さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【読書録】ヴァイオリニスト 20の哲学

2017-08-06 23:46:45 | 読書録
千住真理子 著/ヤマハミュージックメディア

今日は朝は太極拳、午後は職場合唱団のモーツァルトのヴェスペレと戴冠ミサの練習。プログラムに載せる写真も撮ってもらう。

実はこの土日は、例年出ているクラシック音楽愛好仲間の演奏オフ会があったのだが、2日連続合唱団の大事な練習と重なってしまい、残念ながら顔は出せなかった。

で、ここのところ意欲的に読書をこなしているせいなのか、今日楽譜を開いたら、歌詞が見えづらくて焦った。また目悪くなっちゃったかな。

・・・・・・

この千住真理子さんの本は、非常に読みやすいのだけれど、内容的にはかなり手厳しい。

表紙の帯に「一生懸命」では生ぬるい・・・と書いてあるのはどういうことかというと、「一生懸命やったというのでは生ぬるく、一時でもいいから「がむしゃら」にやれ」という話なのだ。千住さんが学生時代に師匠から言われた言葉である。

一生懸命をもう一歩乗り越えて「がむしゃらになる」ことは何をやるにしても大切なこと・・・確かにそうなんだけど、私はかつてがむしゃらになるたびに怪我をしてきた。

いわゆる空手バカじゃないけど、夏休みにどこも行かずに毎日空手道場に行って、何時間も稽古してたら、夏休み最終日に怪我をするとか、剣道の竹刀におもりをつけて、家で素振りしてたら腱鞘炎になったとか、バイオリンを毎日立って練習してたら膝が痛くなり、座って練習してたらぎっくり腰になり・・・

ようするに私はバカなんだな。「がむしゃら」というのは「やみくも」とは違う。私はきっとがむしゃらではなく、やみくもになっていたのかも。

練習するにしても、楽譜をよく分析して、細切れにして、分類して、計画的に組み合わせて練習する。私も練習ノートつけながら計画的にやっていたつもりが、この本を見ると私のレベルじゃ全然だめだなぁと思った。もっと練習メニューをしっかり考えなきゃと思う。

という意味で、もっと頭を使って練習すべきなのである。今まで頭を使ってたつもりで、使えていなかった。

また、練習には努力が必要だが、それが「我慢する努力」の方に向かってしまうと、下手になる練習をしているのと変わらなくなってしまうという。

「夢中になる」練習がよいそうだ。また、その音楽の奏でる世界に「心ときめくイメージ」をもって練習しないといけないそうだ。

私がよくやってる、あ~かったるいけど、とりあえず軽く1回通してみるか・・・という練習姿勢も反省が必要だな。

暗譜についても「頭で覚える」「耳で覚える」「目で覚える」「指で覚える・体で覚える」の4つの方法を効果的に使う必要がありあそうだ。千住さんはわりと「目で覚える」=「映像として目で記憶を残す」やり方を使うそうだ。わたしゃ、耳で覚えると体で覚える主体だ。もっと頭で覚え、目で覚える要素を増やせば、暗譜しやすくなるかな。

ということで、千住さんの耳の痛い言葉を忘れず、練習姿勢の改善につなげていきたいと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする