violaの美味しい風景


スローライフと気負わないで、美味しい情報を日記の中で紹介していきたいと思います。

和菓子屋さんのお話

2014年01月13日 | バラ
ブログの趣旨に外れますが、和菓子屋さんのお話ということで、感想を書き留めてみました。

<和菓子屋のアン>

前のUPと重なる部分がありますが、久々に楽しい本に出会いましたので。

簡単ですが感想をもう一度~♪

主人公アンはデパ地下の和菓子屋さんでアルバイトをすることになるのだが、働くことになった和菓子屋さんにいたスタッフはとても変わっていて、やり取りが興味深い。
主人公アンが「太めの女の子」という設定が、この物語りをより面白くしているきがする。太めだけど、のんびり屋さんではなく賢く機転がきく。

「和菓子」を浮かべれば、まことにきらびやかな世界が広がる。なんと美しい。
和菓子には古くからの由来がいろいろとあるらしい。いろいろな形になぞらえているものが多い。七夕の上生菓子に「星合」がでてくる。
黒い餡の地に透明な寒天が流された和菓子とある。
黒いのは夜空で、星が浮かんでいないのは、天の川が見えない状態。
生菓子となった形は、なんと、織姫と彦星の橋渡しをする「鵲(かささぎ)」が橋を渡す前なのだそうだ。なかなか洒落た世界のようです。
和菓子に対する「気付きと見立て」をミステリーにうまく結びつけているのが、本作品の魅力。ミステリーといっても、誰かが殺されたりすることはない。主人公アンが、ちょっとした「?」に興味を持ち、職場のスタッフにツッコミをいれる。謎が心地よく解決されいく。
接客でのやり取りも興味深いが、スタッフだけに通じる隠語なるものがある。
例えば「兄」。
これは、先に作られた和菓子のこと。賞味期限に関わり、早く売らなければならない和菓子。店によっては売り方を悪く工作して売り上げのノルマをあげようとするらしい。

和菓子屋さんの華やかさと陰湿な部分も見え隠れして面白い。
登場する和菓子の言い回しが巧く、和菓子が実際に手に取るように見えて、何杯もお茶をお代わりしながら読み終えました。
文章がリズミカルで、気楽に読める作品でした。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Tazurin)
2014-01-13 22:06:28
一年程前に読んだので、ブログを読んで 記憶が蘇ってきました。 面白かったので何人かの方に回したので、帰ってないのではと?今、書棚を見てきたらありました。 もう一度めくってみたくなりました。 和菓子はその一つ一つに名前と言われがあって、学べば楽しいなぁと思いました。ご主人はお茶をされているので、詳しいのでしょうね。
お菓子屋さんも生菓子が置いてあるところとないところでは、華やかさと位が違うように思います。  あの~このページ以外にも感想をのせているのかしら?
Unknown (ビオラ)
2014-01-13 23:13:14
一年も前に 読んでいらしたのですか? 思い出していただける感想でよかったです。

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