

座主「今からあなた達に行ってもらいたい場所は、
20年程前に廃社になってしまいました
神社跡地です・・・

仏閣が何故神社の管理をするのか

疑問に思うかもしれませんが、この神社は
当時の名を「慶福寺社殿」と言いましてな

神仏合一 の時代に建てられた社なのです
」

透明「なるほど

それで、御山が管理していると・・・
」

流奈「しかし、そうであれば何故この時期に
」

座主「お恥ずかしながら、その社殿は山の奥に
ひっそりと建ち、中々に修行僧でも立ち入れる
場所でもなく、未熟な修行僧が、お務めを
怠っていたらしいのです
」
怠っていたらしいのです

透明「あちゃ~

(何だか、吉備さんの顔しか浮かんでこない・・・
)」


流奈「もうひとつお伺いしたいのですが

廃社となっているということは、そこには神主となる
者も住んでいる者もいないと言うことですか

そうなれば、何故、今まで社殿を取り壊さなかった
のでしょう
のでしょう

御山のお力であれば、社殿を取り壊し、新たに社殿を移し
神降ろしを行えば、済んだのでは
」

透明「そうもいかない場所なんだろ
」

流奈「どういうこと
」

座主「透明殿の言う通り、その場所は、この山の結界として
重要な場所でもあるのです
」
重要な場所でもあるのです

流奈「そのような場所であれば、なおのこと
」

透明「流奈
そこは拘らないく良いんじゃないか


座主様達もわかっていて手が出せない何かが
あったんだろ
」


流奈「・・・・。」
相変わらず、真面目すぎる・・・

座主「申し訳ありません

流奈殿の仰る通りです
我らがもっとしっかりと

管理しておれば良かったのですが・・・。」
流奈「あっ
こ、こちらこそ申し訳ございません


言いすぎてしまいました・・・。」
透明「座主様

その社殿って、今でも神様が行き来しているの
」

座主「はい
その通りです
」


透明「ちなみに、その神様って
」


座主「・・・名もなき神 ・・・とでも言いましょうか・・・。」
透明「げっ
そういうことか
」


流奈「
」


透明「簡単に言うと、その神様、かなり難しい方ということだよ

多分、結界の一柱を担っている方だから、とてつもない
神力がある方なのだろうけど、力があっても神名が無いと
いうのは、少し煩いが残っているということなんだ
」
神力がある方なのだろうけど、力があっても神名が無いと
いうのは、少し煩いが残っているということなんだ

流奈「な、なるほど・・・
」


透明「座主様
事情はわかりました


とにかく、一度その廃社に行って見てきます
」

座主「宜しくお願い致します
」

座主様が、襖の奥にお隠れになってから・・・。
透明「さてと・・・結構大変かもなぁ~
」


流奈「ちょ、ちょっと、透明
」

透明「んっ
」

流奈「神様なのに、名前が無いってどういうこと
」

透明「ああ
流奈は初めてなんだね


それはね
」

次回、神様を少し語ります ・・・。
続く ・・・。







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