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ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

ドイツ旅行・ライプツィヒからアイゼナハへ ⑤

2025-06-30 22:44:39 | 欧州旅行
2008年のドイツ旅行の記録の続きです。

朝9時に駅のAutomat で100€おろし、トーマス教会へ。
今日はStadtplan を見ながら私が先に立って歩く。
昨晩アウアーバッハス・ケラーに行った道を通る。
教会に入ると、ラッキーなことに誰かがオルガンの練習をしていた。
左側のオルガンで、その辺りだけ明かりがともっている。
練習とは言え何かの曲を途中で止まらずに通して弾いてくれているのが有難い。
この人がKantor だったらバッハの後継者だ。

ショップに行くと「10時から」と書いてあるので、近くのニコライ教会へ。
天井がガイドブックの写真ほど派手でなく、色も薄くて美しい。
ここにもショップがあるが、明かりもついておらず、人もいない。

10時になったので、トーマス教会のショップに戻った。
夫がコーヒーカンタータの一節が書いてあるマグカップを買ったが、私は結局何も買わなかった。
結局、ショップに執着していなかった夫のために戻ったようなものだった。

帰り道で、トイレを借りようと、入場無料の現代史博物館に入った。
せっかくなので見学。
東独の功罪をさまざまな角度から展示している。写真多数。
1989年11月のあの日のビデオが延々と映されていて、胸に迫るものがあり、つい涙。
夫はショップでアンペルマンのマグネットをゲット。

次に旧市庁舎の前を通って予定通り造形博物館へ。
巨大!かつモダン。
ここでもバッグをロッカーに入れねばならなかったが、そのやり方が変わってる。
一人5€の入場券を入口で払った時に教えてくれればいいのに、またもロッカーの扉が閉まらないので苦労していると、
通りかかった係の人が、代わりにやってくれた。
何と、コインの形をしたものを入り口でもらって、それを入れるらしい。
とにかく広いので、どこに行くにも大変だ。
エレベーターに乗ったら、これがまたでかい。
夫「美術品を運ぶのにも使うんだろう」
彼と別れて一部屋ずつ見て行くが、全然面白くない。
時代別に分けてあるが、モダンばかりで、ラファエロなんかが好みの私にはさっぱりだ。
一階のショップで彼と待ち合わせることになっているが、時間が余って困った。
ベンチで読書。
地下1階のトイレを探して係の女性に聞くと、彼女はあるドアのそばのボタンを押した。
するとドアが開いたのだった!
もうびっくり。いちいちやってもらわないといけないのか?
ショップで夫と会って、つまらないと言うと、クラーナハもあったでしょ?と言う。
驚いて2階(日本式に言うと3階)に戻り、さんざん探し回り、諦めて係の女性に尋ねてやっと「クラーナハの部屋」にたどり着いた。
大きな「アダムとエバ」など。

ショップで絵葉書2枚と小さな童話の本をゲット。
駅に戻り、一昨日入った「エルンテブロート」に行く。
お目当ての玉ねぎケーキがないと言うので、夫はハワイアン・ツンゲ、私はトマトとチーズのピツァにした。
ミネラルウォーターと合わせて11、80€。
13時頃、ライプツィヒからタクシーでライプツィヒ・ハレ空港へ。
13:30頃着。酔い止めを飲む。

夫が買った義母へのお土産のジャム(250ml)が検査で引っかかった。
モニター画面に映ったらしい。
100ml以上のものは機内持ち込み不可とのこと。
夫「しまった、忘れてた」
係員「誰か(ドイツ)国内にもらってくれる友人はいないか?」
夫「ナイン」
すると女性が「カリタス?」と聞いてきた。
男性が「gift to church ?」と言い直してくれたので、" Ja , OK "
15:05発のフランクフルト行が、遅れて16:40になった。
ベンチで読書したり眠ったり。
17:35フランクフルト着。
到着の少し前に、蛇行するマイン川が見えてきた。
ここの空港でアンペルマンとお土産のレープクーヘンを探したが無い。
早目にパスチェックを済ませてB 45の方に来てしまったので、土産物屋が1つしかない。
仕方なくスイスのチョコを買った。

19時。スタンドでグーラシュ・スープとパンを食べた。4,9€。
空港内は、当たり前だが、どこも値段が高い。
スニッカーズが1€とかするし、夫が昨年秋にリューデスハイムで1,5か1,8€で買ったワイングラスと同じようなのが25€もする。
私はなぜか飛ぶ前から眠くてたまらず、待合室でもぐっすり1時間とか20分とかまとめて熟睡。
搭乗口に日本人がどんどん集まって来る。
フライトアテンダントも日本人女性が多い。
20分遅れで21:05発。

