宮古警察署の前に集合した宮古島まもる君達。
暴行を受けたのは2体だったはずなのに、何故か1体増えて、もともと勤務していた1体と新人まる子ちゃんと合わせて5体も並んでおります。
怪我のリハビリをしながら次の勤務地指示を待っている2体の横にいる1体はどこから来たのでしょうか。
探し出しました。市の北部西原にある西部小学校前に勤務していたまもる君でありました。
台座の低いのがそのまもる君です。今度の勤務地が、人の目につきやすく、できるだけたくさんの人に守られている場所であることを祈ります。
まもる君を守りたいまさる君の切なる願いであります。
さて、このまもる君が勤務していた西原という土地にちょっとした問題が起きています。
18世紀末、薩摩の支配下の琉球王朝からやってきた検使は、島のいたるところで行われているウタキ籠りや祝い事、ウタキ掃除と称しての飲み食い等の多さに目を見張り、これらを禁止する規模帳と呼ばれるものを令達しました。
それから400年近くたった今でも年間50以上のニガイ(願い)行事があり、それを執行する人の不足が心配されています。
西原集落では、これに携わる女性は「ニガインマ」と呼ばれ、47歳から56歳までの10年間、50近い行事の準備を入れて年間120日近く関わることになるのです。
大家族時代の家事を皆で分担していた頃に比べ、共働きの増加や晩婚、世代別居等、なり手を減らす要因ばかりが増え、来年になると5人必要なニガイ行事の運営に2人しかいなくなるというのです。
おりしも島では小学校統廃合の問題で揺れています。ここの西部小学校も他の3校と統合の計画があります。
小学校が無くなると地域活動のエネルギーが低下することは事実だと思います。
西部小学校に勤務していたまもる君もそんな地域の実情にいや気がさしたのでしょうか。
島の人口自然増に寄与できないもどかしさをニガイ思いで見るしかないのかねぇ。
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