3月5日紀伊国屋サザンシアターで、井上ひさし作「雪やこんこん」をみた(演出:鵜山仁)。
大衆劇団「中村梅子一座」が北関東の雪深い旅館に併設された芝居小屋にやってくる。総勢18名のはずが、途中、給金代わりに
かつらと衣装を持ってドロンする者が続出し、着いた時にはたったの6名。
旅館の女将は大衆演劇の元スターで、尊敬する梅子とその一座を迎え、何かと世話を焼く。
正月興行まで何とか持ちこたえねば・・女座長・中村梅子起死回生の大芝居が始まる!
散りばめられた名セリフの数々が耳に快い。だが残念ながら全体を通して死語が多く、しかも読むのでなく耳から入ってくる
だけなので、とっさに意味が把握できないことが多い。たとえば「ビカチョウ」と聞いて「鼻下長」だなんて想像つかないし、
ましてその意味なんて到底分かりっこない。
どんでん返しが二回あるようだが(そこまでは分かる)、話の筋にイマイチついて行けない。話の流れが早い所と遅い所が
あって・・。
或る意味、一人よがりと言えるのでは?お客を置き去りにとっとと先へ進んでしまうのだから。こちらもアレ?と思いながらも
劇中劇や名セリフが楽しいので、マッイイカと流して(忘れて)しまうのだから、それでいいのかも知れないが。
芝居がはねた後で思い出してみると、やっぱり引っかかってしまう。
座長役の高畑淳子はもちろん達者なもの。女将役のキムラ緑子が、言葉使いも動きも実に滑らかで美しい。
大衆劇団「中村梅子一座」が北関東の雪深い旅館に併設された芝居小屋にやってくる。総勢18名のはずが、途中、給金代わりに
かつらと衣装を持ってドロンする者が続出し、着いた時にはたったの6名。
旅館の女将は大衆演劇の元スターで、尊敬する梅子とその一座を迎え、何かと世話を焼く。
正月興行まで何とか持ちこたえねば・・女座長・中村梅子起死回生の大芝居が始まる!
散りばめられた名セリフの数々が耳に快い。だが残念ながら全体を通して死語が多く、しかも読むのでなく耳から入ってくる
だけなので、とっさに意味が把握できないことが多い。たとえば「ビカチョウ」と聞いて「鼻下長」だなんて想像つかないし、
ましてその意味なんて到底分かりっこない。
どんでん返しが二回あるようだが(そこまでは分かる)、話の筋にイマイチついて行けない。話の流れが早い所と遅い所が
あって・・。
或る意味、一人よがりと言えるのでは?お客を置き去りにとっとと先へ進んでしまうのだから。こちらもアレ?と思いながらも
劇中劇や名セリフが楽しいので、マッイイカと流して(忘れて)しまうのだから、それでいいのかも知れないが。
芝居がはねた後で思い出してみると、やっぱり引っかかってしまう。
座長役の高畑淳子はもちろん達者なもの。女将役のキムラ緑子が、言葉使いも動きも実に滑らかで美しい。