23時に夕食が出た。私は鮭ご飯を選んだ。
夫は何とまたグーラシュ!
2日間で3回グーラシュを食べてる。
飲み物は水。夫はビールと赤ワイン。
この飛行機は日航なのでパーソナルテレビがついているというのに、そしてSATC とかいろいろ見られるというのに、瞼が開かない。
食事の後、機内が暗くなると、すぐまた寝て、(日本時間の?)5:30頃明るくなり、おしぼりが配られてようやく目覚めた。
6時に食事が出た。
オレンジジュース、クロワッサン、ソーセージ、卵焼き、キノコ(マッシュルームか)、フライドポテト、ヨーグルト、カットフルーツ、チョコレートケーキ。
飲み物は緑茶(うーん、最高💛)。夫はコーヒー。
その後も結局眠っていてせっかくの映画は見損なった。
今回は特に体が凝っている。
足がむくんで首が凝って・・。

日本時間の15:10成田着。
トイレでメイク落としシートを使ってさっぱり。
何と11時間の間、一度もトイレに行かなかった!新記録だ。
パスポートチェックの後、みんなが自分の荷物が出て来るのを待っているのを横目に見ながら税関に行くと、
「他に荷物は?」「どちらに行かれたんですか」と不審そうに聞かれた。
夫「荷物が少ないと疑われるんだ。あなたがいてよかったよ」

東京はやっぱり暑い。
東京行きの快速に乗り、上着とブラウスを脱いでほっとした。
周りもみんな半袖だ。外ではセミが鳴いている。
自宅近くの駅ナカで、握り寿司と岩ノリ汁の夕食をとり、帰国を実感。

こうしてこの年のドイツ旅行は無事に終わりました。

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ドイツ旅行・ライプツィヒからアイゼナハへ ④

2025-05-08 23:21:04 | 欧州旅行
昔のドイツ旅行記の続きです。
9月15日(月)6:50起床。7時~7:25食堂で朝食。
目立たないように、そっと食卓の写真を撮った。



8:11発 ICE の一等車がすごく混んでて相席しかなかった。
しかも見たところ半分くらいは予約客で、席の上方の電光掲示板にお客の氏名が掲示されてる!
平日は通勤列車になるようだ。
目の前の男性はパソコンをやっていて、ふと席を立ったと思ったら、車内でコーヒーを買って来て飲んでいる。
近くの席の女性の携帯に「禁じられた遊び」が立て続けに5回も鳴り、彼女は5回目でやっと取って短く話す。
別の男性の携帯も鳴り出す。こっちは「蛍の光」。
日本では見られない光景だ。みんな平気みたい。
寛容と言うか鈍感と言うか。
8:55にアナウンスあり。男性の声で「朝食、チーズ、飲み物、マフィン、チョコレート・・」。
ワイマールに9:06に着くと男性2人が乗り込んで来て、向かいの男性の席は自分らのだ、と言う。
驚いたことに、男性は急いでパソコンを片づけ、どこかに消えた。
何だ、予約してなかったのか。
途中、"Kaffee gewunscht ? " とか言いながら制服姿の男性がコーヒーを持って通り過ぎた。

9:53アイゼナハ着。曇り。
タクシーでワルトブルク城へ。



丘の上に目指す城が見える。
ヘアピンカーブの道を登ってゆく。
タクシー代は7、9€というので9€あげた。
ドイツには珍しく高い山の上にあり、周囲は一面緑の森だ。





入り口で入場料を払う。
中で写真を撮りたい人は、ここで1€余計に払わないといけないらしい。
10:30からガイドの案内が始まるという。
40人以上が集まり、これから一人のガイドの話を聞きながら各部屋を見て回ることになった。
「各国語で書かれたパンフレットがあります」とガイドの女性が言うと、誰かが "Niederland ? " と聞いて
オランダ語のパンフをもらう。するとガイドさん、我々の方に向かって "Japanese ? "
みんなが一斉にこっちを見る。
ドイツ語でもよかったが、せっかくの好意に応えてヤーと答えると、日本語のパンフを手渡してくれた。
他に日本人はいない。
首を伸ばして我々を珍しそうに見る人もいる。
みんな山登りにふさわしいジャンパー姿で、私たちのブレザーが少し恥ずかしい。
日本人どころか東洋人代表といった気分。

大小さまざまな部屋があり、若くして亡くなった王妃の伝説がいろいろ残っているらしい。
きらびやかな部屋もある。
一人の男性が1歳位の子供を背負っていて、その子の声がうるさい。
時々ガイドの話がますます分からなくなる。

狭い通路を通って、例の有名な小部屋(Lutherstube )へ。
寒々しい部屋の中に机が一つ、ポツンとあるのみ。
ルターはここに密かにこもり、ギリシャ語の聖書をドイツ語に訳した。
壁はだいぶはがれている。

別の部屋にはクラーナハを中心に絵もたくさん展示されている。
クリストフォロス伝説について夫が詳しく説明してくれ、面白いので全部メモした。

トイレに入ったら、便座が何と金属製で冷たい!
観光客の女性が " Hans ! "と連れの男性を呼んでいる。やはり[hanz] (ハンツ)と発音していた。
最後にショップで絵葉書など購入。

