流れ～流れて～♪・鑑定８２ー１１

流れ～流れて～ ・１１ 

透明「・・・・・・。」

奈津「・・・・・・。」

珍しく、奈津ちゃんが口を挟まない・・・。

守護「おんし、木人図は知っておるか」

透明「へっあっ、はい」

守護「奈津の木人図には、子は一人しか書かれていない

　　　それがどういうことかおんしにわかるか」

透明「・・・堕胎は、木人図にその事柄を書いていない

　　　状態であれば、その子はこの世に二度と

 　　　産まれることは無い・・・。」

堕胎をしたことのある経験者は、大半が堕胎を

木人図に書いていることが多い・・・

その場合、子どもの魂は降りてこないように

 書かれているのだが・・・。

守護「つまり、奈津は堕胎を木人図に書いていないにも

　　　かかわらず、堕胎をし一生子どもを産むことは無く、

　　　家を家名を継ぐ跡取りとなる我が子を

 　　　亡くしたということになるんじゃ」

奈津「・・・・・・。」

透明「奈津ちゃん・・・」

守護「奈津の木人図では、主題となる役目が

　　　家名の継続でもあった

　　　つまり、こやつは自らの木人図を破り捨てた

 　　　ことと同じことをしたのじゃ

　　　我ら守護たる者は、守護されし者の木人図に

　　　従い、導くことが常となり、その木人図が

　　　破棄された状態では、守護すべき対象では

 　　　なくなるのじゃよ」

木人図は、霊界と自分との繋がりであり

この世とあの世の約定として大前提を担っている・・・。

もし、木人図の主題を果たせなくなった場合

守護霊様との縁も切れ、木人図自体が枯れて

強制的に現世から離脱されてしまう・・・

しかし、そうなると益々わからないことがある

奈津「いい加減にしてよ 

　　　私だって・・・私だって」

突然、感情をむき出しにする奈津ちゃん

奈津「でも、仕方なかったじゃない

　　　私は、騙されて薬を飲まされて・・・。

　　　誰の子かもわからないのよ 

　　　私は・・・どうしたらよかったのよ・・・

　　　アンタだって、知ってるでしょ～～～っ 

　　　側でみてたんでしょ～ 

　　　だったら、助けてよ～守護霊様でしょ～」

守護「・・・・・・。」

透明「・・・守護霊様約定としての縁(えにし)が切れ、

　　　主題を果たせなかった奈津ちゃんは、

　　　急速にあの世への送還が始まるはずですよね

　　　それならば、一年もの月日を待たずして

 　　　この世から旅立つのが常

　　　それでは何故一年もの時間が過ごせたのでしょう」

守護「」

透明「・・・・」

守護霊様・・・あなた、まさか 

　　　　　　　　　　　　　　続く ・・・。

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