

徐々に荒神との距離が近づく・・・。
私は、神の前に膝をつき平伏する

透明「私は、透明と申します・・・
」

荒神「・・・そなた・・・
我を消してはくれぬか
」
我を消してはくれぬか

やはり・・・

千世「何を言っておる
そなたが消滅する
必要は無かろう
」

必要は無かろう

荒神「名無きの神よ・・・わらわは疲れたのじゃ
」

千世「お主は、2つ間違っておる 



ひとつは、お主は神であり、使命がある身
おいそれと消えることはならん
そして、もうひとつは、儂はもう名無き神
では無い
儂にも名ができたのじゃ
千世の大神
これが儂の神名じゃ
」

おいそれと消えることはならん

そして、もうひとつは、儂はもう名無き神
では無い

儂にも名ができたのじゃ

千世の大神


荒神「
・・・・よかった・・・
」


千世「
」

荒神「わらわは、長年お主を見てきたが・・・。
そうか、信奉者ができたか・・・めでたい
めでたいのぉ・・・
」
そうか、信奉者ができたか・・・めでたい

めでたいのぉ・・・

千世「お主は、神としては優しすぎるのじゃ
穢れ落ちなど・・・ 。」

穢れ落ちなど・・・ 。」
神話の世界を視ているような感覚・・・。
神同士の話が心に響いてくる

透明「荒神様・・・お聞かせ願えませんでしょうか

何故、ご自身を・・・
」

荒神「・・・人間・・・透明と申したな
」

透明「はい
」

荒神「人間の寿命は短い・・・故に救いがある・・・
それはわかっておる・・・。
しかし、我ら神はその役目を終えねば、
輪廻を廻ることは無い・・・。
わらわは、疲れてしもうた・・・幾百年・・・
お主ら人間と縁(えにし)を結びては消え、結びては
また消え、その儚き灯火を何度みてきたことか・・・
不条理な死も安寧な死も、わらわの手が届くことは
なかった・・・。
その上、今、下界では日に日に人間が穢れてゆく・・・。
我ら神とは・・・一体・・・なんなのか
わらわは、人間世界を見守る役目・・・この穢れ始めた
救いの無い世を救う手立てを持ち合わせておらん・・・。
そして、また同じ・・・繰り返す・・・ 。」
それはわかっておる・・・。
しかし、我ら神はその役目を終えねば、
輪廻を廻ることは無い・・・。
わらわは、疲れてしもうた・・・幾百年・・・
お主ら人間と縁(えにし)を結びては消え、結びては
また消え、その儚き灯火を何度みてきたことか・・・

不条理な死も安寧な死も、わらわの手が届くことは
なかった・・・。
その上、今、下界では日に日に人間が穢れてゆく・・・。
我ら神とは・・・一体・・・なんなのか

わらわは、人間世界を見守る役目・・・この穢れ始めた
救いの無い世を救う手立てを持ち合わせておらん・・・。
そして、また同じ・・・繰り返す・・・ 。」
千世「はぁ~
・・・儂にはよう分からん
それが、輪廻を廻るということであろう
お主は、一人で背負い込みすぎなのじゃ
神といえど、一人では全てを救うことはできん
お主はお主のできることを全うすればよいのじゃ
」


それが、輪廻を廻るということであろう

お主は、一人で背負い込みすぎなのじゃ

神といえど、一人では全てを救うことはできん

お主はお主のできることを全うすればよいのじゃ

荒神「千世よ・・・ 。」
千世「何じゃ 
」


荒神「お主は、それで良いのか
」

千世「
」

荒神「お主に神名を与え、奉じてくれる愛おしい者が
その手をすり抜けて消えてゆく・・・ 。」
その手をすり抜けて消えてゆく・・・ 。」
千世「
」

荒神「その虚空たる想いを、幾年と続けることに
何ら、迷いはないか
」
何ら、迷いはないか

千世「・・・・
」

透明「大丈夫です
」

荒神「
」

千世「透明
」

次回、刃引きを始めます 

続く ・・・。







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