帰りは山道を歩いて下りた。途中で小鳥がすぐそばの枝に止まって私たちを見た。
うんと小さくて頬がオレンジ色。後は黒っぽい。ロビンか。

マルクト広場に面したマルクトシェンケというお店の前に看板が出ていて、"Ungarisch Gulasch mit Thulinger Klosse mit Apfelkohl "
(ハンガリー風グーラシュ、チューリンガー・クローセとリンゴキャベツ(?))と書いてある。寒いしお腹が空いていたので迷わず入ってこれを注文した。
飲み物は紅茶にした。
7~8人のグループ客が何組かいる。グーラシュの肉はチキンだった。
そして付け合わせのチューリンガー・クローセは、まさしく例のアレ!
昔、琵琶湖畔のドイツレストランで一族郎党とランチした時の料理の中にあって、モチモチしてて義母も私も感激した、
あのジャガイモと小麦粉でできたお団子だった。
ここのはもっとずっとでかい。



Apfelrotkohl (リンゴ紫キャベツ?)も甘酸っぱくておいしい。
16,80€のところ20€あげた。

次にルターハウスへ。



ここは毎日開いている。
ルターが学生時代に住んでいた家で、小部屋がいくつもある。
ショップで「95箇条のテーゼ」のドイツ語版を発見!当然ゲット。

そしてバッハハウスへ。



街角に立っている「バッハの生家」と「ルターの家」の表示が何とドイツ語と日本語の2か国語で書かれている!
ここも毎日開いている。
いつものようにバッグをロッカーに入れて鍵をかけ、鍵を出そうとしたが抜けない。
二人で困っていると、親切な男女が、内側にコインを入れる所がある、と教えてくれた。
見ると1€、2€と書いた穴がある。
どちらかを入れると扉が閉まり、鍵を開けるとそのコインが出て来るというシステムらしい。
つまりこれは他のミュージアムのようなロッカーではなくて、コインロッカーだったというわけ。

いきなり頭蓋骨の展示から始まる。
窓は二重。
楽譜の展示があり、同じ曲が出版年によって変わってゆくさまが興味深い。
ショップで何か買いたかったが、大したものはない。
どのグッズにも a moll のヴァイオリン協奏曲の冒頭が印刷されていて、芸がない。と言うか商売っけがない。
こっちは買う気満々なのに。やっぱり旧東独だからか。
妥協の末、定規をゲット。

トイレに入ったら誰もいなかったので、チャンスとばかり個室の中の水を流すボタン部分を写真に撮った。



ここのは至ってシンプルな2つの楕円形。
ドイツでいつも感心するのはトイレの構造。
水を流すボタンが、必ず便座の後ろの壁にあると決まっているので、どこにあるかと探す必要がない。
日本では、右にあったり左にあったりトイレによってさまざまで、決まってないので面倒だ。
ぜひドイツ式を真似してほしい。
さらに面白いのは、必ず外側と内側と、大小二つ押すところがあって、その形が円形・楕円形・雲の形などいろいろあること。
これならドイツ語の読めない外国人でも子供でも理解できる。
実に合理的です。

その後、ゲオルク教会へ。
ここはルターが説教し、バッハが受洗したところ。
オルガンは後方にあり、とにかくでかい。会堂の横幅一杯を占めている。
珍しいことに4階まである。また、左右の側廊の大きさが違う。

この町は昨日のケーテンと違って、家の形がどれも凝っていて見飽きない。
16:06発の列車に乗り、16:37エアフルト着。
ガイドブックの地図を見ながら商店街を歩く。
夫は前からエアフルトなんて何もない田舎町だ、なんてバカにしていたが、「意外と大きな町なんだね」などと驚いている。
州都なんだから当然だろうに。
昨日夕食をとった「エルンテブロート」がここにもあったのでチェーン店だとわかった。
ゲラ川を渡り、ずっと歩いてドームに着いた。
5廊式といって、身廊1つ+側廊2つ×2=5の由。
オルガンは後方。ゴシック。
隣にセヴェり教会がある。
どこの教会も「Spende (献金)入れ」があちこちにある。

この後ナウムブルクにも行く予定だったが、時間が無くなり断念。
17:35発の列車で18:42ライプツィヒ着。
ルートヴィッヒという本屋で、昨日見つけた日めくりカレンダー(英語学習のための)を購入。
レジで"Kleine Tute ?” と聞かれたのにボーっとしてとっさに意味がわからず返事をしなかったが、ちゃんと小袋に入れてくれた。

夫が夕食は Auerbachs Keller に行こう、と言うので狂喜。
それは、ゲーテや森鴎外が通ったという有名なワイン酒場兼レストラン。創業1525年。
駅前からニコライ通りに入り、まっすぐ進み、ニコライ教会を左に見て、その先を右に曲がってグリマイシェ通りに入る。
左側にメードラーパッサージュというショッピングアーケードがあり、その地下に店があった。
階段を降りると地下に左右2つ店があるので困ったが、Grosser Saal と書いてある方に入る。



