、社内の支持が得られず、各事業部が、
研修に最優秀の人を出してきませんでした。
ウェルチが怒り、ストックオプションもシックスシグマ
の研修を受けている人だけに絞ったりしています。
こうしたものに、最初は支持が集まらないのは洋の東西を
問わないようで。しかし、これを跳ね返したウェルチのリーダーシップ
は素晴らしいですね。
シックスシグマについては薄い本を読んだことしかありません。
もう少し研究したくなりました。
⑤もうイッチョ
米国の一流大企業、がどのような改革を進めたのか。
企業が再生し、ミドルクラスが没落してゆくという大きな
流れの中で、どんなことが起きていたのか、という観点から
読むこともできます。
たとえば、ウェルチはインドの事業部の社内の位置づけを
上げたことに言及しています。
日経ビジネス人文庫 ジャックウェルチ
最近、『わが経営』の文庫本が本屋で平積みに
なっているのを良く見かけるので、買ってしまいました。
ハードカバーのころから気にはなっていました。
日経の『私の履歴書』にもウェルチは書いていて、
これは読んでましたが、 成功したら、すぐに本を出す、
それに飛びつく、というのが嫌で敬遠。
さて、本書を読んで。
ちょっと読みにくい本です。文意が取れない部分も多く、訳が悪いのか、
もともとの文が悪いのか。内容的には、
①オーディターの役割強化
この問題には軽く触れるだけで、詳しく書かれていません。
以前紹介した本で、オーディターがコンサル的な動きをして
経営改善をしてゆく話しがあり、ウェルチ流だと書かれていましたが、
本書では本当に軽く触れられているだけです。
②人事
ウェルチのこだわりの大部分を人事が締めている感じです。
下位10%を必ずクビにする。これを毎年繰り返すことで、
組織のレベルが維持されてゆく。これを徹底します。
ウェルチは人を最優先事項においているようです。
すなわち、事業は人で決まる。どんなに良い戦略や
仕組みを用意しても、最後まで責任を持って取り組むリーダーが
居なければ成績は上がらないからです。
官僚制を廃し、現場のアイディアを取り上げ、実現してゆくことに
ウェルチは情熱を注ぎます。
現場主義、人を大切にする、という点では日本的でもあり、
ダメ社員を容赦なくクビにする点では米国流です。
有能な人でも失敗することはあると思いますが、それでもクビにするんでしょうか。
③ウェルチその人
かなりエグイこともあったようで、
わかいころ、幹部をしていた事業部のCEOにしてくれと
何度も上司に電話したり、押しまくっています。
大のゴルフ好き。
日本の経営者はヒマがあればゴルフばかりしているとかつて
批判されていましたが、ウェルチはゴルフ狂です。
社内でもコンペがあるようで、日本の会社みたいです。
④その他
CEO選抜方法がすごい。
ウェルチが決まるときもそうですし、彼の後任を決めるときもそうです。
厳しく、公正に、何を基準に選ぶかを吟味して、最終的にウェルチが決断しています。
(勿論、ボードが投票して決めてますが、ウェルチの決断を追認した形です)。
ウェルチ一人が考えるのではなく、人事担当と一緒に厳しく吟味。何度も面談を繰り返し、
人の組み合わせ、政治の排除にも配慮します。
かなり合理的な選抜方法だと思いました。日本の大企業とはかなり違いそうです。
シックスシグマ
これもウェルチのこだわりの一つです。
最初は、社内の支持が得られず、各事業部が、
研修に最優秀の人を出してきませんでした。
ウェルチが怒り、ストックオプションもシックスシグマ
の研修を受けている人だけに絞ったりしています。
こうしたものに、最初は支持が集まらないのは洋の東西を
問わないようで。しかし、これを跳ね返したウェルチのリーダーシップ
は素晴らしいですね。
シックスシグマについては薄い本を読んだことしかありません。
もう少し研究したくなりました。
⑤もうイッチョ
米国の一流大企業、がどのような改革を進めたのか。
企業が再生し、ミドルクラスが没落してゆくという大きな
流れの中で、どんなことが起きていたのか、という観点から
読むこともできます。
たとえば、ウェルチはインドの事業部の社内の位置づけを
上げたことに言及しています。
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