

裏山に入って20分・・・

透明「竹林さん


竹林「はぁはぁはぁはぁ



透明「すこし、休みますか

竹林「い、いいえ


大丈夫です


参った



揚羽も戻らないところをみると、
もう淳和くんを見つけて守っていると
考えた方が良い

それでも、早く見つけなければ、
肺炎でも起こしたら大変だ

私は、竹林さんを気づかいながらも
前へ少しでも進みたくてソワソワしていた

竹林「透明さん



・・・はぁはぁ

ませんでしょうか


このまま真っ直ぐ行けばよいんですよね

はぁはぁ


お願いします


透明「分かりました

いてください

間違えたら、もっと大変になってしまうので

できれば、ここで休んでいてください

必ず淳和くんを連れ戻してきますから

竹林「はぁはぁ

す、すみません


お願いします・・・

私は、今までくすぶっていた脚力を全開にし
淳和くんの元へ急いだ



透明「・・・・いた


揚羽「ご主人


透明「淳和くんは


揚羽「あそこです

淳和くんは、意識が朦朧としているように見える

それでも、両手を前にだして何かを叫んでいた

揚羽「ずっと、あの調子です

透明「誰もいない・・・神様の気配もない

淳和くんは一体何をみているんだ

私は、おもむろに淳和くんの側へ・・・。
淳和「

透明「こんにちは、淳和くん

私は透明といいます

淳和くんのお母さんの友達だよ

淳和くん、お母さんが心配してるから、
一緒に帰ろう

私がお母さんのところまで連れてって
あげるから

淳和「・・・・・コクン

よかった、素直に言うことを聞いてくれた

私は、淳和くんを抱っこし、雨に濡れないよう
持ってきたカッパをかけ、急ぎ竹林さんのもとへ


竹林「淳和




透明「竹林さん


話はそれからでも

竹林「は、はい


私達は、急いで竹林さんの家へ戻り
淳和くんを着替えさせ身体を温めた

幸い、淳和くんは熱はあるものの肺炎を
起こすにはいたらなかったが

熱があがってしまい

追われたようだ・・・。
私は、邪魔にならないよう、その日は退散
することにした

・・・帰りがけ・・・。
透明「竹林さん

いったん帰ります

でも、きっと淳和くん・・・また、行って
しまう気がするんです

やはり一度、淳和くんと話をさせて
いただけませんか

竹林「・・・はい・・・お願いします・・・

本当に迷惑ばかりかけてすみません

よかった


それにしても、腑に落ちないことが多すぎる

明日、淳和くんの心を探ってみるしかないかな

続く・・・。
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