空いたテーブルに着くと、ボーイがメニューをくれ、ロウソクに点灯してくれた。
すぐ隣にビールをついだりキッチンで作った料理を出す所があり、スタッフたちが山のようにお盆に載せ、
載り切れない分はもう片方の手に持って運ぶさまがすごい。
メニューは難しくて困った。何とか魚料理と肉料理を一皿ずつ決め、後で辞書を引くために私は必死でメニューをノートに写した。
19:25に座り、19:40にやっと注文。メニューの解読と推測に15分かかったというわけだ。
飲み物は夫が黒ビール、私は Radeberger Pilsner 0,3ℓ。

この部屋は大きいが、奥には更に別の個室があり、そこに会社員らしい男女がぞろぞろ入ってゆく。
皆ビジネススーツをパリッと着こなしてカッコイイ。
近くのテーブルに日本人男性が一人ポツンと座っている。(「地球の歩き方」を読んでいるので日本人だとわかった(笑))

料理は驚くほど量が多く、しかも片方にはピラフのような皿がついている。



二人で、これ以上はもうダメ、というところまで食べたが、全部は無理だった。
近くに大樽にまたがったファウストとメフィストフェレスの人形がいる。
この店はゲーテの「ファウスト」にも出て来るので。

店を出たのは20:30頃。
お金が心配になり、二人で残ったお金を数え、駅の自販機で出そうとしたが、これを使えるのは9時から18時と
書いてあってダメだった。明日の朝9時に出すことにした。

部屋に戻りシャワー。やっぱり何か小さな虫が一匹、部屋の中を飛んでいる。
掃除の女性が網戸のない窓を開けて掃除するものだから、虫は出入り自由なのだ。
でも小さいし一匹だし、蚊ではないからさほど困りはしない。
今日も実に充実した一日だった。
明日はもう帰国。
でも午前中一杯、ライプツィヒの教会や美術館を見て回る予定。





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ドイツ旅行・ライプツィヒからアイゼナハへ ③

2025-04-09 19:03:10 | 欧州旅行
引き続き、2008年のドイツ旅行記です。



9月14日(日)。今日は日曜なので、昼食と夕食をちゃんと取れるかどうか少し心配(ドイツでは今でも日曜定休の店が多いので)。
朝8:40発ハレ行きの電車に乗ろうと駅に行くと、それは平日のダイヤで、日曜は何と1時間後の9:40発からしかなかった。
仕方なく、一旦ホテルに戻ってテレビを見たり、駅ビル内のルートヴィヒという本屋で時間をつぶしたりする。
来年のカレンダーが早くも山のようにあって嬉しい。しかもその種類の多いこと!
子供向けの本も多い。カントの「永久平和のために」が入り口近くにある!さすが。
英語とドイツ語で書かれた英語学習のための日めくりカレンダー。
その他、庭、花、猫、詩・・・のカレンダー。
宝の山に入ったようで困る。またここに来て30分くらい見たい。
Klimi (推理小説)の棚。ヘッセやゲーテの言葉が散りばめられてる小さな手帳。Manga (マンガ)。
夫は早くも2冊購入。ギュンター・グラスの「玉ねぎの皮をむきながら」と、彼自身も全然知らない人の「面白そうな」本。

駅に戻り、ホームに一つだけ停車している電車に近づいてみると、10:06発とある。
ここにだけは待っている人たちもいる。今朝はどうやらこれしかなさそうなので乗り込む。
10:40頃ハレ着。

街角に古そうな塔あり。



ピンボケですみません。

この町にはヘンデルがオルガンを弾き、ルターが説教したという Marktkirche という教会がある。
今日は日曜で礼拝があるだろうから午後入るつもりでいたら、「礼拝:10時から」と書いてあり、11:05には中に入れた。
他にも観光客が大勢いる。
冒頭の写真がここの内部。天井の装飾がエキゾチック。
壁の青と白と金の紋様が美しい。
天井の灰色の紋様もすごい。一体どうやって作ったのだろう。
後部座席は階段状になっている。
でも一番驚いたのは、中央正面に青々と芝生の生えた四角いスペースがあったこと!
これは一体何?
芝生の前にも椅子が並べてある。
ルターが使った説教壇もある。古いグランドピアノが左右に1台ずつ。
小部屋にルターのデスマスクが。
オルガンは前方。
クラナッハの絵もある。たぶん息子の作だと夫。

そこを出てヘンデルの生家の前まで行ったが、半分ほどシートで覆われていて「2009年まで工事のため閉鎖」と書かれていた。

11:25お堀を渡ってモーリッツブルク城の中庭へ。







夫が Kasse (切符売り場)はどこですか、と聞くと「今日は日曜だからタダです」とのこと。ラッキー!
天井面がすごい。でこぼこと絵と模様!
緑のストーブが巨大。



誰かの写真展の部屋がいくつか。ドイツ表現主義の絵の部屋も。
ここでトイレに入ったら、便座の中央奥に緑のランプがついており、WC-Brille desinfiziert と書いてある。
水を流すと青い箱が前に出てきて、いきなり便座(つまり Brille )がウイーンと音を立てて時計回りに動き出した。
これは便座を自動的に拭く装置なのだった!

