

しかし、こいつはとんでも無い代物だぞ~


私は、真島さんの指輪を眺めながら
冷や汗が背中をつたっているのに気づく・・・

タイ「お~い


その指輪が原因なのか~


台所で小さくまとまっている老人が
野次馬のごとくチャチャを入れてくる

透明「うん



タイ「あのよ~

話してくれよ


腹立つ



しかし、老い先短い老人を巻き込むには後味が悪いし

透明「はぁ~




タイさんも聞いたことあるでしょ

タイ「ま、マジか



透明「やるしかないでしょう


真島「あっ

透明「

真島「今、思い出しました

確かに、今まで不幸があった人たちには、
この指輪を見せています

子供たちも、この指輪で遊んでいました

透明「霹は、かなり強い呪です

多分触れた人はもちろん、見ただけでも
影響はあるはずです

真島「じゃ、じゃあ

透明「私は大丈夫です


泰蔵さんにはちょっとキツイので、あそこに
いさせてあげてください

これ以上被害が増えても良くないですから

真島「は、はい


透明「真島さん

などとは想わないでくださいね


霹は正直、誰にもわからないものです

霹と出会うというのは、自然災害にあうことと
同じことです

だから、誰の責任でもないんですよ


ですから、決して罪意識は持たないでください

それに霹の呪は、必ず最後に所有者である
真島さんを追い詰めてゆきます

今までも、この指輪に追い詰められた人は
沢山いると想います・・・

真島さん


それが、指輪が真島さんのところへやってきた
理由なんだと思います

真島「・・・はい

・・・こんな指輪のせいで


真島さんは下唇を噛みしめていた・・・

悔しい気持ちと悲しい気持ち、色々な感情が入り乱れ
どこにアタッテ良いのかわからない感情が痛いほど
伝わってくる

真島さんの気持ちを想うと、私もいたたまれなかった・・・

しかし、感傷に浸っている時間はない

早くこの連鎖を終わらせなければ、今でも指輪の力は
病院にいる真島家の人たちを苦しめているはずだ

私は、意を決して呪われた指輪に手を伸ばす


タイ「お、おい



指輪に触る気か

いくらお前でも、マズイだろう

透明「大丈夫

力の方向を変えないと、皆が不幸のままに
なっちゃうからね

その為には、直接力を流し込まないと・・・。」
タイ「う、うそだろ


私は、指輪を鷲掴みにする・・・。
続く・・・。
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