温泉におんねん ・
25
女将「メモ取りました
」
透明「それでは、次に
化粧と同じく視覚で大切になってくる、
服装についてもお話ししておきます
」
女将「ふ、服装ですか
」
透明「はい
実は、服装も大切な要素なんですよ
女将さんは、仕事がら、着物ばかりだと
思いますが、家ではどんな格好をされていますか
」
女将「え、え~っと
・・・
本当にラフな格好しか・・・。」
透明「まあ、大変なお仕事ですから、疲れて帰った時は
ラフな格好をしたいですよね
ちなみに、お仕事でお召になっている着物は、
どれ位、種類がありますか
」
女将「えっ
え~っと・・・。
基本的には、
5着くらいを着回ししています
」
透明「なるほど
ということで、ひとつ提案なのですが、
普段、お仕事をされる時の着物を、
少し、新調してイメージを変えてみませんか」
女将「えっ
普段着は、良いのですか
」
透明「普段着は、ラフな格好で良いと思います
ただ、できれば旦那様との営みの時には、少し気を入れて
いただいても良いとは思います
」
女将「それは・・・
下着だけでも大丈夫でしょうか」
透明「十分です
それと、さっき、仕事でお召になる着物を新調することは、
普段、旦那様が
家庭よりも視覚に入る時間が長い
仕事場での女将さんの姿に変化があった方が、旦那様の興味を
無意識に引き出すことができるからです」
女将「なるほど
・・・・でも・・・・
」
透明「何か、気になることでも
」
女将「は、はい
実は・・・今、仕事で来ている着物は、全て・・・。」
透明「(
きた)」
女将「
全て、お義母様から引き継いだものなんです
ですので、新調して良いかどうか・・・
」
透明「
そこは、お子さんの為
その上、お義母様からしても、
初孫の為です
私から後で、旦那様にそれとなく着物を新調するように
言っておきますので、女将さんは知らない振りして
新しい着物で仕事をこなして見てください
きっと、旦那様も惚れ直すと思いますよ
」
女将「そ、そうですか
わかりました
」
少し照れた様子の女将さん
さて、
一つ目はクリア
次も上手く進ませなくちゃ・・・・。
透明「さて、それではもう一つだけ、お話ししておきます
」
女将「えっ
もう、最後ですか
」
透明「ええ
他にも色々とあるとは思いますが、
女将さん達の場合は、ピンポイントで抑えておければ
大丈夫なので次で最後です
ただ、
この最後のお話が、旦那様の気持ちを最大限引き出す
トドメの一撃 になりますので、しっかりと聞いてください
」
女将「わ、わかりました
よろしくお願いします
」
真剣にメモの用意をする女将さん
透明「それでは、お話ししますが、
女将さんは常に香水を
つけていらっしゃいますか」
女将「えっ
は、はい
香水といっても、お香の香りに近いものですが・・・。」
透明「それは、この旅館の女将になった時から変えたものですか
」
女将「た、確か
そうだと思います
お義母様が、着物にはこの香りが合っているからと・・・。
もしかして、香水も変えた方が良いのでしょうか
」
透明「
ご名答です
先ほどまでは、旦那様の視覚に対する刺激を引き出すもの
でしたが、今度は
嗅覚を使いたいと思います
」
女将「で、でも、どんな香りに変えたら良いか・・・
」
透明「簡単です
女将さんが、旦那様と出会った頃の香りに戻って
いただければ、良いだけです」
女将「あっ
なるほど
でも、その当時につけていた香水は、あまり香りの
少ない香水だったのですが・・・。」
透明「人間というのは、不思議なもので、
一度嗅いだことがある
香りを忘れることは無いんです
それが、強い香気でも弱い香気でも同じです
もともと、
嗅覚が感じる香りは、必ずその時見たものや、
感じた感覚に直結させて記憶しているものなんです
ですから、一番愛情が高まっていた時の香りを嗅ぐだけで、
その時の感覚が呼び覚まされたり、嫌な想い出があった時に
嗅いだ匂いがすれば、途端に不機嫌になったり落ち込んだり
してしまうものなんです
それだけ、嗅覚は脳の記憶媒体に直結している不思議な機関
なのですが、これを利用しない手はありません
感情を高ぶらせ、愛情を高めることで男性の本能を刺激すれば、
必ず効果を期待できますので、どうか、
出会った頃の香りを
身に纏ってあげてください」
女将「香りって、そんなに影響があるんですね
ビックリしました
でも、男性は匂いに対して敏感だというのは、
聞いたことがあります
」
透明「そうですね
最近の研究では、人間は、相手との相性を、
相手のホルモンで嗅ぎ分けて相性が良いかどうかを
確認していると言われているくらいですから、
直接的な香りには、敏感なものなんです
特に、感情直結の女性と比べると、感性直結の男性には、
影響が強く、男性が臭い
苦手
と思う匂いがあれば
途端に、その相手を嫌ってしまったり
良い香り
好き
と思う匂いであれば、相手への好意が
極端に高まったりするんです
」
女将「でも、それであれば、簡単ですね
確か、昔使っていたものがまだ、あるので、
明日から使いはじめてみます
」
透明「よろしくお願いします
」
女将「あの~っ
・・・これだけを注意しておけば、もう・・・・。」
透明「はい
必ず成功すると思います
」
女将「よかった~
」
透明「ただ、ひとつお願いなのですが、
今言った、化粧、衣服、香水を明日から行っても、
いきなりは、効果は期待できません」
女将「えっ
」
透明「実は、これらの行為が最大限生かされるには、
一週間ほどの時間がかかります
ですから、実際に行為にのぞむには、今言ったこと、
特に、着物を変えること、香水を変えることを
一週間行ってから旦那様とのSEXにのぞんでください
」
女将「・・・
先生のお考えであれば、何かあるのですね
わかりました
一週間経ってからにいたします
」
あははっ、さすが夫婦
同じまとめ方されちゃった
よし
ここまですれば大丈夫だろう
私は、女将さんに旦那様を呼んできてもらう・・・。
次回、ファイナル果たして上手くゆくのか
続く ・・・。