城を出て駅の方に歩きながら、昼食をとる店を探す。
後ろから来る老人に何やら気配を感じたら、「ヤパーナー(日本人)・・」とつぶやくのが聞こえた。
別の家族連れにも何か話しかけて避けられている。
どうも酔っぱらっているようだ。
ほとんどのレストランが閉まっているが、もう1時だし風が冷たくて耳が痛い。
やっと見つけたのは Ristorante "Caruso " というイタリアンの店。
そう言えば、開いているのはイタリア系の店ばかりだ。
カトリックは聖日に厳格でないということか。
中は広くて暗い。
我々が座るとボーイが来てテーブルのろうそくに火をつけた。懐かしい。
去年の秋のドイツ旅行を思い出した。
日曜とて客はほとんどいない。
壁紙が、ちょうど外壁のような模様になっていて、プランターの花が描かれ、通路の所々に街灯が立っている。
つまり、この店は外にあるカフェのような作りになっているのだった。
その着想がユニークで面白い。

料理は Risotto Pescatole (9€)と Schwarz Tee ( 3€?)。



またいつかここに来たいと思うほど美味だった。

14:08発の ICE でマグデブルクへ。
このコンパートメントにはコンセントあり。max 90W と書かれ、PC の図が描いてある。
座席の上に横長の鏡もある。
マグデブルクの名を冠した駅がいくつもあって危うく間違えるところだった。
14:59着。
ここで見たいのはドームだけだ。
ガイドブックにドームの場所が載ってなかったが、駅の地図にはあった。
だだっ広い道をどこまでも歩く。
ここは歩道の方が車道より広い。
黒っぽい石でラインが引いてあり、どうもそこは自転車道らしい。
その内に目の前に巨大なドームが現れた。
ドイツ最古のゴシック式ドームの由。
例によって砂岩で建てられているようだ。
ぐるぐる回ってやっと入り口発見。
「工事中」という札が貼ってあったので諦めかけていた夫は、飛び上がって喜ぶ。
他にも結構見物人が多い。
入り口の扉の取っ手が鳥の彫刻になっていて素敵だった。写真がなくて残念。
オルガンは後方。
ここでも夫がいろいろ説明してくれた。
ドームとは、その町で一番大きくて重要な教会のこと。
本来ドームとは丸天井のことだが、それがないドームも多い。
イタリア語ではドゥオモ。
ロマネスク(古代ローマ風の意味)の次がゴシック(ゴート人)。
ゴシックの特徴は、窓などに見られる、先の尖った円。
ゲルマン民族のことをイタリア人はゴティカと呼んだ由。

ワクワクドキドキするような細い石段をずっと登って行く。
途中に「昇り降りに注意」と書かれた貼り紙あり。
そりゃそうです、わざわざ書かなくても気をつけますよ。
やっと広いギャラリーに出た。
下の正面の写真を撮った。



それから下に降りて、ドイツで最も美しいと言われる回廊をぐるっと歩く。



外に出ると、若い女性がタンバリンを叩きながらギターの伴奏で歌っていた。
中世風の歌。

マグデブルクから乗った16:44発の ICE 一等車のトイレは広くて快適。
ドアは自動で、水もちゃんと出た。
コンパートメントはガラス張り。
昔のクリスティの映画みたいに、密室=犯罪=怖いというイメージはない。

17:28ケーテン着。
予習してきたところによれば、ここでバッハは教会との関係があまり良くなく、ブランデンブルクなどの領主に多くの曲を捧げ、
ここで過ごした彼の日々は、のちに「器楽の時代」と呼ばれるようになった由。
駅前の花が美しい。青いアメジストセージと濃い黄色の花がロの字型に植えられていて、とても趣味がいい。
シンプルで統一感がある。
駅の本屋でこの町の地図を買う。
ケーテン城に着き、中に入ろうとすると扉が閉まっていて誰もいない。
見ると「月曜休み、他の日は10:00~17:00」と書いてある。
時計を見ると17:50!ああ!



