オフの日４ー８六羽「ム～～～～ッ
」タイ「
」透明「タイさん
呼吸止まってるよ
」タイ「な、な、な、な
」透明「この子は、式神の六羽
」タイ「し、式神
は、初めて見た
」透明「六羽は、密度の濃い子だから、
呼吸を安定させて目を細めれば
大体の人は、うっすらだけど
肉眼で見ることは出来る子なんだ
」タイ「へ、へ～っ
」六羽「ムウッ・・・ム～ッ
」透明「六羽
タイさんには、声は聞こえないよ」六羽「ム・・・・・。」
透明「ところで六羽
やっぱり言霊(ことだま)」六羽「ムウ
コクコク」タイ「あ、あのよ～
わかるように説明してくれ」透明「そうだよね
六羽は、言祝(ことのり)の式神
この子は、呪や言霊
要するに、言葉の力による影響を察知して、悪い影響を事前にかき消してくれる
いわば、私のガードマンなんだ
」タイ「ほ～う
こんなにちびっちゃいのに、すげ～な」透明「もともと式神は媒体が必要だから、
髪の毛を一本を媒体にして
その媒体を耳の側の髪の毛にくくりつけてあるんだ
もともとは、私と一緒でめんどくさがりな子だから
普段は寝てるんだけど
私に悪影響な呪や言霊が耳に入ってこようとすると、
その言葉を遮断してくれる
今回も、この手のことが絡んでるから、
六羽が起きたっていうことかな
」あれっ
・・・っということは昨日のビデオも、ちとヤバかったんだな～
き、気をつけなきゃ
透明「それじゃあ、今回の真相を話すけど、坂戸さんにも
聞いておいてもらわなくちゃね
」私は、坂戸さんをこちらに呼び、ことの真相を説明し始めた
透明「さっき二人に台詞を読んでもらったでしょ
」タイ「ああ
」坂戸「はい
」透明「あれは、台詞としては問題の無い言葉なんだけど、
あの台詞をつなげて読むと、ひとつの呪と同じ
発音になるんだ
」タイ「
な、なるほど～」坂戸「
」透明「要するに、台詞が言霊の効果
簡単に言うと言葉の力を引き出して
この劇場自体にへばりついた状態ということです
」坂戸「
そ、それじゃあ、やっぱり呪われて」透明「う～ん、確かにそれに近い状態ですね
」タイ「でも、他のことをしてる時は影響がないんだろ
」透明「うん
この言霊は、ある特定の位置からの音の反響によって発動するみたいだね
」タイ「
」透明「さっき、タイさんに立ってもらってた右側
坂戸さんが立っていた左側
この二つの位置から大きな声で反響させると
へばりついた言霊が舞台に向かって返ってくるみたい
」坂戸「なるほど
それで舞台の真ん中で声を出してる講演会や客席やロビーでやっているフリーマーケットには
影響がこなかったんだ
」タイ「でも、その言霊って一体
」透明「言霊の意味は・・・。」
次回、事故を起こした言霊に意味が明らかに
続く・・・。
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