しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

柳に風、柳に雪折れなし

2012-12-12 17:16:59 | 旅先

今、読んでいる本がある。

出光興産を起こした「出光佐三」の物語「海賊と呼ばれた男」なのだ。

きっかけは、最近訪れた極北の街の妹宅に転がっていたものを手に取ったこと。今の時代にはありえない侍の物語。ノンフィクションとは思えないほど面白い。

著者は「百田尚樹」

探偵!ナイトスクープの構成作家をしている人で、2006年「永遠の0(ゼロ)」で小説デビュー。

「永遠の0」も読みごたえがあるらしい。

余談だがこの人、同志社大学在学中に初代局長上岡龍太郎が司会をしていた「ラブアタック」に何度も出演。

奈落の底に落とされたものが再度挑戦する「みじめアタッカー」の常連だったそうだ。

ナイトスクープ番組中に上岡龍太郎が暴露していたのを聞いた記憶がある。

投稿していたという記憶もあるが、番組は1988年から始まっているので学生時代ではないだろう。

最近、「たかじんのそこまでいって委員会」に出演していた。

ストーリーは自分で読んでほしい。史実に基づいているので、1958年の日章丸事件を挟む戦前戦後の経済小説というジャンルであろう。読んだ人はご免くさい。

またまた、前置きが長くなってしまったが(最近は、オトーリの口上にも長すぎると文句を言われる始末。加齢とともにますますくどくなってきたのであろう)その一節に

満州で展開する出光商会(小説では国岡商店)の支店から、創業者の写真を飾って士気を高めたいと要望があったとき、仙がい(美濃国出身の臨済宗妙心寺派の禅僧)の描いた「堪忍柳画賛」という絵の複製を送った。

というエピソードが挿入されているが、この絵は一本の柳が風に吹かれているところを描いたもので、「気に入らぬ風もあろうに柳かな」という賛があったという。

その意は「外地での商いにはさまざまな軋轢や衝突があろうが、うまく受け流し、大地にしっかりと根を下ろせ」

この僧は狂歌でも有名な人で出光美術館には1,000件をこえるコレクションがあるという。

なんの話だっけ。

そうそう、この一節で私の座右の銘も「柳に風、柳に雪折れなし」だったことを思いだしたのさぁ。

忘れていちゃあ座右の銘にならんだろうとひとり突っ込みをしてみたが......

これは、前勤務先の社報、平成元年特別企画「人材のるつぼ」にも記されているはずであるから、そのころに確立されていたことは確かである。

そういえばこのところ、それを忘れて、たおやかさに欠けておったなぁと反省仕切りの2012年末なのである。

まずは細身にならなければ。  そーいうことじゃないだろう!?いやいやまずはそこから。

島には柳はないが、こんな植物があったのだ。