ここには礼拝堂と、バッハが演奏したという「鏡の間」があるのだが、仕方がない。
しかも小雨まで降って来た(予報通りなので、傘は持って来た)。
今回の旅で初めて傘を差した。
日曜夕方のこととて、街全体がゴーストタウンのよう。
家々は形が皆同じで、色が一つ一つ全部違う。奇妙な感じ。
まるで映画のセットのようだ。
キリコの絵みたい、と夫。
整然とした石畳は美しい。

18:32発の電車で19:20ライプツィヒ着。
ロスマンというスーパーで、夫がまた赤ワイン3本とお土産のジャム、私がチョコをゲット。
夕食は、ソーセージを今回はまだ食べていないので、その名もアンデスというお店にしようかと思ったが、二人共注文の仕方がわからない。
それで、そこは諦め、Erntebrot というお店に Zwiebelkuchen (玉ねぎケーキ)と書いてあったので、ここに決めた。
このケーキのことはガイドブックに載っていたので。
玉ねぎケーキ2コ、野菜のピツァ1個、ミネラルウォーター計8.65€。
ケーキは期待通り美味だった。

ホテルに帰り、テレビを見たり、レープクーヘンを味見したり。
室内に小さな飛行物体発見。ハエか?
テレビで Melodie der Liebe (愛のメロディー)という分かりやすいドラマを見た。
明日はいよいよアイゼナハだ。








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ドイツ旅行・ライプツィヒからアイゼナハへ ②

2025-03-18 21:55:55 | 欧州旅行
前回の続き。2008年秋のドイツ旅行記です。



9月13日(土)。明け方に目が覚めてしまった。路面電車がすぐ近くを通るのでうるさいし、この部屋の壁のすぐ外で
人が話すのが聞こえてきたりして、もう寝付けなかった。
7時5分に食堂へ。ゆで卵を半分に切った上に赤い何かがのっているのを食べたが、その正体が何なのか、海のものとも山のものとも分からなかった。
スイカも食べた。Soyamilch (豆乳)あり。
部屋に戻ってテレビをつけると、土曜の朝なので子供向けの番組が多く、わかりやすくて面白い。

今日は朝から霧もなく、いい天気になりそう。
駅で掲示板にGreis 10とあるので10番線に行き、ホームの掲示板に「一等車は一番後ろの一両」とあるのでそこに行って座る。
折り畳みテーブルが面白い。
ICE (インター・シティ・エクスプレス)に乗るのは初めてだ。
乗り継ぎなどのパンフと食堂車のメニューが座席に置いてあるのでゲット。
広々としたテーブルで日記を書いたり今日の予定を確認したり。
外はいい天気。黒と白の牛の群れが見える。
1時間でワイマール着。
外に出ると風がメチャつめたい。
Stadtschloß (お城)が10時開館なので、それまでに9時開館のシラーハウスなどを先に見ることにする。
国立劇場前でゲーテとシラーの像と建物の写真を撮る(冒頭の写真)。
シラーハウスに入る。



部屋数が多く、部屋と部屋の間の入り口が低い。
昔の人は背が低かったようだ。
母親のベッドの隣にベビーベッドが据え付けられていた。



ベッドのそばには召使いを呼ぶためらしい呼び鈴の紐が天井から伸びている。
隣は子供部屋らしく、小さいベッドとおもちゃ箱。
古い家なので床がミシミシ音を立てる。
別の部屋にはドアが2つあり、うち1つは隠し戸のようになっていて周囲の壁と同じ色に塗られている。

その後、クラーナハハウスとホテル・エレファントを外から眺め、10時過ぎたのでStadtschloß の中のSchloßmuseum (城美術館)に入る。
ここはクラーナハの絵が多い。デューラーもある。
夫が「ここは時間をかけていい?」と言うので別行動をとることにした。
バッグを無料のロッカーに入れないといけなかったので、愛用のメモ帳とペンが使えなくて困った。
あとで辞書で引きたい単語を必死で覚える。
団体客のガイドが何語かわからない言葉で要所要所を威勢よく解説して回っている。

気がついたら昼食の時間になっていた。
Markt に面したレストランで、Hackeklöße (ハンバーグ)とミネラルウォーター。
付け合わせは昨日の昼食と同じ、茹でたお芋とグリンピースと人参。
入り口を入ってすぐの所に「トイレは0、5ユーロだが、unsere Gäste frei (お客様は無料)」という表示。

次にGoethes Wohnhaus (ゲーテハウス)へ。
入って左がMuseum 、右が家。地図(見取り図)をもらい、それを見ながら回る。
大小さまざまな部屋。しかも形がいびつだったりする。
夫「本が売れるたびに継ぎ足していったのかな」
有名なSterbzimmer (ゲーテが亡くなった寝室)も見た。小さかった。
広い庭に出ると小道があり、多くの種類の花が植えてある。
だがsquare で、面白味に欠ける。

そこを出て、リストの家を外から眺めた。
壁にぶどうのつるがびっしり張っていて、しかも実がたわわに実っている。
ゲーテはイチョウの木のことをLeben(生命) の木とか何とか書いたそうで、そのためか、この町にはイチョウの木が多い。
道端でイチョウの苗だけを売る変わった店も多い。
ショップにもイチョウの柄のコースターがあったりする。

