過去最多の38個のメダル獲得おめ。
- 男女別
男子:金3・銀8・銅10の計21個/女子:金4・銀6・銅7の計17個
女子が活躍していた感があったのだが、実は男子も頑張った
女子はレスリング吉田・伊調の3連覇や、競泳鈴木の個人2種目、
サッカー・卓球・重量挙げ・アーチェリーの「史上初」があり、印象度で得をしたのかも。
- 日本柔道の不振
個人的に何年も言ってきたことだが、柔道しか知らない柔道家では世界で勝てない
海外の柔道家にはレスリングやサンボといった多様なバックボーンがあるのだから。
「総合」を知る吉田を監督に、高阪をヘッドコーチに置くといった思い切った手を打たないと
ますますジリ貧に陥るのではと心配する。
- 審判と無気力試合
ジャッジをめぐるトラブルや、「わざと負ける」「わざと引き分ける」が物議を醸した。
まあ、なでしこの一件に関しては、批判していたのが、J1・J2のクラブ名はおろか
クラブ数も言えなさそうな連中が多かったので、気にする必要はあるまい。
上はW杯・欧州CLから、下はユース年代の大会まで、サッカーを長く見てきた人間には
この手の駆け引きは日常茶飯事である。もうひとつ、オタの視点で言えば、
なでしこ批判が多数派にならなかったのは「キャプテン翼」の影響と妄想する。
ピンときた人もいるだろうが、小学生編の全国大会予選リーグで
日向小次郎の明和FCが立花兄弟の花輪SSに「わざと引き分けた」という場面である。
あの場面は、南葛敗退に手段を選ばぬ日向の「小学生とは思えぬしたたかさ」とともに、
「サッカーはそれがアリなんだ」という考えを、多くの子どもたちの心に刷り込んだと思う。
まあ、明和の他の選手が誰も日向の意図を知らなかったというのは不自然なのだけど
タケシあたりがうっかりゴールを連発していたら、日向はどうするつもりだったのだろう?
- 最大の収穫
個人的には何と言ってもアーチェリーである。
敷居が高いイメージがあったが、この1カ月余りで、見てもやっても楽しいと分かった。
日本のメダリストたちが競技を始めたきっかけが
「走らなくてもよさそうに見えた」「高校に弓道部がなかった」
と他の競技に比べて肩の力が抜けていた点にも、妙に好感が持てた。
- 総論
アメリカや中国、ロシアといった「メダル大国」に比べて、環境・費用面で劣りながらも
過去最多のメダルをもぎ取った。世界上位と伍して戦える選手を育成するシステムが
確立されてきたとみる。ただ一方で、金メダルを取る「変人」を育てる工夫が課題か。
いずれにせよ、4年後のリオ五輪もまた楽しみにしている。
- 夏の甲子園
なでしこ×キャプテン翼の「マンガの現実への影響」は妄想だが、こちらはリアル。
徳島・鳴門を下した熊本・済々黌の「ルールブックの盲点」による3点目。
「ドカベンを読んで知っていた」というのだから、おそれ入る。
この「ルールブックの盲点」は説明すると長くなるので、各自調べて下され
<ウィキペディアで独立した項目になっている
ちなみに「タッチアップで離塁が早い場合はアピールアウト」という点に
ドカベン作者の水島新司はこだわりがあるらしい。
後の「大甲子園」準決勝再試合の明訓×青田戦でも、
無死満塁のピンチから明訓が右翼・蛸田のトリックプレーで三重殺を完成させる場面で、
きちんと塁審にアピールしている明訓内野陣が描かれている。