

伊沼「僕が・・・善人・・・

透明「まあ難しく考えなくても良いよ

例えば君にとっての良い人がいたとしてだ

その人は常に君の正しさを肯定してくれ
その正当性を訴え、君を庇ってくれる人
だったとしようか

伊沼「は、はい

透明「その人は、亮太郎くんにとって理想的な
良い人だと思うんだけど、もしその人が
その正義感から、上司に疎まれ
酷い迫害を受けたとする

君はそんな彼を見てどうする

伊沼「ぼ、僕は、僕ができる形で
全力で助けたいと思います

透明「なるほど


それじゃぁ~

亮太郎くんだったらどうかな

伊沼「えっ


透明「もし亮太郎くんが、その人のように
善人として行動してきたとすれば、きっと
今の亮太郎くんを身を挺して守ろうとする人
も出てくるんじゃないかな

伊沼「・・・・そ、そっか

それでも助けてくれる人がいない場合は

透明「助けてくれる人がいないというのは、
それに足りる行動ができて
いなかっただけということ

伊沼「えっ

透明「凄く打算的に聞こえるかもしれないけど、
人って、どっちについた方が自分にとって
正しいか


もし、今の亮太郎くんのような状況でも
亮太郎くんを助けようとする人は、それだけ
亮太郎くんを失うことが自分にとって
正しくないと判断したり、自分の正義感が
亮太郎くんを優先したからできることなんだ

その善意を引き出すには「善意には善意で応える」
という義を引き出す必要があるかもしれないね

まぁそれにさっきも言ったように、善人は
自分の信念で動いているから、亮太郎くんが
善人を目指せば、そういったことを求めずとも
自分で自分を救うことができるかもしれないけどね

伊沼「そ、そっか・・・・そう・・なんですね・・・・。」
少し考え込む亮太郎くんをよそ目に
私は目の前の食事を口にする・・・。
今の彼には考える時間も必要だろう

続く・・・。







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