絵本の挿し絵のような見慣れない街角の光景に、異国情緒をそそられる。



堂々とした市庁舎。



教会の鐘の音が聞こえてくるので時計を見ると13時半。その後14時半にも聞こえてきた。
カラコロという馬の足音がすると思ったら、馬車が観光客を乗せて通り過ぎた。



広場に行くと、次々に2頭立ての馬車が来て、5台も止まった。白馬もいる。
御者の中には昔の服装の人もいる。
黒い小さな帽子に黒い半ズボンに白靴下。

その後Stadtkirche (市教会)へ。ここは正式にはHerderkirche という。



クラーナハ父子の祭壇画がある。
観光客が大勢いる。
ちょうどソプラノ歌手とオルガンが何かの練習をしていたので、オルガンの音を聴くことができた。

15時発の電車でゴータ に15:43着。
今回訪れる町の中で一番の田舎町のはずだが、駅前は新しくしたらしく、広々としたバスターミナルなどになっている。
広い道に沿って歩き、森の中を通ってお城へ。
車道も歩道も家の周りも、何もかも広々としている。
ゲーテがよく泊まったというFriedenstein 城の中へ。



Zwinger やNymphenburg と同じく、中庭を囲んだロの字型のお城だ。
ゲーテハウスにもあった隠し部屋がここにも。
壁一面が大きな鏡になっていて、その半分が、実はドアなのだった。
しかもその中は、デスク、ソファベッド等々、美しくしつらえてある。

Kunstkammer (宝飾品の部屋)の入り口にスリッパが積んである。
夫が「Muss man (はかないといけませんか)?」と係の女性に聞いて、二人共、大きくて柔らかいスリッパをはいて中へ。

日本人は滅多に来ないらしく、あちこちに立っている係の女性にじろじろ見られた。
一人は親切にもわざわざ近寄って来てパンフを渡してくれた。
ある部屋に入るとスリッパが積んであるので、ここで脱ぐのだとわかった。

17:18発の電車でライプツィヒに帰った。
今日入った建物の中は、9月なのに早くも暖房がついている所が多かった。
18:42ライプツィヒ着。
駅ビル内の文房具屋とスーパーで家族へのお土産ゲット。

夕食はNordsee(北海) という軽食屋で。
「一度くらいあなたがやって」と夫に言われ、仕方なく私が注文した。
Matjes baguette はニシンのマリネをレタスと共にパンにはさんだもののようで、生臭い感じ。
パンは固い。
でも店の若い女性はすごく感じのいい人で、笑顔が素敵。
英語で"Anything else ?" と聞くので、ドイツ語で"Haben Sie Mineralwasser ohne Kohlensäule?"(無炭酸のミネラルウォーターあります?)と尋ねた。
1本買ったが飲み切れず、また持ち帰る羽目になった。部屋に一昨日の瓶も残っている。
瓶を返したらお金が少し返ってくる、と言われたが。

部屋に帰り、念のためにカメラを充電しようとコンセントにアダプターを差し込んでみると、「C」の型がぴったりだった。
コードもつなぎ、・・・そこで気がついた。何と、肝心の充電器がない!
そもそも荷物リストに書いてないし!
ショックでどっと疲れが出て、そのままの格好でベッドで寝てしまった。
その後、もちろんまた起きて洗顔、シャワー、洗濯。
毛布2枚とリュックで足枕を作って寝た。
(私は昔から足がだるくなるので、寝る時には足枕が必要なのです)







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ドイツ旅行・ライプツィヒからアイゼナハへ ①

2025-03-11 17:31:48 | 欧州旅行
このところ観劇の予定がないので、古い旅行記を書くことにしました。
まずは2008年9月のドイツ旅行から。
その前年、団体旅行でドイツ南部を周遊したことがありましたが、この時は夫と二人でドイツ東部のライプツィヒを拠点に、
ルターとバッハの足跡を辿る旅を計画しました。



9月10日に家を出て成田で前泊し、11日朝出発、フランクフルト経由で夕方ライプツィヒ着。
予約したホテルは駅の目の前。ここにこれから5泊する予定。

エキナカに新しくできたというショッピングモールを見て回る。
1階のスーパーマーケット "ALDI " で、夫はマケドニアの赤ワイン1本とビールの小瓶6本、私はレープクーヘンをゲット。
夕食は "asiahung "という小さな店で、Gebratene Nudeln (焼きそば)4、50ユーロ。美味。
夜、旅の成功を願って二人で乾杯。
ビールの小瓶は1本40円位で、ワインは180円位という安さ。
前年、人に教わったように、洗った下着をバスタオルで包んで足で踏んでから、クローゼットの中のハンガーに掛けて干す。
残念ながら、ハンガーは(盗まれないようにだろう)固定されているので外に干せない。
せめて、と戸を少し開けておく。

翌朝8時に一階の食堂で朝食。prächtig (豪華)!
ジュース数種、ミルク3種、パン5種、チーズとハムは無数!オムレツ、ゆで卵、ソーセージ、ベーコン、きゅうり、トマト、
ヨーグルト3種、シリアル無数、ジャムも。それをのせるウエハースが懐かしい。

駅で Validation (ジャーマンレイルパスに使い始めの日付と最後の日付を記入してもらい、スタンプを押してもらう)すべく切符売り場を探すが見つからない。
人に聞いて、やっと1階の隅の方にあるとわかった。
無事終え、歩いてトーマス教会へ。
ここは朝9時に開くので、それまで10分位、街を散策。

