管さんの記者会見です。
去年の3月11日は,敗戦以来の国家的危機,というべきかも知れませんが,
当時の責任者,管さんの記者会見です。
こういうのを短い報道で読まされると,言葉尻を捕えて、自分の責任を転嫁した,みたいにテキトーに書かれたりして全くあてにならないことがあるんで,こういう全量アップされてると,観てみようかという気になりますね。
ストリーミングだと倍速できないのが難点ですがね。
民間企業に原発はまかせられない 菅直人前首相会見
福島原発事故で,東京三千万人が非難する事態にならなくて済んだのは,単にラッキーだった,とおっしゃってます。
そうなっててもおかしく無かった、
ということなんですな。
原発を止めると経済的な損失が大きい,とかいう経済界の意見もあるが,そういうことがわかってて言っているのか疑問だ,ともおっしゃってます。三千万人が逃げ出さざるを得ない事態,職場もろとも東京が失われる事態,その後いくら待っても二度と帰ってこれない,ということがどういうことなのかを踏まえて議論していない。
始まって30分あたりですが,ここはオススメです。
事故に直面して,チェリノブイリの時のように軍を動かして,つまり自衛隊に事故対応のために死地に赴いてくれと命じることができるだろうか,とそこまで考えた。幸い,そういう事態にまで行かなかったけれども,そうなりかねなかった。原発事故は,通常のプラント事故とは違い,しばらく逃げ出しておいておさまるまで待つという対応はできない。
場合によっては自衛隊出動まで検討する必要のあるシビアアキシデントに対応することは民間会社では無理だろう→だから原発部門は国有化が必要,というロジックなんですが,管さんの語り口は動画で聞いてみていただきたいですな。
管さんは終始穏やかに話されてて,イラ管口調は全くナシ。
首相時代にもっと反原発へのくさびを打つことができなかったのか,という質問に対して,
『アンタらがよってたかって辞めさせようとしたんじゃないんですか』
とは言わず,
『もっとやれなかったかというお話ですが,自分としては結構やれたと思ってます』
311のハナシとは別にして,
冒頭,民主党が政権を取った時のことを語られています。
管さん的には,日本は建前上は議院内閣制だが,実際は官僚内閣制になっていて,国会は政府の足を引っ張る場になっている。
与党も,自民党時代のことだが,やはり政府とは一体というよりは,族議員の実力者が仕切っている党が了承したことだけが閣議決定される,という形になっていて,政権と一体という形になっていなかった。
英国は,各議員が政権に組み込まれる形になっているので,民主党もそうするつもりで,鳩山内閣が発足したら,自分は国家戦略担当大臣と,党の政調会長を兼務することになっていた。
そしたら,組閣の前日に,小沢幹事長が,政調会はいらない,ということを鳩山さんに言って,鳩山さんが了承してしまい,民主党議員の大部分は政権にも入らず,党の議論にも参加しない,という宙ぶらりんな状態になって・・・。
小沢さんを,かなりトンデモな感じで見ておられるようですな。
政府をきちんと運営する力量のある改革派政治家というウォルフレン,
金権批判の主流メディア
そして,理念なき権力亡者,という反小沢政治家,例えばここでは管さん。
いろいろな見方があるわけで。
全体的に,重みと,内容を持った,良い会見だったと思います。
去年の3月11日は,敗戦以来の国家的危機,というべきかも知れませんが,
当時の責任者,管さんの記者会見です。
こういうのを短い報道で読まされると,言葉尻を捕えて、自分の責任を転嫁した,みたいにテキトーに書かれたりして全くあてにならないことがあるんで,こういう全量アップされてると,観てみようかという気になりますね。
ストリーミングだと倍速できないのが難点ですがね。
民間企業に原発はまかせられない 菅直人前首相会見
福島原発事故で,東京三千万人が非難する事態にならなくて済んだのは,単にラッキーだった,とおっしゃってます。
そうなっててもおかしく無かった、
ということなんですな。
原発を止めると経済的な損失が大きい,とかいう経済界の意見もあるが,そういうことがわかってて言っているのか疑問だ,ともおっしゃってます。三千万人が逃げ出さざるを得ない事態,職場もろとも東京が失われる事態,その後いくら待っても二度と帰ってこれない,ということがどういうことなのかを踏まえて議論していない。
始まって30分あたりですが,ここはオススメです。
事故に直面して,チェリノブイリの時のように軍を動かして,つまり自衛隊に事故対応のために死地に赴いてくれと命じることができるだろうか,とそこまで考えた。幸い,そういう事態にまで行かなかったけれども,そうなりかねなかった。原発事故は,通常のプラント事故とは違い,しばらく逃げ出しておいておさまるまで待つという対応はできない。
場合によっては自衛隊出動まで検討する必要のあるシビアアキシデントに対応することは民間会社では無理だろう→だから原発部門は国有化が必要,というロジックなんですが,管さんの語り口は動画で聞いてみていただきたいですな。
管さんは終始穏やかに話されてて,イラ管口調は全くナシ。
首相時代にもっと反原発へのくさびを打つことができなかったのか,という質問に対して,
『アンタらがよってたかって辞めさせようとしたんじゃないんですか』
とは言わず,
『もっとやれなかったかというお話ですが,自分としては結構やれたと思ってます』
311のハナシとは別にして,
冒頭,民主党が政権を取った時のことを語られています。
管さん的には,日本は建前上は議院内閣制だが,実際は官僚内閣制になっていて,国会は政府の足を引っ張る場になっている。
与党も,自民党時代のことだが,やはり政府とは一体というよりは,族議員の実力者が仕切っている党が了承したことだけが閣議決定される,という形になっていて,政権と一体という形になっていなかった。
英国は,各議員が政権に組み込まれる形になっているので,民主党もそうするつもりで,鳩山内閣が発足したら,自分は国家戦略担当大臣と,党の政調会長を兼務することになっていた。
そしたら,組閣の前日に,小沢幹事長が,政調会はいらない,ということを鳩山さんに言って,鳩山さんが了承してしまい,民主党議員の大部分は政権にも入らず,党の議論にも参加しない,という宙ぶらりんな状態になって・・・。
小沢さんを,かなりトンデモな感じで見ておられるようですな。
政府をきちんと運営する力量のある改革派政治家というウォルフレン,
金権批判の主流メディア
そして,理念なき権力亡者,という反小沢政治家,例えばここでは管さん。
いろいろな見方があるわけで。
全体的に,重みと,内容を持った,良い会見だったと思います。
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