虹の架け橋

2004年の44歳から綴ってきたブログ。塾長として、男として、父親として、そして爺として、感じたことを記した記録。

チーム山石

2020-12-18 | 古民家再生
山石古民家工社。
古民家再生を考えたのはこの会社を家内がHPで見つけたのがきっかけ。
芸術家の社長と話を何度も重ねました。
会うたびに構想が変わってきます。
イメージがどんどん膨らむのでしょう。
私の好みをだんだん掴んでいただき、
イメージが固まりました。

図面を見て大工さんたちも進めて行きますが、
再生と言うのは、杓子定規には進められません。
毎日が軌道修正の連続です。



社長の指示を受け止める現場監督の川岸さん。
社長の思いを大工職人に伝える大役です。
社長の思いは朝令暮改の連続。
社長の振れ幅を理解していないと現場監督も
職人さんも方向性が定まらない。



いろいろ現場の生の声を聞きました。
爆発しそうな時もあると思います(笑)
でも社長について行く。
何故か、、、。
それは夢を見させてくれるからだと思います。







山石古民家のHPにこんな文面があります。

……………………………………………………

私達は大工という職人である。

私達は家を作る職人です。職人という言葉の定義は、
“自ら身につけた熟練した技によって
手作業でものを造りだすことを職業とする人”です。
現在の日本にこのような職人と呼べる大工はかなり少なくなってきました。
家を単なる消費物として扱い、
低価格な日本の風土に合わない素材を主流とし、
作業効率のみを目的とた資本主義の台頭により、
技術がなくても簡単に加工出来る合板や電動カンナ、
接着剤などで短期間で仕上げてしまう事が主流になってしまいました。
その結果、木の性質や工法などの知識の伝承が行われず、
確かな技術を持った職人が育たない為、伝統技術そのものが失われつつあります。

………………………………………………………

我が家に杉皮張り仕上げをお願いしました。
単に杉皮を張り付けるだけでなく、
繋ぎ目に黒油を入れる気配り。
私が何故これを行うのですかと問うと、
職人の和田さんがこんな風に説明してくれました。
「どんなに隙間なく貼り付けたとしても
年月が経つとどうしても隙間が出てくるんやな。
その時に白い色が出てくるとかっこ悪いやんな。
そのためにこの黒油を入れるんやな」と。





和田さんが自分で考えて施主の気持ちになって
仕上げを行うこの気配りに脱帽です。

一緒に酒が飲みたい職人さんです。

和田さんが今日の我が家を仕上げてくれました。
雪が残る今夜の我が家です。


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