私にとって、ここは聖地なので、興奮と緊張が半端ない。
夫は14年前に入ったことがある、と言って素っ気ない。
パイプオルガンは後方。
Altar (祭壇)近くのバッハの墓所には切り花が数本置いてあった。

次にヴィッテンベルクへ。
駅でトイレを済ませようと、2ユーロと5セントコインを持って行くと、1、1ユーロと書いてあり、「お釣りは出ない」ともある。
もったいないので電車内の無料トイレまで我慢しようかとも思ったが、まだ10分もあるので、諦めて2ユーロを機械に入れると、そのまま出て来る。
困っていると、掃除していたおばさんがきて、das geht nicht (それは使えない)と言って、入り口近くの両替機に2ユーロを入れて両替し、
さっきの機械に1、1ユーロ入れて残りを返してくれた。
高いだけあって、中にはDusche (シャワー)の部屋もあった。

我々は一等車だが、どの車両も「2」と書いてある。車体に沿って先頭車両の方へどんどん行くと、一番前の一部屋のみ一等車だった。
その後1時間位、景色を見ながら日記を書く。
窓からはピラカンサの赤やオレンジ色の実が見える。ひまわりの花も咲いている。
白黒まだら模様の牛、馬、羊がいる。リンゴの木に赤い実がいっぱいついている。

エルベ川を渡り、ヴィッテンベルク着。
寒い。外の電光掲示板に15度と表示されている。
ガイドブックの地図を見ながらルターハウスへ。



1人5ユーロ払って中へ。3階建てで大小多くの部屋。
階段のガラス窓が斜めで面白い。





網戸が張ってあるのは蚊がいるから?

マルティン・ルターが神聖ローマ帝国皇帝・カール5世に宛てた手紙、教皇レオ10世の書いたルターの破門状!
本物のAblass (贖宥状)!・・・などあって興味は尽きないが、まだ一つ目のMuseum なので、近代の方は足を早める。

やっと外へ。もう1時なので、ここの裏庭のカフェ"Luthers Garten "で昼食。



Schnizzel mit Gemüse u.Kartoffel (カツレツ、野菜とジャガイモ添え)(7.5ユーロ)。
Mineralwasser Ohne Kohlensäule (無炭酸のミネラルウォーター)(1.5ユーロ)。

食後、この地下に彼の妻カタリーナの家があるらしいので入る。
彼女は自分でビールも醸造していた由。たくましい人だったようだ。

思ったより時間がかかったので、次は一番遠い城教会に行くことになった。
Marktplatz (中央広場)にルターとメランヒトンの像。
城教会の中の Altar の左右に、ルターとメランヒトンの墓があった。
オルガンは後方。

次にクラーナハ・ハウスへ。
竜の紋章(蛇にも見える)は、彼がフリードリヒ賢侯(ザクセンの選帝侯)からもらったものだそうだ。

最後にStadt Kirche St. Marien (聖マリエン市教会)へ。
ここはルターが説教した教会で、クラーナハの最高傑作のひとつとされる祭壇画がある。
上の3枚の絵は3つの秘跡(洗礼・聖餐・そして告解)を表している由。
当時はまだ告解も秘跡として認めていたが、後にこれも否定された。
左の(洗礼の)絵には、白い長いひげのクラーナハ父の絵。ほとんど息子が描いたらしい。
中央の「最後の晩餐」の絵には、なぜか後ろを向いてビールか何かをもらっているルターの姿が!
解説してくれた夫にも理由は分からないらしい。

駅に戻り、デッサウへ。
ここは夫がバウハウスを見たいだけなので、わりと早く終わる。



エキナカに本屋があり、カレンダー、メモ帳、数独、子供向けのクイズ本、スナック菓子、ドリンクなどあって、結構楽しい。
日めくりカレンダーが大きくて重いのには驚いた。
「祖母が教える生活の知恵」という本を発見。
日本の「おばあちゃんの知恵袋」そのままだ。

ライプツィヒ着。
今夜はやはりエキナカの、「パガニーニ」というイタリアンの店で夕食。
スパゲティ・アーリオオーリオ(4.5ユーロ)とリンゴジュース(2.5ユーロ)。
部屋に戻り、テレビをつけると日本映画をやっていた。
これが何と黒澤明の「乱」のドイツ語吹き替え版だった!
この映画はまだ見てなかったので、「リア王」の翻案だということを不覚にも知らず、見ているうちにわかった。
娘3人を息子たちに変えてあり、実に興味深い。
シェイクスピアに目がなくてドイツ語が好きな私にとって、思いがけない嬉しい出来事だった。

フロントの女性が「月~金の朝食は6:30~10:30、土日は7時~11時」と言っていたことを確認し合い、明日(土曜)の計画を練った結果、
6:50に起きてすぐに朝食をとり、8:11の電車でワイマールに行くことになった。

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