

1階についた私は、咄嗟に印を結び自分の周りに結界を張る

「ノウマク・サマンダ・バザラナン
センダマ・カロシャダ・ソバタヤ
ウンタラ・タカンマン

これで、しばらく近寄ってこないだろう

透明「うわっ




凄い数の霊が私の周りを飛び交う








しかし、結界をみるやいなや、激しく四散していった

透明「し、しかし、凄いな


一箇所に集まってるのなんて見たことないよ

私は、気を取り直して地下へ続く階段を捜す

透明「あった


この下、霊安室って書いてある

はぁ~っ

と思いながら階段を降りて行く私・・・

案の定、霊安室の扉は開いていて、無惨な姿をした霊が
到る所にハイカイしている・・・。
??「う~ぅ」
??「だ~れ~か~」
??「くるし~いよ~」
そんな、呻き声の飛び交う中、
壁に向かって立っている者・しゃがみ込んでいる者
あてもなくただフラフラしている者、色々である

私は、なるべくその人達と目を合わせないように
気配を断ちながら、真っ直ぐの廊下を進んで行く

透明「

廊下を少し進んで行ったところに、何かいる

私は、ゆっくりとそれに近づいていった

透明「


それは、ゆっくりとした足取りで私に近づき、恨めしそうに
顔をのぞき込ませた

透明「ま、円さん


円「おか~さんは~


透明「はあ~っ



まったく

私は、円の背後にまわり、憑依している霊を引っぺがす


??「




円は、その場にうずくまり息を切らしている


透明「


この子供の霊、最初から私の周りをウロチョロしてた子



ことだよな~



透明「ボク


啓太「・・・けいた・・・。」
透明「お母さんさがしているの

啓太「うん



透明「啓太くんのお母さん、この病院の人

啓太「うん



透明「そっか~



啓太「へへっ

円「はあ、はあ



透明「し~っ


啓太「

透明「啓太くんのお母さん、お兄ちゃんが必ず
捜してきてあげるから、お外で待っていられる

啓太「本当



そう言うと、啓太くんは、先ほどからの素早い動きで
外に出ていった

円「辛いね・・・

透明「・・・。」
啓太くんは、まだ亡くなっていない・・・。
おそらく、瀕死の状態でいるんだと私達は理解出来た

啓太くんのお母さんは、もう亡くなられていて、
母を求める子供心にこの病院まで行き着いたのだろう・・・。
円「はぁう


透明「


円「え~~~~ん


結局私、こんなところまで来ちゃったじゃ~ん

ど~しよ~


透明「はぁ~


ここまで来たら、先に進まないと返って危ないでしょ

円「びえ~~~ん


透明「と、とにかく

目でもつむってついておいで

円「ひ~~~ん


やれやれ


離れにつき、階段を上がる

きっと、啓太くんのお母さんは、ここにいる気がする

目的のモノ


私は、この二つをさがすことにした

続く・・・。
これで多くの人が悩みを解決できるかもしれません

あなたの徳が積めますように

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