



リリリリリッ


透明「



by(北斗の拳)
大音量の目覚まし時計に秘孔を突かれる私・・・


透明「ふみ~~~っ

ねみ~~~い

ここのところ寝不足気味の透明です

透明「・・・・・・ぼ~っ・・・

(おいおい


透明「はっ








(やれやれ

鑑定ファイル31
霧島亜希子さん・46歳女性・シングルマザー



透明「はいは~い


私は、今日最初のお客様を下まで迎えに行く


霧島「こんにちは~




透明「いえいえ


霧島「はい


彼女は、下半身が麻痺しており、車イスで
わざわざここまで来てくれたようだ

「カラン


霧島「失礼します

透明「ささっ


今回の鑑定は、霧島さん


彼女は、前に鑑定に来た愛華さんからの紹介で、
どうしてもと頼まれてしまい、鑑定をすることに
なった方です

愛華さんから聞いた話しでは、
旦那様と3年前に離婚

2人の子供を抱え実家に戻り、懸命に仕事を探したが
なかなか決まらず

就職が決まり働き出したが、 数日後、
彼女のお母様が脳溢血で倒れ帰らぬ人となり、
その反動のためか

今度は、お父様がアルツハイマーと診断され、
霧島さんは、2人の子供と父親の面倒を見ながら
必死に働いていたそうです

しかし、日頃の無理が祟ったのか

突然原因不明の高熱を出し、
熱が引くと同時に、下半身の感覚が無くなってしまい、
以降、車イス生活を余儀なくされ、
仕事にも車イスで出勤されているようです

透明「愛華さんから、大体のことは聞いています

大変でしたね

霧島「いえいえ


足は動かなくても、上半身は動きますし

言葉も話せますから

私は、正直ビックリした

状況的には、かなり厳しいはずの彼女が、
決してこの状況を悲観的にとらえていないからだ

私は、少し嬉しくなった

良い方向に導いてあげたいと心の何処かで想っていた

どうも私は、自分の人生を前向きにとらえ、幸せを諦めず、
一生懸命生きている人の姿に弱いようだ


透明「さ~て


霧島「はい


鑑定ファイル31スタートです

続く・・・。
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