

瑠璃を家へあげて、お茶を出す・・・

瑠璃「やつぱり、男の子の部屋って、
汚いねぇ~
」

透明「ほ、ほっとけ



でっ
お前が来るなんて、よっぽどだろ


一体、何があったんだ
」

瑠璃「うっ
」

透明「さっき、お前の感情が逆流してきて、
涙が止まらなかった・・・何があったんだ
」

瑠璃「う、うん・・・
」

透明「もしかして、響のことか
」

響くんは、瑠璃の最愛の息子だ・・・。
瑠璃「響は、全然関係ないよ
」


透明「えっ
お前のことだから、てっきり響のこと


かと思った
」

瑠璃「違うの
・・・実は、私の友達のこと何だけど・・・。」

透明「友達
」

瑠璃「うん・・・響が産まれてから、色々と良くしてくれた
ママ友なんだけど・・・ぐすっ
・・・。」
ママ友なんだけど・・・ぐすっ

透明「
」

瑠璃「実はね・・・。」
瑠璃曰く・・・。
響が産まれてから、色々とお世話になった
保育所の先生が、7年前に子供を出産し、
瑠璃とはママ友として、仲良くしていたらしいのだが、
2年前、突然の事故でその子は・・・

それから、瑠璃のママ友は、気力も失い身体も壊し
今でも、家から出られないとのこと・・・。
透明「・・・・・。」
瑠璃「ぐすっ・・・
」

透明「7年前に子供が産まれて、2年前ということは、
5歳で
・・・一番可愛いときだよね・・・。」

瑠璃「辛かったと思う
・・・ううん
辛いなんて言葉では


言い表せないと思う・・・。」
透明「それで
瑠璃は、その人を救ってあげたいんだね
」


瑠璃「うん
・・・でも、私の能力は相手への感情干渉能力でしょ


今の悲しみの感情を打ち消す・・・っていうのは、
ちょっと違うし・・・
」

透明「お前には、難しいだろ

仲良くしていた人の感情をコントロールすることも、
同調することも・・・。」
同調することも・・・。」
瑠璃「
・・・うん・・・
」


透明「お前も大切な子供がいるから、今のママ友の感情と
同調することはキツイよ

だから、お前の判断は間違ってはいないと思うよ
」

瑠璃「透明・・・私、ズルいよね・・・。
私は、子供を亡くしたことないから
もし自分が

子供を響を亡くした感情に同調しちゃうと、
気がおかしくなっちゃう気がして・・・

それに、子供を亡くした彼女の感情を操作して、
その子との想い出まで、薄くなってしまうような
ことは、私には・・・
」
ことは、私には・・・

透明「ズルくはないよ

そのママ友を救いた気持ちは大切だけど

その事とお前の能力は合致しない・・・。
逆に能力を使えば、お前自身も病んでしまうし、
感情をコントロールした自責の念に押しつぶされて
しまうだろうからね
」

瑠璃「・・・・・うん・・・・

そ、それでね、透明にお願いが・・・
」

透明「良いよ
そのママ友が良いなら、手伝うよ
」


瑠璃「透明
」

透明「まあ、円と違って、瑠璃は普段から私にお願いなんて
しないからね

そんな瑠璃がお願いしにわざわざ来たということは、
よっぽど、その人のことが心配なんだろ
」

瑠璃「うん
・・・それにね
」


透明「
」

瑠璃「もうひとつ、話しておかないといけないことが
あるんだ・・・
」

もう一つ
何だろう 


続く ・・・。







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