

こちらの隙を突こうとジリジリと嫌な動きで
近づいてくる大蜘蛛・・・。
先手を取らせまいと、間合いを守り続ける透明

膠着状態がしばらく続く・・・。
透明「(さてどうする

さっきの蹴りでもビクともしていない
ところを見ると、自分の攻撃が効く
気がしない・・・。)」
蜘蛛「ジジッ・・・ギッ・・・。」
透明「くっ

徐々に間合いが詰まってゆく・・・。
次の瞬間


透明「う、上

大蜘蛛は、その巨体からは考えられない程の
スピードで空へ飛び、私に覆い被さろうとする

私はそれを間一髪かわして、蜘蛛の額に
拳を叩き込むが・・・。
蜘蛛「ギギッ・・・。」
透明「あれでも、効かないのかよ


完全にカウンターで入ったのに・・・。」
イヤな汗が背中を伝っていく・・・

透明「ふ~っ

(こうなったら、一撃必殺を狙うしかない

私は、身体の関節をねじ切れんがばかりに捻じり
力を溜める

それに呼応したのか

やれるものならやってみろ

蜘蛛は正面から突進してくる

透明「(喰らえ~~~っ

私の周りの空気が捻じれと共に風を巻き込み
蜘蛛の顔面にねじ込まれてゆく

蜘蛛「ギィ~~~~~~ッ

流石に効いたのか

蜘蛛が後方へ吹き飛ぶ

透明「どうだ

蜘蛛「ギ・・・ギギッ・・・。」
透明「う、嘘だろ


流石に、発勁の衝撃は残っているようだが、
蜘蛛が倒れることも、引く気もないようだ

透明「いくらなんでも、頑丈すぎるだろ

そう叫んだ瞬間

私の身体が、後方へ吹き飛ばされる

透明「ガハッ


すごい勢いで突進してきた大蜘蛛に
吹き飛ばされたようだが、その姿を
確認することができなかった

透明「ゲホゲホッ


蜘蛛「ギギギッ・・・・。」
透明「・・・笑ってるのか

くっ

衝撃で足がふらつくが、いつまでも
倒れていられない・・・。
私は無理やり身体を起こし、また
蜘蛛に向かって構え直す

透明「(こいつ、遊んでやがる

今の攻撃、偶然じゃないとすれば
私の見えない目の方から入ってきた

つまり、こいつは本能だけでなく
知性があるということ・・・。
こりゃ~、詰んでるなぁ~

・・・・ふ~~~っ


あはははははっ

蜘蛛「ギッ

透明「こりゃ~


こうなったら、覚悟しないとな

ということで、私は私のできることをしようか

蜘蛛「

私は、フラフラと重い体を引きずり、
乱立している石燈籠に手をかける

蜘蛛「

透明「どうせなら、アイツも呼んで遊ぼうや

(そしたら、あいつらも逃げやすいだろ

一石二鳥ってやつだ

蜘蛛「ギ~ッ

続く・・・。







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