2月22日東京文化会館大ホールで、リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ「サロメ」を観た(指揮:シュテファン・ゾルテス、演出:ペーター・コンヴィチュニー)。
「ショッキングなシーン」があるとは聞いていたが、ただもう呆れ果てた。
白布をかけたテーブルの長い列。その中央に白服の男がこちら向きに座っている。頭に袋をかぶっているので顔が分からない。宴会のテーブルの中央にいるのでこの人がヘロデ王かと思ったら、何とこれが囚われのヨカナーンなのだ。古井戸の中に入れられているはずなのに。
テーブルクロスを上げると、中で妃ヘロディアスが男とヤッテル最中。
誰がヘロデなのかしばらく分からなかった。
シリア人の隊長のそばに女がいて、王女サロメはその女の服を脱がせたり愛撫したり・・・(わけ分からん)。
その女はサロメを背後からピストル?か何かでなぐり、倒れたサロメを皆で取り囲んでその肉を切っては食べる仕草をする。何??
シリア人の隊長が自殺すると、その体をひっくり返してうつ伏せにし、男たちが取り囲んで強姦!しまいにヘロデ王もそれに加わる。
「七つのヴェールの踊り」はない!もちろん音楽はあるが、サロメは踊らず、人々の周りを歩き回るだけ。
踊りの褒美にヨカナーンの首を所望するサロメをヘロデが翻意させようとしている間、妃ヘロディアスは椅子に座ったヨカナーンのベルトをはずし、それで彼の両手を後ろ手に縛り、彼を強姦する・・・(この頃にはもう何が起きても驚かない)。
切られたヨカナーンの首は肩の部分まである(生きてる人をこんな風に切るなんて不可能でしょう!)これが盆に載って出てくる。と、何とヨカナーン自身がその首を抱き上げる。しばらくすると首は上空に去り、ヨカナーンはサロメと見つめ合い、しまいに二人は手に手をとって下手に消える。
白服の少女が走ってきて、横たわっていたサロメの頭に袋をかぶせてテーブルの下に隠れる。
ラストは一階中央の客席に座っている男が突然立ち上がってヘロデ王のセリフを叫んで終わる。
というわけで、もう二度とコンヴィチュニーの演出作品は見るまい、と心に誓ったのだった。かつて見た「アイーダ」でも違和感があったが。
みんなをびっくりさせてやろうという浅ましい幼稚な意図から生まれた、ただ奇をてらっただけのおぞましい悪趣味な作品だった。
「ショッキングなシーン」があるとは聞いていたが、ただもう呆れ果てた。
白布をかけたテーブルの長い列。その中央に白服の男がこちら向きに座っている。頭に袋をかぶっているので顔が分からない。宴会のテーブルの中央にいるのでこの人がヘロデ王かと思ったら、何とこれが囚われのヨカナーンなのだ。古井戸の中に入れられているはずなのに。
テーブルクロスを上げると、中で妃ヘロディアスが男とヤッテル最中。
誰がヘロデなのかしばらく分からなかった。
シリア人の隊長のそばに女がいて、王女サロメはその女の服を脱がせたり愛撫したり・・・(わけ分からん)。
その女はサロメを背後からピストル?か何かでなぐり、倒れたサロメを皆で取り囲んでその肉を切っては食べる仕草をする。何??
シリア人の隊長が自殺すると、その体をひっくり返してうつ伏せにし、男たちが取り囲んで強姦!しまいにヘロデ王もそれに加わる。
「七つのヴェールの踊り」はない!もちろん音楽はあるが、サロメは踊らず、人々の周りを歩き回るだけ。
踊りの褒美にヨカナーンの首を所望するサロメをヘロデが翻意させようとしている間、妃ヘロディアスは椅子に座ったヨカナーンのベルトをはずし、それで彼の両手を後ろ手に縛り、彼を強姦する・・・(この頃にはもう何が起きても驚かない)。
切られたヨカナーンの首は肩の部分まである(生きてる人をこんな風に切るなんて不可能でしょう!)これが盆に載って出てくる。と、何とヨカナーン自身がその首を抱き上げる。しばらくすると首は上空に去り、ヨカナーンはサロメと見つめ合い、しまいに二人は手に手をとって下手に消える。
白服の少女が走ってきて、横たわっていたサロメの頭に袋をかぶせてテーブルの下に隠れる。
ラストは一階中央の客席に座っている男が突然立ち上がってヘロデ王のセリフを叫んで終わる。
というわけで、もう二度とコンヴィチュニーの演出作品は見るまい、と心に誓ったのだった。かつて見た「アイーダ」でも違和感があったが。
みんなをびっくりさせてやろうという浅ましい幼稚な意図から生まれた、ただ奇をてらっただけのおぞましい悪趣味な作品だった。