「過去が今を創り、今が未来を創る」という言葉をずっと頭に入れてこの17年間歩んできました。この期間、多くの学びを先人、人生の先輩、親御様、子どもたちから教えていただきました。やってもやっても結果に結びつかない日が17年の中にはありました。結果が出ない時こそ、自分がどうあるべきかをも学ばせていただきました。夢を持つことの大切さ、その夢に向かって進むことは人にも伝播することも学ばせていただきました。一つの目標を達成すれば、喜びと安堵が自分を大きく包み込んでくれることも経験できました。そして新たな次の一歩を踏み出すためには、その喜びは過去の物へと位置付けなければならないことも勉強させていただきました。ありがとうございました。
私は中学3年生の15歳の時期に、高校受験を一つの試練として捉え、これから長い人生を生き抜く序章にして欲しいと思っています。まさにこの序章は中3の夏頃から本編突入となり、すべてのエネルギーを高校受験に完全にシフトチェンジする時期を迎えるのです。校内実力テスト、外部模試と1ヵ月に1回は模擬試験がある計算になります。この状況下で*15歳の子ども達に何を私は伝えたいかと言えば、『目の前に立ち塞がった壁に自分の力で登って、それを乗り越える強い人間力』なのです。それを私は英語という教科指導を通して伝えたいと思って教壇に立っています。「できない」と決めてしまえばそれで終わり。『できないかもしれないがやってみよう』・・・そんな気持ちを持ち続けて欲しいのです。でも挫けそうになる時も出てきます。大人でもあります。そんな時は自分に言い聞かせて欲しいのです。『自分が選んだ道だろ。もう限界!ってところまでやったのか。今のあなたは自分の未来を自由に膨らませ、自由に行動することができる時なんだ。もう一度自分に問うてみなさい。ここでもう一度自分を奮い立たせる生き方と、ここで一旦歩みを止める生き方とではどちらがあなた自身が望む姿なんだろうか』って。私は地域の大切なお子さんをお預かりしています。私の手元から15歳の子ども達に生きる力(人間力)を持って巣立ってもらいたいのです。
上野塾からの卒業生が今年で906名を数えます。教え子達は自身の人生を描くために、それぞれのステージで頑張っていてくれることを願っています。前へ前へと歩み続けている者もいれば、スローダウンの者、ちょっと立ち止まっていたり、後戻りしている者もいるかもしれません。しかし、それは、次へ進むためには通らなければならない必然の道であったり、必然の時間であったりすることがあります。私にもそんな時がありました。教え子達に私が伝えたいことはホームページの教師紹介に記しています。
『人と同じことやっていたのでは一流になれない、なぜなら、そこには創造力がはたらいていないから。世の中は「ブランド」を求めている。同じ人間は二人いらない。ブランドとは、名前を聞いただけで、一瞬で何の達人かがわかること。当たり前の知識が詰め込まれた優等生は、巷に溢れかえっている。置き換えの効かない唯一無二の人間がこれからの時代のニーズに応えられると思う。そのためには人と同じことをやっていてはいけない。創造力をはたらかせて、人と違う道を歩んで行く勇気を持ち備えて欲しい。そんな青年期の足掛かりを、この上野塾で育んで欲しいと思って私は教壇に立っている。』
歳を重ねてきました。数々の経験則も持ち合わせています。やさしさと厳しさのさじ加減も心得ております。本年も精一杯地域の子ども達を応援させていただきます。どうか宜しくお願いします。
塾長 上野義行