9月16日青山円形劇場で、グレアム・グリーン作「叔母との旅」を観た(演出:松村武)。
ヘンリーは50代の独身男。銀行を早期退職し、庭のダリアの世話をする静かな暮らしが、母親の葬儀で叔母オーガスタに会ったことから、思いも寄らぬ日々が始まる。
グレアム・グリーンの同名小説をジャイルズ・ハヴァガルという人が劇化した作品の由。
青山円形劇場というのは文字通り円形で、360度を客席に囲まれている。これほど恐ろしい舞台があるだろうかと、いつも役者さんたちの度胸に感心してしまう。
一枚の写真からヒントが生まれ、疑いが生まれる。骨壷には日本では遺骨だが西洋では「遺灰」を入れるらしい。従って大きさもうんと小さい。
衣裳もメイクも変えずに男女20人を超える役を4人で演じる。リアリズムでない芝居は苦手だと公言してきた筆者はこれを聞いて少しがっかりしたが、蓋を開けてみると意外にも、心をがっしりとわしづかみにされるほど魅了された。この軽快さ。緻密に練り上げられた構成。
段田安則、高橋克実、浅野和之のベテラン俳優たちが心地よさを味わわせてくれた。
鈴木浩介も、スペイン語をよく練習していて好印象。
一糸まとわぬ、もとい、一糸乱れぬ息の合ったチームワークを堪能できた。
ヘンリーは50代の独身男。銀行を早期退職し、庭のダリアの世話をする静かな暮らしが、母親の葬儀で叔母オーガスタに会ったことから、思いも寄らぬ日々が始まる。
グレアム・グリーンの同名小説をジャイルズ・ハヴァガルという人が劇化した作品の由。
青山円形劇場というのは文字通り円形で、360度を客席に囲まれている。これほど恐ろしい舞台があるだろうかと、いつも役者さんたちの度胸に感心してしまう。
一枚の写真からヒントが生まれ、疑いが生まれる。骨壷には日本では遺骨だが西洋では「遺灰」を入れるらしい。従って大きさもうんと小さい。
衣裳もメイクも変えずに男女20人を超える役を4人で演じる。リアリズムでない芝居は苦手だと公言してきた筆者はこれを聞いて少しがっかりしたが、蓋を開けてみると意外にも、心をがっしりとわしづかみにされるほど魅了された。この軽快さ。緻密に練り上げられた構成。
段田安則、高橋克実、浅野和之のベテラン俳優たちが心地よさを味わわせてくれた。
鈴木浩介も、スペイン語をよく練習していて好印象。
一糸まとわぬ、もとい、一糸乱れぬ息の合ったチームワークを堪能できた。